箕面市立図書館 > 図書館の活動 > 箕面・世界子どもの本アカデミー賞 > 平成24年度(2012年度) オーサービジット(作家訪問)
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2012年度箕面・世界子どもの本アカデミー賞受賞作家ノミネート作家のみなさんを
お招きして、箕面市内の小・中学校でオーサービジットを開催しました。
大好きな本の作家から直接おはなしを聞くことができる、とても貴重な楽しい時間です。
多くのかたに協力いただき、子どもと本との出会いの輪が広がっています。
お越しいただいた作家のかたは下記の通りです。来ていただいた順番にお知らせしていきます。
平成25年(2013年)1月16日(水曜日)、今年度最初に箕面市に来てくださったのは、笑顔のすてきな村上しいこさんです。
西小学校の体育館では4年生から6年生の児童419人が、とどろみの森学園のプレイルームでは1年生から4年生の児童160人が、『なにわのでっちこまめどん』などの絵本を読んでいただいたり、目を輝かせておはなしに聞き入っていました。
西小学校では、「みんな幸せになるために生まれてきます」と、ご自身の虐待やいじめの話もされました。いつもそばにいてくれたたった一人の友達や、抱きしめてくれた先生、図書館の本のおかげで、きちんと前を向いて学校に行けたそうです。声をあげたら必ず誰かが支えてくれる、そして自分の心が軽くなった時、まわりで悩んでいる子に声をかけてあげて、とのメッセージもいただきました。
とどろみの森学園では、もし作家になりたい人がいたら、耳・目・鼻・口で草のにおい、土のにおい、おひさまの暖かさなど、まわりにあるものを五感で感じよう。そして、自分が感じたことを自分の言葉で伝えよう。たとえば、けんかした時にしか出来ないのは「なかなおり」。あやまるときは、ケイタイのメールではなく、ちゃんと自分の声で伝えよう。そして、握手しよう。「だっこ」したらもっともっと仲よくなれるかもと、絵本『だいすきひゃっかい』を読んでくださったあと、みんなに「だっこ」の宿題が出ました。みんな、こころもからだも、「だっこ」してもらったかな。してあげたかな。
村上しいこさん、楽しい時間を本当にありがとうございました。
当日のようすは、こちらでも紹介しています。
平成25年(2013年)1月18日(金曜日)東小学校に、富安陽子さんが来てくださいました!
とても寒い日でしたが、5年生の児童122人と6年生の児童101人が、あたたかいおはなしを興味津々に聞き入っていました。富安さんからの質問にもどんどん積極的に答えて盛り上がり、もっともっとおはなしを聞きたいという雰囲気でした。
現在、ほとんどの作家のかたがパソコンで原稿を書いておられるようですが、富安さんは年間2000枚以上の原稿を手書きされているそうです。毎日ごはんを食べ、顔を洗うようにペンを持たれるとのこと。「行き詰った時はどうしているのですか?」との質問に、スランプはなく、次々とお話がでてくるということで、みんなびっくり。時々、夢にまでおはなしのヒントがでてくるそうです。
おはなしのなかには、「妖怪」や「やまんば」などのふしぎな登場人物が多いのですが、富安さん自身、幼い頃からおばあさんに、妖怪のおはなしなどをよく聞かれていたそうです。とにかくおはなしを書くことが大好きで、どんどん楽しいおはなしが湧き出てくるそうです。
新作の本やサインもいただきました。みんなで大きな拍手!
富安陽子さん、子どもたちの心に届くおはなしをしていただき、ありがとうございました。
当日のようすは、こちらでも紹介しています。
平成25年(2013年)1月22日(水曜日)、日暮まさみちさんが彩都の丘小学校に来てくださいました。
5・6年生の児童42人に、ホームズ物語のおもしろさや、翻訳家という仕事についておはなしいただきました。『名探偵コナン』の名前の由来や、ホームズの著者コナン・ドイルの写真について聞かれると、「知ってる!」とたくさん手が挙がり、みんな興味津々におはなしを聞いていました。
「今日は特別にホームズの服を借りてきました」と日暮さんが紙袋から取り出されたのは、ホームズのイラストでよく描かれている鹿撃ち帽とコート。それまで静かだった会場が一変し、みんな楽しそうに歓声をあげながら順番に帽子とコートを着せてもらい、パイプや虫めがねを持ってそれぞれポーズを決めていました。
翻訳についてのおはなしでは、通訳と翻訳の違い、“I(私)”を例にして、登場人物の性別、性格、身分などによって訳しかたが変わること、そして翻訳する人の数だけ訳があることをはなしてくださいました。
「日暮さんにとってホームズはどんな人ですか?」という質問には、「友達になるのは難しそう、でもやっぱり憎めない人ですね」、と答えられました。日暮さんはホームズ60作の中では『赤毛連盟』、『バスカヴィル家の犬』がお好きだそうです。
日暮まさみちさん、楽しいおはなしをありがとうございました!
当日のようすは、こちらでも紹介しています。
平成25年(2013年)1月23日(水曜日)から24日(木曜日)にかけて、今年度最後に箕面市に来てくださったのは、3年連続となった杉山亮さんです。
初日の中小学校では1年生から3年生までの児童363人を体育館に集め、なぞなぞやしりとり、おはなしなど盛りだくさんの内容でした。体を使ったまねっこあそびでは、杉山さんの言葉や体の動きをみんなで繰り返し、寒さを吹き飛ばすくらい盛り上がりました。
2日目の午前中は豊川北小学校で3年生と4年生の児童161人がお話をうかがうことができました。箕面の滝道を早朝に散歩された杉山さん、ここでも九九なぞなぞや言葉あそび、民話を題材にしたおはなしで子どもたちを惹きつけ、あっと言う間に楽しい時間が終わってしまいました。お昼には学校給食の鮭のチャンチャン焼き、芋煮会風汁も召し上がっていただき、ご満足いただけたようです。
午後からは第四中学校で2年生224人を3クラスずつ分けて、2回お話しいただきました。国名や県名のダジャレなぞなぞでは難題もあり、答えがわかった瞬間、「なるほど!」、「そうか!」といった声があがりました。狸のマイケルを主人公にした少し長めのおはなしでも生徒たちは聞き入って、語りの世界に誘われていました。
作家であるとともに、語り部としても活動されている杉山亮さん、子どもたちの心に残る楽しい時間を共有させていただき、本当にありがとうございました。
当日のようすは、こちらでも紹介しています。
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