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更新日:2016年2月4日

教育相談Q&A

~こんな質問がよせられています~

相談に来られるかたの状況は、人によってさまざまですが、その中でも特に件数の多い相談について、Q&A形式でまとめました。

1.いじめ不登校

2.学校生活

3.家庭生活

4.発達・障害

に分けてご紹介します。

 

1.いじめ・不登校

 

Q.1

子どもが学校を休んでいます。何とかしなければと思いますが、無理にでも連れて行くべきなのか、このまま様子を見守るべきか迷っています。

A.1

一口に不登校と言っても、その状況はそれぞれに異なります。お子さんの状況に合わせてどのような支援が必要なのかを、きめ細く考えて行くことが大切です。また、時期によっても援助のしかたは異なります。見守ることが大切な時期もあれば、お子さんの気持ちに添いながら時機を得た後押しをすることが必要な時期もあります。相談室では、具体的な手立てについて一緒に考えさせて頂きます。ぜひ一度ご相談ください。

 

Q.2

朝になると体の不調を訴え、学校を休むことが多くなりました。病院で診てもらったところ、どこも悪いところはないと言われたのですが。

A.2

子どもの場合、強いストレスを感じると、それが頭痛や腹痛などの身体症状となって現れることがあります。登校前に症状が目立つのであれば、学校生活に負担を感じているのかもしれません。困っていることや、心配ごとなどがないか尋ねてみましょう。担任の先生に、学校での様子を尋ねてみたり、それとなく声を掛けてもらうよう頼んでみるのもよいでしょう。中には思いもよらぬささいなことで、行きにくさを感じている場合もあります。そのような場合、ささいに見えることであっても、そのことを批判したり、気にしないよう説得したりするのはかえって逆効果です。負担を感じながらも、何とか登校しようとしているということを念頭に置きながら、ゆっくりと丁寧に解決を図っていく必要があります。

はっきりとした理由や原因が見当たらない場合や、対応をしてみても状態が改善しない場合には、ぜひ相談室にご相談ください。

 

Q.3

子どもの様子が最近おかしく、何を聞いても答えてくれません。どうもいじめられているようなのですが。

A.3

まずは、お子さんの話を聞いてみましょう。お子さんが話をしてくれたなら、決してお子さん自身を責めたりせずに(なぜ、言い返せなかったの?とかあなたも悪いところがあるのでしょう・・・etc...)お子さんの訴えにしっかりと耳を傾け、一緒に対応を考えてあげてください。お子さんから話が聞けないのなら、様子を観察してみてください。いつもと比べて表情はどうか、眠れているか、食欲はあるかなどしっかりと日常の様子を見ていてください。気になる様子があるのなら学校とも連絡をとって、学校での様子もみてもらい担任と連絡をとりながら一緒に対応を考えていきましょう。

 

Q.4

担任の先生からクラスメイトをいじめていると聞き、とにかく早く止めさせなければときつく叱ったのですが。

A.4

驚きやショックのあまり、感情的になってしまうのは当然のことです。しかし、むやみに責めたり叱ったりしても解決には結びつきません。まずは、なぜそのような行為に及んでしまったのかという背景を読み取ることが大切です。何かほかの事に対して不満を感じていて、イライラした気持ちをその行為によって発散している場合もあれば、悪いことだと気付かず軽い気持ちでしている場合もあります。本人の気持ちを十分に汲み取った上で、どんな理由があっても相手に苦痛を与えるような関わりは絶対に許されるものではないと伝え、どう対処していくべきかを一緒に考えて行きましょう。

 

2.学校生活

Q.1

落ち着きのない子だと言われます。

A.1

落ち着きがない原因は、環境の問題(学校、家庭etc...)からくる情緒の不安定さからくるものと、ADHDなどのように発達上の困難からくるものとに大きくわけられます。学校のどの場面で落ち着きがないのでしょうか?学習場面(特にどの教科)?休み時間?友だちとのやりとり場面etc...まずは、落ちつかない時と落ちついている時の様子を観察してみてください。落ち着きのない場面が目立つ場合は、上記のように発達上の困難を抱えているために、落ち着かない状態が続いているのかもしれません。いずれにしても、お子さんは何か理由があって、そうなっているので、一方的に責めたり、叱るのではなく、行動の背景を見極めた上で、関わりを工夫していくことが大切です。

 

Q.2

ウソをつくのですが・・・。

A.2

子どもがウソをつく時、その背景にはいろいろな意味がかくれている場合があり、ウソをついたという行為に対して、ただやみくもに叱ることがいい場合でないことがあります。例えば、

  • 空想と現実の区別がはっきりしないためのウソ
  • 人の関心をひきたい、注目を集めたいためのウソ
  • いいわけのためのウソ

お子さんの<ウソ>の意味はどれにあてはまりそうですか?冷静になれずに「怒らないから言ってごらんなさい。」と言ったその声が怒っていたら、子どもはきっと本当のことを言えないでしょう。子どもが正直に本当のことを言ったらそれを褒めてあげて、怒られると思ってうそをついたり隠したりすることのほうがもっといけないということを伝えてみてはいかがでしょうか。

 

Q.3

忘れ物が多くて困っています。

A.3

忘れ物は誰にでもあります。しかし、何度言っても忘れ物が続くとお母さんは、毎日のように怒ってばかり、子どもは怒られてばかり、という互いに精神衛生上よくない状態に発展してしまいがちです。お子さんはお母さんを困らせるために忘れ物をしているわけではありません。一番困っているのは、お子さん自身の場合が多いのです。忘れないようにとまわりから促されても忘れてしまうという状態は、言葉だけで促すだけでは解決しないということなのです。言葉だけでの促しに効果がないのなら、毎日の持ち物が一覧表になったチェック表を作って視覚的な補助を使う方法もあります。チェック表の使用は、まずは一緒に表をみながら点検する経験をへて、自分一人で点検するという小さいステップを積み重ねていくプロセスが大切です。(ここにあげたのは対応例の一つで、子どもによって対応はかわってきます)大切なのは、「なぜ忘れ物をしつづけるのだろう」という疑問から子ども自身が何で困っているかを考えていき解決方法を導き出すことです。そして、忘れ物をしなかったときには、親にとってはあたりまえのことでも、褒めてあげることは子どもの自信にもつながることなので、しっかりと忘れないで褒めてあげましょう。また、忘れ物が極端に多い子どもの中には、LDやADHD等の発達上に困難を抱えている場合もありますので、当相談室に一度ご相談ください。

 

Q.4

友だちがいないようですが・・・。

A.4

友だちは焦ってもそう簡単にできるものではありません。まわりが、友だちをつくれ、つくれと言い過ぎたり親が気にし過ぎるとかえって、友だちのいない自分はいけないんだ・・・と自分の自己評価を下げることにもなりかねません。まずは、無理をせず自分の得意なことや趣味を楽しめるように自信をもたせてあげましょう。

 

Q.5

友だちの物をとっているようです。

A.5

まずは、きちんとお子さんと話をしてみましょう。人の物をとるという行為に対しては叱る必要はありますが、どうしてとったのか、友だちとの間に何があったのかなど、物をとるにいたったお子さんの心理的なプロセスにしっかりと耳を傾けてあげましょう。うっかり友だちのものを自分のものと間違えて持って帰ってきたかもしれないし、つい欲しくなって・・・ということもあるかもしれません。一方、お子さん自身も物をとるという行為にいたるまでに何らかの傷つく体験をしている可能性もあります。お子さんから事情をよく聞いて、一緒に対処法を考えてみてはいかがでしょうか。もし、明らかにわかってやっていたり、何度も繰り返してしまう場合は、そのもの自体が欲しいというよりは、何か葛藤を抱えていたり心理的な要因があるかもしれません。少し意識してお子さんとコミュニケーションをとったり、注意して見守ってあげたりということをやってみてください。

 

Q.6

学校でいじめられているようなのですが・・・。

A.6

まずは、お子さんの話を聞いてみましょう。お子さんが話をしてくれたなら、決してお子さん自身を責めたりせずに(なぜ、言い返せなかったの?とかあなたも悪いところがあるのでしょう・・・etc...)お子さんの訴えにしっかりと耳を傾け、一緒に対応を考えてあげてください。

お子さんから話が聞けないのなら、様子を観察してみてください。いつもと比べて表情はどうか、眠れているか、食欲はあるかなどしっかりと日常の様子を見ていてください。気になる様子があるのなら学校とも連絡をとって、学校での様子もみてもらい担任と連絡をとりながら一緒に対応を考えていきましょう。

 

3.家庭生活

Q.1

いくら言っても子どもが宿題をしないので、困っています。

A.1

宿題をするということは、学習の習慣を身につけるということでもあり、一朝一夕で解決できる問題ではなさそうです。宿題をするためには、先生の話を聞いて連絡帳に記入するなどして宿題を家に持ち帰ること、漢字や計算など一定量の作業に集中して取り組むこと、勉強に対する意欲、与えられた課題を自分のものとして取り組む姿勢、勉強に集中して取り組む環境などが必要です。このように宿題を細かな視点で捉え、お子さんがどこでつまずいているのか今一度見直されることから始めてはいかがでしょうか。

 

Q.2

子どもが家のお金を持ち出しているようです。

A.2

お子さんは少しくらいのお金なら、なくなってもわからないだろうという安易な気持ちで家のお金を持ち出しているのかもしれません。「お金がなくなっている」ことに親御さんが気付いていることを伝えることが大切です。いきなり問い詰めたりすると「自分のことを疑った」と受け取られてしまう可能性もあるので、まずは様子を見てください。このように親が気付いている状態でも何度も続く場合は、子どもが発している何らかのサインである、と考えられます。お金で物欲を満たしているように見えて、心の中の満たされないものの代わりにしているのかしれません。お子さんが何を求めているのかを考えてみるきっかけにされてはいかがでしょうか。

 

Q.3

子どもがうそばかりついて、本当のことを言おうとしません。

A.3

子どもがウソをつく時、その背景にはいろいろな意味がかくれている場合があり、ウソをついたという行為に対してただやみくもに叱るのは注意してください。

例えば、

  • 空想と現実の区別がはっきりしないためのウソ
  • 人の関心をひきたい、注目を集めたいためのウソ
  • いいわけのためのウソ

お子さんの<ウソ>の意味はどれにあてはまりそうですか?

冷静になれずに「怒らないから言ってごらんなさい。」と言ったその声が怒っていたら、子どもはきっと本当のことを言えないでしょう。子どもが正直に本当のことを言ったらそれを褒めてあげて、怒られると思ってうそをついたり隠したりすることのほうがもっといけないということを伝えてみてはいかがでしょうか。いずれにしろ、ただウソをついたと叱ったり、心配するのではなく、ウソの背景にある意味や、そのときのお子さんの気持ちを汲んだ対応が大切です。

 

Q.4

子どものおねしょがなかなかなおりません。

A.4

大抵の場合、おねしょは個人差はあっても自然となおるもののようです。しかし、中には排尿器官に問題があることもあり、心配だと思われた場合は、一度小児科や泌尿器科に受診されてはいかがでしょうか。身体的に問題がない場合は、心理的な原因が背景にあることも考えられます。大きな環境の変化など、不安を感じていることがおねしょという形になって表れることもあります。

いずれにせよ、失敗するたびに恥ずかしく悲しい思いをする子どもに対して、叱責することは本人の負担となるため避けたほうがよいでしょう。尿が布団にしみつかないパッドを利用して後始末にかかる負担を軽くするなど、おねしょにまつわる精神的な負担を親子ともに小さくして、気長に付き合ってあげる姿勢を持つことが大切です。

 

Q.5

子どもが言うことを聞かなくて困っています。

A.5

大抵の場合、子どもは親のことをわざと困らせようとしているのではなく、ささいなことが気になって動けなくなってしまうことが多いと心得ておくことが大切だと思います。また、成長して自分というものができてくると、親の言うことをなかなか聞かない時期も出てくるでしょう。そのような時は、子どもの成長の機会でもあります。親のペースに合わせようとするだけではなくて、お子さんの成長のペースに合わせるゆとりを持つように心がけてみてください。中には言葉が伝わりにくい子どもや、こだわりが強すぎて付き合いにくい子どもがいて、「言うことを聞かなくて困る」という程度にはとどまらず、「育てにくい」と感じることもあるかもしれません。そのような場合は、子どもが発達上の問題を抱えている場合もありますので、当相談室に一度ご相談ください。

 

Q.6

子どもをかわいく思えず、母親として自信が持てません。

A.6

「母親は子どもをかわいいと感じるものだ。」という一般的な考えかたから、そう思えないご自分を責めてしまわれているのでしょうか。しかし、子どもをかわいく思えない場合、その原因はお母さんだけにあるとは一概に言えません。子育ては大きな労力がいるもので、「しんどい」と思わないお母さんはいないと言っても過言ではないでしょう。夫やそのたの家族など周囲のサポートなくしては、こなせるものではないと思います。また、なかなか泣きやまない、相性が合わないと感じるなど、子ども自身の気質から、「かわいい」と思いにくい場合もあるかもしれません。このような周囲のサポート不足や子どもの気質から、子育てがうまく行かないことが重なると、子どもを「かわいい」と思える余裕が持てなくなってしまうのではないでしょうか。お子さんのことを一人で抱えないで、信頼できる人に話すことでお母さんの負担が軽くなり、少しでも気持ちにゆとりが持てるようになればと思います。身近に相談できる人や心配事を話せる人がいなければ、地域の子育て支援センターや当相談室にご相談ください。

 

Q.7

子どもが最近反抗的な態度を取るようになり、どのように接したらいいのか困っています。

A.7

親への反抗は、子どもの成長の一過程(特に思春期)に出てくるもので、子どもは親に反抗することで自己主張したり、自立しようとしていると言えます。大抵は自立したい気持ちと、甘えたい気持ちの間で揺れていて、大人から見て未熟な部分や矛盾ばかりが目につくし、不安定で接しにくいと感じられることもしばしばではないでしょうか。大人になりつつある一人の人間として子どもの言い分を聞くことが大切ですが、おかしいと感じた時には親の意見をしっかり伝えて親と子がぶつかることも必要でしょう。そのような中で、子どもとのこれまでとは違う付き合いかたを模索する姿勢を持つことが大切です。

 

Q.8

子どもが体の不調を訴えていますが、病院の検査では特に問題はないと言われました。

A.8

人間の体は、心と密接につながっていて、大きな心配事やストレス、不安がある場合に体調不良という形になって表れるということは珍しくありません。特に子どもの場合は、心と体が未分化で、心の問題が体に表れやすいと言われています。そう言った場合、心と体の両面をケアすることができる専門科として『心療内科』があります。一度診察を受けられてはいかがでしょうか。

 

Q.9

子どものわがままな性格に困っています。どうしたらなおせますか。

A.9

性格は、それ自体を良い悪いと言うことのできるものではありません。わがままというお子さんの性格も、考えかたによっては「はっきりと自己主張ができる」というようにも捉えることができるかと思います。ただ、周囲の状況を見ないで自分の主張だけを押し通そうとすると「わがまま」とうつるのではないでしょうか。性格はその子自身であり、なおすという否定的な表現よりは、伸ばすとか育てるという肯定的な発想を持つことが大切であるように思います。お子さんのよい部分を伸ばす中で成長が促され、わがままばかり言って周囲を困らせる行動が減っていくといいですね。

4.発達・障害

Q.1

来春より小学生になる子どもについて心配しています。発達に少し遅れがあり、出来事や自分の意思をことばで表現することが、得意ではありません。ほかにも、絵や字を書くことも苦手です。学校生活に向けてどのようなことをしたらいいでしょうか?

A.1

全般的な発達がゆっくりであるお子さんには、まず、どの程度のどのような遅れがあり、具体的にどのような支援が必要になるのか、考えていきます。例えば学校生活を想定し、生活行動面の支援、教科学習の支援、友だちと関わるためコミュニケーション力の支援などを、お子さんの発達の遅れの程度に合わせて考えていきます。

それぞれの子どもに適した発達を促していくためには、周囲に合わせようとするために、せかしてやらせるのではなく、一つ一つの日常場面で、会話や作業をゆっくりとていねいに積み上げていくことが大切です。ことばの表現が十分でないなら、伝えたいという気持ちを大切にし、言葉での反応を待ったり、表現を促すこと、補うことを積み重ね、お子さんの持っている能力を育てていきます。

また、学校では書くことが多くなります。入学前から書くことに苦手意識をもってしまうと、学校生活そのものが苦痛の多いものとなります。そのためには上手に書くことよりも自由に描くことや、好きな絵のぬりえや、線つなぎなどで筆圧を高めたり、箸、はさみ、着替えなどの手を使う作業で、手先の運動発達をうながす作業を取り入れるといいと思います。どれも楽しんでできることがポイントになります。

また、学校と家庭でのお子さんに対する発達課題を共通認識し、協力しあえることも大切です。相談機関も含めてさまざまなところからお子さんの発達を考えていくことができれば最善でしょう。

 

Q.2

小学生の子どものことですが、勉強が苦手です。作文を書いたり、漢字を覚えたり、音読もたどり読みです。どのように対応したらいいでしょうか?またLDと最近聞いたことがありますが、どうのようなものなのでしょうか?

A.2

全般的に知的な遅れがなくても、文字を書いたり読んだりすることだけにつまずく子どもがいます。例えば、漢字が覚えられない、文字の形を正しく書けない、文章を流暢に読めない、黒板の文字を写しにくいなどです。教育の分野で言われるLDとはLearningDisabilitiesの略で、学習障害と訳されています。原因はわかっていませんが、脳の働きが特定の部位で生まれつき機能しにくいと考えられています。お子さんについてですが、学習が効果的に進まない状態の背景には、どのような特性、または要因があるのか、言いかえるとお子さんがどのような認知のしかたをしているのかを考えることで、効果的な学習のしかたが見つかる場合があります。

基礎学習を進める上でどのような能力が必要になるか、いくつか例にあげると、

  • ことばを聞いて意味と結びつける力
  • 聞いたことばを覚えておく力
  • ことばで説明する力(文を組み立てる、適切なことばを選ぶ力)
  • 形を捉える力(大きさや向きなどの感覚;視知覚能力)
  • 手先の微細な運動機能
  • 集中して注意を向けておく力

などのさまざまな能力が影響していることがあります。相談員が保護者のかたからお話しをお聞きする中で、どの能力につまずきがあるのか評価をし、検討していきます。その結果、お子さんの得意な能力を使うアプローチ方法で、学習教材や方法を工夫しながら、力を伸ばせる可能性を考えていきます。単な る反復練習だけの学習方法では自信を失ない苦手意識を育てるだけで、逆効果を示すこともあるからです。また、勉強以外でも、好きなことや楽しめることを持ったり、興味関心を育てることも大切です。努力しても、なかなか達成できない状況の中で育つことより、自分が活躍できることを、応援されて育つことのほうが自尊心を持った大人になるために重要です。

 

Q.3

就学前に、『広汎性発達障害』との診断を受けました。学習・友人関係ともに心配です。

A.3

『広汎性発達障害』とは

『広汎性発達障害』は、自閉性障害(以下、自閉症)、アスペルガー症候群らを含めた診断名です。

主な特徴は、

  • 対人関係の障害
  • コミュニケーションの障害
  • 限られた興味のレパートリー、こだわり行動
  • 多動、感覚過敏、極端な偏食

などで、学童期では学校生活のスタイルは基本的にはスケジュールが決まっており、日常生活の流れには比較的適応しやすいことが多いのですが、非日常的な出来事や予定の変更がある場合には、事前に時間・場所・流れ・出来事の終わりを予測できるように伝える必要があります。

学習については、徐々に注意集中の時間が長くなり、漢字・計算などに取り組んでいく場合もありますが、日記や文章題、といった言葉の意味理解が必要な課題でのつまずきが見られます。友人関係では、親しい友だちを作ることが難しく、周囲からは変わっていると見られたり、協調的な動きが苦手な為にわがままと見られたりしてしまいます。手だてとして学校生活(時間割、必要であればトイレへ行くなど休み時間の過ごしかた)の一連のスケジュールを本人がわかる形(文字、教科書など具体的な物)で示す事が大切です。加えて運動会や発表会などの初めての行事では、事前に昨年の行事の写真やビデオを見るなどして確認をしておくこともいいでしょう。家庭では、家族の一員として安心して過ごしたり、お手伝いをするなど役割を持ったりすることが大切でしょう。また、趣味となる楽しみをはぐくむことも、将来の為に非常に大切です。

 

学童期後期には、心身ともに大きく変化する思春期を迎え、~でなければならない、型どおりに行動しよう、ある考えが頭にこべりついて離れない、といったこだわりが目立つようになります。自閉症児が、思春期以降の発達課題を乗り越え、社会適応を図っていくには、家族以外の幅広い人間関係の中で支援していくことが大切です。家庭、学校、相談機関において、多角的に子どもの発達を見ていくことが出来れば最善でしょう。

 

Q.4

『アスペルガー症候群』の子どもが、なかなか周囲に理解されません。本人は「みんな僕を嫌っている」と、友人関係にとても苦しんでいます。

A.4

『アスペルガー症候群』の子どもは、広汎性発達障害の中でも、偏りはあっても全般的な知的な問題を持ちません。一見、言葉も流暢に話し、知識も豊富に持っていますが、相手が話している時に中断して一方的に話すとか、声のボリュームを調節するなどといった、状況を判断して会話をすることや、皮肉やユーモアなど相手の言葉の裏に隠された意図を理解することが、極端に苦手です。また、一人でいる時間を好み、趣味や遊びも一人で楽しむことが多いです。その一方でアスペルガー症候群の子どもは、自分の興味があることを相手に話したいという気持ちや、更には仲間に加わりたい、“友だち”が欲しいという欲求をそれぞれに抱いています。

上記の相談では、本人が「ぼくを嫌っている」と苦しんでいるということですが、まさしく『アスペルガー症候群』の子どもが抱く対人関係の痛みの中核ではないか、と思います。まず、『アスペルガー症候群』の子どもは、周囲のからかいをその言葉通りに受け取ってしまう為、相手は軽い冗談のつもりでも、自分の全てを否定されたと判断してしまいます。また、自分自身と周囲との感じかたや振る舞いかたの違いを振り返ることができるが故に、落ち込んでしまう場合もあります。このような場合、本人の訴えを聞きながら、別の視点を粘り強く伝えていくことと、視覚的な手がかり(例えば、対人トラブルで起こったことや解決法を、絵や図、文字にするなど)を用いながら整理していくこと、が大切です。これらの工夫は、障害の特性だけで決定するものではなく、それぞれの子どもによって適切な方法が異なるので、家庭、学校、相談機関が連携してともに考えていくことが大切です。

 

Q.5

学校から、落ち着きがない、集中力がない、友人とのトラブルが多い、という指摘を受けました。幼少期から、落ち着きがなく、大変育てにくかったのですが、『ADHD』ではないでしょうか。『ADHD』について、教えてください。

A.5

『ADHD』とは

『ADHD』の子どもは、

  • 「そわそわする」、「席を離れて立ち歩く」、「しゃべりすぎる」といった活動の多さ(多動性、過動性)
  • 「順番を待てない」「会話やゲームに割り込む」といった衝動性
  • 「注意がそれやすい」「忘れ物、落し物が多い」

などの注意集中の難しさといった特徴が見られます。感情のコントロールの難しさを持つ子どももいます。一方、抑うつ的(落ち込みがひどく、投げやりな状態)になっている時、強い不安がある時にも、上記のような行動特徴が見られ、慎重に判別する必要があります。

手だてとして子どもが『ADHD』であるのかどうか、という診断は医療機関でなされます。相談機関では、このような子どもをどのように理解し、家族として対応していくかを考えていきます。多動性のコントロールとして薬物治療を用いる場合もありますが、同時に環境を調整することが必須です。気の散りやすさ、順序立てることの困難さを意識し、指示は分かりやすく、順を追って出来ているかを確認していくことで、達成できていることを体験していきます。

『ADHD』の特徴を持つ子どもの多くが抱える深刻な問題は、自己評価の低さです。周囲からいつも、わがまま、自分勝手、トラブルメーカーと見られている子どもはとても傷つくことに加えて、その否定的な評価を自分に取り入れてしまいます。そして反発するように一層派手な行動を取ってしまい、周囲との間に溝が出来てしまいます。このような悪循環を防ぐためにも、周囲の理解は非常に重要です。家族、学校場面、相談機関において子どもの特性を理解した上で適切な関わりを始めることが不可欠です。

よくあるご質問

お問い合わせ

所属課室:子ども未来創造局教育センター 

箕面市船場西3-8-22

内線:7723

電話番号:072-727-5112

ファックス番号:072-727-4089

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