箕面市 > 市政 > 広報・広聴 > 審議会・協議会・委員会 > 箕面市人権施策審議会 > 令和6年度第1回箕面市人権施策審議会議事録
更新日:2024年11月11日
ここから本文です。
日時:令和6年9月26日(木曜日)午後7時から午後8時25分
場所:箕面市役所 第三別館2階 会議室
出席者:山本会長、細見副会長、山田委員、池谷委員、東委員、門田委員(4名欠席)
事務局:人権文化部:浅井部長、濵口担当副部長、乾人権施策室長、人権施策室:木村室長補佐、東
傍聴者:無し
議事:(凡例…◎会長、○委員、◇事務局)
◎事務局からの説明をお願いする。
◇国・府の情勢について資料説明(略)
○「女性支援新法」のポイントを紹介したい。1956年に公布された売春防止法が今年68年ぶりに刷新されたもの。売春防止法の第1章総則と第2章の刑事処分は存続させ、第3章の補導処分、売春をした女性に対する補導処分、収容などが規定されていた部分は、現在の情勢に合わないと言うことで廃止になった。保護更生については、相談支援センターや相談支援員を置いて、みんなで支えて行きましょうという形に変えたのが、今回の「女性支援新法」のエッセンス。新法では、「女性の福祉」「人権の尊重」「男女平等」といった基本理念を明確にし、国・地方公共団体の責務として「教育・啓発」「調査研究の推進」「人材の確保」と新しく「民間団体の援助」が挙げられている。NPOなどの民間支援団体に対して、国・地方公共団体は関わり、サポートをしないといけないとなっている。箕面市の施策の中に、この法律の趣旨をどう入れ込むかが大事になってくる。
◇市の施策について資料説明(略)
○女性支援新法について、相談支援員の配置や民間団体の支援連携が大事と思っている。箕面市として市内の民間団体をどの程度把握しているか? パートナーシップ制度については府の制度を使うとしているが、各市町村が制度化しているところもある。府と市町村の制度の違いはあるのか? 各審議会における登用状況で、毎年ゼロとなっているところへ働きかけると前の審議会で答えられたが、どうしてゼロになっているのか分析が必要では。女性相談がコロナ期に増えたと聞いているが、箕面ではどうか。
○売春防止法の補導処分が廃止になったのはなぜか。
○「補導」と言う概念ではなくて、人権の尊重や女性の福祉を基本理念として、なぜそういうことをしたのか振り返り、立ち直りを包括的に「ケアしよう」と言うことになった。
◎平成になって配偶者暴力防止法ができたが、その時には、旧売春防止法上の旧婦人相談所や旧婦人相談員、旧婦人保護施設が、被害者の受け皿に位置づけられてきたという経緯の説明が、女性新法に基づく国の基本指針にある。また、それとは別に、この基本方針には、アウトリーチによる早期把握をしましょう、ということが記載されている。この取り組みについて市としてはどのように考えているか。
○トー横(新宿東宝ビルの横)、グリ下(大阪ミナミのグリコサインの下)など、居場所のない若者に対して警察がアウトリーチをし、寝場所のない若者には避難所を提供するなどの取り組みをししている。
◎アウトリーチは、それ以外の状況でも出てくる。
◇DV支援の民間団体との連携については、市内団体では目星がついていない。元々シェルターをやっていただいていた市内団体があり、連携をしてきたが、昨年度で活動を休止され、市内団体がなくなった。現在は、茨木市にある団体と連携している。パートナーシップ宣誓制度については、府制度を利用していただくよう案内している。市では支援策を充実していくことが大事だと思い、各担当に呼びかけ、調整している。市営住宅の申し込みについては、府パートナーシップ宣誓制度利用者は、夫婦と同様に申し込みができるなど、徐々に増やしている状況。女性委員登用については、担当室からは「その職にある女性がいない」という説明が多い。少しでも女性委員ゼロの会議を減らすため、引き続き働きかけていく。コロナ禍の女性相談については箕面では減っているが、全体については分析出来ていない。アウトリーチについては、人の問題などもあり取り組めていない。
○萱野中央人権文化センターでは、若い女性の居場所づくりを実施している。その中で被害を受けた、または被害に遭いそうな女性からの相談も受けており、継続的な支援が必要と感じている。女性委員の登用については、「女性の登用が必要」ということを、権限のある人に言うべき。市長や部長級に人権文化部が「人権施策審議会で意見が出ている」と言う必要があるのでは。特に行政委員会の率が他市より低いのは問題あると思う。
○女性委員登用ゼロの委員会数がどう変わったかの分析が必要。ゼロとあると「女性の意見はいらない」ということかと、怒りさえ感じる。職員対応のDV相談で男性相談の窓口はあるのか。
◇昨年度はなかったが、職員相談で今年度DV被害者の男性からの相談を受けた。現在の相談は、「女性のための」と銘打っており、実際に男性から相談があった際も府の窓口を紹介した。
○市でなくても、男性の相談を受ける窓口はここ、と言うような窓口をシステムとして作るべき。
○旧ジャニーズの問題もあって、男性の被害相談が増えていると聞いている。
○生後間もない子どもの口に父親がお尻ふき(ペーパー)を入れて、子どもが重体になった事件があった。男性は加害者と同時に被害者であると思う。父親になることも学びたい。そういう意味でも男性相談窓口は必要。
◎前回の審議会で意見も出ていたが、我々はLGBTQのことをもっと知らないといけない。次回に、当事者を招いて勉強会をしようと思うが、どうでしょうか。
○ぜひお願いしたい。
◎当事者のかたのお話を聞き、意見交換を行いたい。段取りは事務局にお願いしたい。
◇承知した。
◎萱野に新駅ができてどんな状況か。
○若い子が集まっている。人が増え、賑わっているイメージ。渋滞も増えたように思う。
○キューズモールが明るくなったように思う。聴覚障害者の啓発のため、萱野駅のライトアップを行っている。意味があって色を変えているライトアップをもっと周知できたらいいと思う。
◇資料で案内しているライトアップは市が実施するもの。併せて駅前や駅構内のポスター掲示、市民活動センターでのパネル展などの啓発活動を予定している。
○新駅ができて、障害者への配慮など、まだ雑な部分があるように思う。建設が終わりきってない部分があるので、どこまで言えるかだが、バリアフリーなど市民目線での点検が必要。市でも把握していると思うが、周辺住民への車の問題、駐輪の問題など動向を見ながら丁寧にやってもらえたらと思う。
○様々な問題提起を、人権施策室が全体を見ながら他部局と連携して進めてほしい。
◎今日のご意見を次のステップにするべく考えていけたら。男性の相談窓口は必要と思う。例えば、新生児の接し方とか、いろんな人に聞かないとわからない。親になるまで、生活の中で子どもと接する機会もなく、時代の流れの中で取り残されているという部分で、被害・加害が起きているという問題につながっている。
◇次回の審議会は12月頃に開催したいと考えている。講師との調整によるので、決まり次第連絡させていただく。
以上
よくあるご質問
より良いウェブサイトにするためにみなさまのご意見をお聞かせください