更新日:2022年4月25日

ここから本文です。

令和2年度第1回箕面市人権施策審議会議事録

日時:令和2年9月2日(水曜日)午後6時30分から午後8時20分
場所:箕面市役所 第三別館2階 会議室
出席者:山本会長、細見副会長、小野委員、池谷委員、樫原委員、谷垣委員、(4名欠席)
事務局:人権文化部:尾川部長、岡担当副部長、人権施策室:濵口室長、村田、寺島、
            健康福祉部障害福祉室:永井担当室長、池田
傍聴者:なし

1.案件

議事:(凡例…◎会長、○委員、◇事務局)

案件1.新型コロナウイルスに関わる人権課題

◎人やモノのつながり、環境も、個人の行動が世界に影響を与える。

○これまで、DV、児童虐待、高齢者などの諸問題について、遅々として進展してこなかったことが、コロナで一気に鮮明化した。ただ、これは、これまでの生き方や問題点に気づくチャンスでもあると思う。

○失職した女性も多いが、仕事に行かなくてはならないエッセンシャル・ワーカーと呼ばれる職種も、女性が支えているものが多い。

○また、これまで辛うじて支え合ってきた夫婦関係が、コロナ禍でつぶれてしまうケースもある。国際婦人団体はどの国もDVが20~30%増だという。

○男女共同参画でいうと、家事分担の偏りがはっきりわかった。これはパートナーが理解するチャンスでもある。各家庭がビビッドに体験しているわけだから、今後は大胆な目標設定をしてほしい。

○テレワークは、ワーク・ライフ・バランスに資するもので、仕事との両立に向けたメリットがあるはず。しかし、女性に重みがかかり、夫のオンライン会議中に気を遣うなどの負担増があるという。

○価値観が従来どおりだとストレスは女性にのしかかる。この間に気づいた男性もいる。そういうデータは後日、出てくるはず。

◎この間、そうまでして働くのか、という疑問が出ている。こんな時期は休んでもいいはずなのに、それができないのが問題。この機会に働き方を見直すという考え方もあるのではないか。ICT化もこのまま進んでよいのかという疑念もある。

○患者が出ていなかった岩手県で第1号の患者が出たとき、バッシングがあったと聞いて情けなさを感じた。ネット社会はこのままでよいのか、こうなるのはわかっていたはずなのに、何の対策もない。才能ある多様な人がいるのに、箕面市でも同じように近所のうわさが飛ぶ。人権を守るための何かができないのかと思う。

○新聞報道を見ていると、各市町村で何人などと細かいものもあれば、詳細は伏せる方針のものもある。前者は注意喚起のためだろうし、後者は特定されないよう人権に配慮したもの。私たちがどの記事を見てどう考えたら、差別がなくなるのか。数字だけだと学ぶ資料としては足りない。メディアも分かれている。

○らいとぴあの指定管理者としても北芝地域協議会としても、部落差別の構造とコロナの状況は似ていると感じる。隠さなければいけない、恐怖感から人に言えない。だからこそ、人権教育に力を入れてほしい。つながりを切らないように。パンデミックとは何か、教育で伝えてほしい。萱野小学校で、うわさの構造についての学習があったが、大人も地域全体で学ぶべきだ。

○今年5月から厚労省の自殺対策事業の一環で、ライフリンクと共にSNS相談に取り組んでいる。非対面相談のスキルをもつボランティアを増やすべきだと感じている。失職の問題もあるし、10代前半の「死にたい」という相談が多い。コロナが浮き彫りにしたことを、ここで議論して市に提案したいと思う。

案件2.男女協働参画プラン等について

◇資料説明(略)

◎資料1は、左端を縦に読んで、ポイントになっているかどうか。場合によっては別の項目もあり得る。そして、昨年度の課題も確認してほしい。右端の3つは確認不要ということでお願いしたい。

◎資料2で、管理職登用率を比較するなら、全教員のデータも必要ではないか。小学校教員には女性が多いので。資料3は、なぜ実態としてこうなのか。各審議会の内容と関連するのか、という検討も必要だ。

○母子自立支援プログラムで、子育て支援課の法律相談や、現金支給が3件と書かれているが、どういう相談があってどんな支援によって有効になったのか、また、これらを合わせて成果を出せるのだと思うし、そういう評価が必要になる。

○昨年度と全く同じことを書いている項目は、どう評価したらよいかわからない。

○資料3については、国も40~60%の間にどの性も収める方針であり、40%以下であれば大問題と考えるべき。なぜそうならないか追及が必要。

○項目の中には0%のところもある。

◇担当に理由をきくと「適切な人材がいなかった」とされている。

◇人権施策室からは、団体推薦の際には女性を選出いただくよう各団体に対して依頼するように伝えているが、それがどこまで機能しているか、という問題はある。

○各国のトップを見たらわかるように、世界は女性リーダーの時代を迎えている。

○組織再編はめざしているのか。急な異動があったり、連携しているようでできないのはなぜなのか。

○例えば、児童虐待とDV担当の連携が進まないと記事になっていたが、箕面市は統合したのではなかったか。

◇そういう時期もあったが、ここでも説明した死亡事案を受けて、児童虐待担当を独立させて拡大強化した。連携については関係課室の長を児童虐待担当と兼務させる形で保っている。

○児童虐待の9割以上に何らかのDVがあるとの認識が明らかになったので教訓としたい。

◎人と人とは組織がなくとも連携できるが、人の頑張りだけではダメなので組織が必要になる。ただ、組織ができればそれでよい、というものでもないので難しい。

○個別事例検討会などが多いのは評価すべきところ。あとは職員の専門性を高めてほしい。

◇昨年まで大阪府子ども家庭センター職員に来てもらい、今年はそのOBを配置するほか、有資格者を増やし、人事交流もするなど努力している。ただ、件数が多いのが課題。

○今日の話でも「うわさの広がり」「コロナと自死」などのテーマが出てきたが、タイムリーな事例を現場で学んで、資質向上を図ってほしい。禁止だけではダメなので、相手を納得させられる教育が必要だと思う。

◎それでは、あとは資料を持ち帰って読まれた上で、意見を事務局まで寄せていただきたい。その後、事務局から次期プランの骨格を示してもらうことにしたい。今日の欠席者への送付や説明も併せてお願いしたい。

◎ここで、女性活躍推進計画についても、併せて事務局から経過報告を。

◇審議会の意見を勘案して一部修正後、7月中にパブリックコメントを実施した。しかし、残念ながら意見がなかったので、庁内の手続きを経て、別添のとおり策定の予定。なお、審議会の意見を受けて修正したところは、表紙・各章のサブタイトル。数値の%表示については、母数の正確な把握ができないものもあり、反映できなかった点もある。

○意見がなかったとのことだが、どのように周知されたのか。

◇市ホームページのほか、閲覧資料を12カ所(市役所第三別館、別館1階、豊川支所、止々呂美支所、中央生涯学習センター、東生涯学習センター、西南生涯学習センター、西南図書館、桜ケ丘図書館、萱野南図書館、小野原図書館、みのお市民活動センター)に設置し、7月中、1ヶ月間実施した。

案件3.施設コンフリクト等について

○西宿は地区計画によって建てられなかったそうだが、地区計画についてもっと早くわからなかったのか。

◇地区計画があっても当初は建設できると考えていた。再度確認したところ、建てられないとわかったもの。

○グル―プホームは国の基準では「寄宿舎」扱いで、市としては「居宅」と考えていた、という説明を聞いた。

○ここの対象者は、知的障害か精神障害か、どういったかたか。

◇障害者総合支援法により、障害の種別についてはどんなかたでも入れる形の申請になる。

◎地域住民と事業者の双方に説明されたとのことだが、問題点を整理したい。ここには、障害者問題を考えるのは初めてというかたもいる。コロナ禍もそうだが、わからないという不安がやはり差別を伝えると思うので、学習会を行いたい。時期は事務局と調整して、どなたに説明してもらうか、検討が必要だが、了承いただけるだろうか。(一同了承)では、また後ほど企画したい。

案件4.今後の運営について

◎男女協働参画推進プランと並行して、「人権のまち推進基本方針」も見直しが必要となっている。これについては、らいとぴあ21の視察報告をもとにした議論を、次回以降に行い、それを「人権のまち推進基本方針」の見直しにつなげていきたい。

◎らいとぴあ以外も含めて、冒頭に話したように、この間、新型コロナウイルスで大変な事情もあると思うので、これは想定外であって難しい問題だが加えたいと思う。結論を出すことは無理でも課題として挙げるだけでもよい。もちろんコロナ以外も含めて必要なものを加えていきたい。

以上 

 

 

 

お問い合わせ

所属課室:人権文化部人権施策室 

箕面市稲1-14-5

電話番号:072-724-6720

ファックス番号:072-725-8360

より良いウェブサイトにするためにみなさまのご意見をお聞かせください

質問:このページの内容は分かりやすかったですか?
質問:このページの内容は参考になりましたか?
質問:このページは見つけやすかったですか?