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平成28年6月に選挙権年齢が20歳から18歳に引き下げられるなど、選挙を取り巻く環境が変化する中、学校教育の現場で選挙を取り扱っていただくことは、今後ますます重要になってきます。
選挙管理委員会では、児童・生徒の皆さんの選挙や政治に対する関心を高め、将来の有権者として、主体的に選挙権を行使し、そして社会に積極的に関わろうとする姿勢を育むことをねらいとして、市内の小・中学校、高校の児童会・生徒会役員選挙などを支援しています。
主な内容としては、立会演説会の実施や本物の投票箱・記載台を使用するなど、児童会・生徒会役員選挙をできるだけ実際の選挙に近いかたちで実施する、また仮想の候補者や政党などを題材に、政策立案やその内容についての意見交換を行った上で投票を行う模擬選挙を実施するなどの際に、選挙管理委員会が、投票箱や記載台の貸出、選挙方法の助言などの支援をさせていただきます。
市内の小・中学校、高校での児童会・生徒会役員選挙や模擬選挙
現在の児童会・生徒会役員選挙の実施内容をお伺いし、選挙の告示(公示)から始まる実際の選挙と同様に、立候補届出、選挙運動、投票、開票、当選者決定、当選証書作成、当選証書付与式までの流れを踏まえ、学校で取り組みやすい方法をご提案し、実施できるように支援させていただきます。
投票箱、記載台の貸出を行います。本物の投票箱と記載台を使えば、実際の投票所をイメージしやすく、選挙の雰囲気も盛り上がります。
以下のフォーマットをダウンロードしていただき、必要事項をご記入のうえ、選挙管理委員会事務局(下記送付先)宛てに直接ご持参いただくか、郵送、電子メールまたはファックスでご提出ください。提出していただいた後、物品の受渡し方法などについて、連絡・調整をいたします。
〔送付先〕
〒562-0014箕面市萱野5丁目8番1号箕面市立総合保健福祉センター2階
箕面市選挙管理委員会事務局
メール:senkan@maple.city.minoh.lg.jp
ファックス番号:072-727-9579
選挙管理委員会が支援した取り組みの一例です。
第六中学校では、3年生が3年後に選挙権を得ることから、「18歳になったときに選挙に行きやすいようにする」ことを目的に、平成28年11月15日に、3年生の社会科の授業で模擬選挙を実施されました。
模擬選挙は、生徒たちが「いちご党」や「りんご党」などの仮想の5つの政党グループに分かれ、国の選挙と同様に「小選挙区」、「比例区」それぞれに立候補し、授業や学校生活全般をテーマとした「公約」を発表します。
生徒たちは、それを見て考え、本物の投票用紙記載台、投票箱を使用して投票し、開票作業についても国の選挙と同じ方法(比例区について「ドント方式」という特殊な方法)により集計し当選者を決定されました。
投票の様子
第二中学校の生徒会役員選挙では、立候補者は立会演説会を開催し、選挙公報も自分たちで作成し、投票についても、実際に投票所を設け、本物の投票箱や記載台を使用するなど、実際の選挙さながらの生徒会役員選挙を行っています。
選挙ポスターを掲示する様子
立会演説会の様子
実際の投票の様子
市選挙管理委員との意見交換の様子
関西学院千里国際中等部では、平成28年3月4日に模擬選挙を実施しました。この模擬選挙は、3年生81人を対象に公民の授業の一環として実施されるもので、生徒たちが選挙に興味をもち主体的に社会に参画する市民になることをねらいとしています。
生徒たちは、まず、公民の授業で日本や海外の選挙制度などを広く学びます。また、今回の模擬選挙は日本の実在する5つの政党に投票する選挙となっているため、授業では生徒たちが政党を模した5つのグループに分かれ、各政党の政策を研究します。各クラスでは、財政や少子高齢化など調べてみたい政策のテーマを4つ決め、そのテーマに基づきグループごとに実際の政党の政策を調べます。そして、“政策分析大会”を開き、違う政党グループの生徒が集まって互いに調べた政策を紹介し、意見交換をします。生徒たちは5つの政党グループの政策を全て聞いたうえで、最終的にどの政党に投票するかを自分で決め、投票を行います。
政策分析の様子
第一中学校への支援は、選挙管理委員会の「生徒の皆さんの公民権意識の向上をめざし、生徒会役員選挙を実際の選挙に準じた模擬選挙として実施頂けないでしょうか」というお願いから実現しました。現在では、前期・後期の選挙を通じて本番さながらの生徒会役員選挙を行うスタイルが定着しています。
投票と開票の風景
この取り組みの実施は、生徒の皆さんの選挙に対する関心の向上と、望ましい将来の有権者の育成を願っての支援でしたが、一中校区にある3つの投票区は箕面市内の中でも投票率が高く、平成23年の大阪府知事選挙では、大阪府内の投票率の平均を約10%も上回るという効果もありました。
この結果は、これらの継続的な学校の取り組みが、ご家族や校区の方々にも好ましい影響をもたらしたと言えるのではないでしょうか。
立会演説会の様子
市長選挙などで使う計数機で得票数をカウント
生徒会選管による選挙結果発表後の当選証書付与式
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