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第五中学校 > 校長あいさつ

更新日:2022年3月30日

校長あいさつ

新2年、新3年生に向けて

 早いもので、もう中学生活1年、ないし2年が過ぎましたね。この1年間も昨年と同様、新型コロナウィルスとの共存の毎日でしたね。でも、そんなしんどい日ばかりではありません。人類は科学の力で、新薬を開発し、ワクチンもできました。さらに、効果的な薬もこれから続々と発売になります。これを期待して、来年度を迎えましょう。来年度は自分にとって素晴らしい1年になるという強い決意をもって歩んでいけば、必ず、希望の光が見えてくるはずです。来年こそ、そんな年にしていきましょう。

 皆さんが小学生のころを思い出してみてください。今思えばあの頃はとっても幼かったでしょう。中学生がものすごく大人に見えたでしょう。そんなあなた方はもう、2年生や最上級生です。こんなに立派な大人に成長したんです。来年1年間で、自分をみつめ、将来を考え、今までの自分に足りなかった部分を補って、もう一歩先の自分に向って歩き出してください。きっと、これまでの人生で一番幸せな人生になれますよ。

 4月から、新たな気持ちで、学校生活を送ってくれることを願っています。

令和4年(2022年)3月

3月はSTEP UPの月です。 

 早いもので、もう3月。この月は別れの月でもありますが、私は、STEP UPの月だと思っています。1年生は新2年生として、2年生は新3年生として、3年生は新高1年生としてそれぞれ、新しい道へ進んでまいります。この3月を、4月の新しい年度への挑戦の月にしてほしいのです。つまり、STEP UPです。

 この1年間で、思うようにできなかったこと、もっと挑戦できたのでは、と思っている人は4月が変われるチャンスです。新しい事へ挑戦するチャンスなのです。そのためには4月になって急に自分の決意を持とうとしても、心の準備ができません。3月は4月へのSTEP UPという気持ちを持ち、どんなことに挑戦していこうか考え、明るい未来を想像して挑戦していってください。

 3年生へ。卒業おめでとう。卒業とは英語でgraduationと思いつく人が多いでしょう。 語源は「階段、段階」というところからきているようです 。 つまり、あなた自身が、Grade upするということではないでしょうか。

令和4年(2022年)3月

 

2月3月は今年度の締めくくり

 1月13日(木曜日)から突然の休校措置にも関わらずご協力いただいて感謝いたします。今後の対応は、クラスに多数の陽性者や濃厚接触者、発熱、風邪症状の生徒が出た場合は、校医と相談の上、学級閉鎖・学年閉鎖・臨時休業となっていきます。 詳しくは、tomoLinksプリントをご覧ください。

 さて、3学期は学年の締めくくりです。生徒のみなさんには、始業式の時、今のクラスにいる友だちの存在を大切にし感謝の気持ちを伝えるように、小田和正さんの「言葉にできない」という曲を送りました。この曲の最後のフレーズに「あなたに会えて本当に良かった。うれしくって、うれしくって言葉にできない。」という言葉は、自分が出会った人すべての人にかけてほしいと願っています。私事ですが、私の子どもが生まれたとき、何度も何度もこのフレーズを口ずさみました。きっと、保護者のみなさまもそんな気持ちであったのだろうと想像しています。その時のお気持ちをお子さまに伝えてみてください。きっと、新しい発見があると思います。

令和4年(2022年)2月

2学期よく頑張りました。この一言

 新型コロナ感染症が蔓延していた8月下旬に2学期が始まりました。始まったすぐに、本校も休校が続きどんな2学期になっていくのか毎日が不安でしたね。9月中旬に文化祭を予定していたにも関わらず、10月下旬にしかも平日開催。そのおかげで1,2年生の宿泊行事も1月のスキー実習に変更。11月にかけて少し感染者が減ってきたので3年生に修学旅行にはいくことができました。変更に変更続きの毎日でしたが、みんなでよく頑張りました。こんな大変な経験は私も初めてです。でも、あなた方が生きていく人生の中には、こんなことはあります。いや、あると思って進んでいくことが大切なんです。物事、計画していた通り進んでいくのはまれなことです。新型コロナウイルスもつらいことばかり運んできましたが、私たちにどんな変化にも対応できる準備と計画が大切だと教えてくれたと思います。これを対応力と言います。そうです。皆さんはこの2学期に対応力を身につけたと思います。この力をもって3学期も頑張っていきましょう。

令和3年(2021年12月)

3年生は今が正念場、新2年生・新3年生この姿をよく見ていてほしい

 早いものでもう、師走。今年ももう1か月となりました。このシーズンになると、3年生は将来の進路をどうするかということを具体的に考える時期です。今まで、なんとなく考えてきた自分の将来。自分の将来だから、自分の夢は自分が決めればいいことです。しかし、君たちを支えてくれたのは家族です。家族の夢や希望も背負っているのです。その思いも大切にしてください。そして、自分がこれまでやってきた努力はこれでよかったのかも問われます。卒業までの時間をどう過ごすかで、これからの人生が見えてきます。最後まで、あきらめず、気を緩めることなく努力を続けてください。ご家族のかたと一緒に、将来のことをしっかり考えましょう。

 また、2年生は来年の今頃は、こんなことを考えなくてはなりません。そう、もう新3年生なのです。1年生は2年後には、自分の将来について考える大切な時期に直面します。そう、もう新2年生なのです。卒業生の姿を見ながら、自分の将来のことを考えるチャンスにしてください。新2年生も、新3年生も、もうすぐ卒業を迎えるあなたがたも、自分の将来を考えるのに、時間がないと考えることはありません。思ったその時から行動を始めることが、自分の夢に近づく最短の道です。さあ、今日から今から、この文を読み終わったその時から、努力を積み重ねていきましょう。

令和3年(2021年)12月

「やっとできました。」 体育大会と文化祭

 「コロナっていつ終わんのやろう」子どもたちの会話の中から聞こえてきました。子どもたちも必死に頑張っている中から思わず出た言葉だと思います。この声を大切に心に秘めて、今年の体育大会と文化週間を開催いたしました。保護者のみなさまには、感染症対策としてたくさんの不自由をおかけしました。ご協力に感謝いたします。今のところ校内では、新規感染者もなく順調に教育活動をすすめています。

 体育大会では、久しぶりに子どもたちの笑顔がはじけ飛び、大きな声を制限されながらも心のこもった応援には、涙がにじみました。マスク越しにしか見ることができなかった生徒の笑顔もあふれていました。本来の学校の姿を子どもたちの熱気によって息吹が吹き返したように感じました。

 文化週間では3年生の演舞と吹奏楽部によるマーチングをここで披露できました。3年生の演舞では、迫力と華麗な姿に1、2年生の大きな瞳はさらに大きくなり「自分たちもやりたい。」とか2年生の中では「クラス発表と全体でも発表すんのか?どんなんやる?」と来年への期待感を持たせてくれました。1年生の中では「マーチングってはじめて見た。」「かっこよかった~。」と感動の嵐でした。

 来月の7日8日9日には3年生の修学旅行・9日には2年生の校外学習。さらに1月には1・2年生の林間学舎(スキー実習)も控えています。日本全国感染者数は下がっていますが、ご家庭でも更なる感染対策をお願いいたします。

令和3年(2021年)11月

緊急事態宣言解除にほっとしながら
今後の感染症対策について

 大阪府新型コロナウイルス対策本部会議の内容を受け、10月より緊急事態宣言が解除されました。解除はされましたが、小中高生への感染リスクの高さを考え感染対策をより強化しながら教育活動を実施してまいります。

 校内におきましても、給食前や部活動前後の手洗い、咳エチケットの徹底、掃除時間の消毒等について、より一層の徹底をしてまいります。また、箕面市からもマスクの正しい着用はもとより、不織布マスクの着用が効果的だとして推奨されています。出費多端の折ではございますが、ご検討いただきご協力をお願いします。

 また、感染拡大に対して不安を感じて登校を見合わせる生徒等へのオンライン等を用いた支援についてはこれまで通りの対応を継続してまいります。

 修学旅行等、泊や府県間の移動を伴う行事についても、感染防止策を徹底したうえで実施いたします。

 部活動についても、感染防止対策を徹底したうえで実施します。部活動前後での生徒どうしによる飲食を控えるとともに更衣室に身体的距離を確保するよう指導します。発熱や風邪症状がある場合は活動への参加を見合わせるよう改めて指導を徹底します。合宿や府県間の移動を伴う練習試合(合同練習を含む)は実施しない。感染防止策を徹底したうえで、実施してまいります。

 ご家庭におかれましては、これまで同様に、児童生徒の毎朝の検温、登校時のマスクの正しい着用、手洗いの励行をお願いいたします。児童生徒本人以外でも、家庭内で発熱のかたがあった場合は、登校を控え、オンライン授業を選択いただきますよう、お願いします。

 以上のようなことを実施しながら今後とも教育活動を充実させていきます。

 2学期に入り9月はまだまだ感染状況が落ち着かないまま過ごしました。子どもたちと雑談していると運動不足のせいか「部活やっててもしんどいわ。」とか「からだが、いうこと聞かへんわ。」などの言葉が返ってきます。この言葉を聞くと「そやろなぁ」の一言しか言いようがありません。しかし、学校でも徐々に体育大会や文化祭の練習も開始し、子どもたちの笑顔やはつらつとした表情が出てきました。体育大会や文化祭では五中生の底力を期待していてください。きっと五中生ははつらつと活き活きとやってくれると信じています。

令和3年(2021年)10月

夏が過ぎてもコロナは過ぎず

 保護者のみなさん、生徒のみなさん、この夏はどんな風にお過ごしでしたか。昨年の夏休みと比べると、WBGTの数値もさほど気にならず、部活動の試合やコンサートも何とかできました。夏休み中のグラウンドや教室にも汗をかいたり、学習したり、部活動をやっている生徒のみなさんの姿が戻ってきました。昨年のことを思いだすと、やっと学校らしくなってきました。

 しかし、新型コロナ感染症の方は、デルタ株とやらが猛威を振るい今後もさらに警戒をせざるを得ません。昔の人はこういう時、「やまない雨はない。」と言い、シェークスピアの中にも「明けない夜はない。」と訳されています。この名言のように私たちも強い気持ちをもってこのコロナに打ち勝っていきましょう。2学期はコロナ禍で感染対策を強化しながらやれる範囲でやっていきます。生徒のみなさんも、保護者のみなさんも、学校も一丸となって乗り切っていきましょう。

令和3年(2021年)9月 更新

1964年~2020+1年TOKYOオリンピック

いよいよ東京オリンピックが始まります。今から57年前に日本では初めて催されました。写真は開会式の入場行進です。整然と整列した行進した選手団は、公式スーツとして丸の国旗をかたどった真っ赤なスーツと白いパンツとスカート姿の男女選手団は日本の誇りとまで絶賛されました。一方で『男の人が赤いスーツを着て』『男らしくない』と表現されたこともありました。その当時、男性は黒や紺を好み女性が赤や黄色の色が女性らしいと表現されていました。今の時代は色で男女を表現するなんて何の根拠があってそんなことを言っているのかわかりません。男らしいとか女らしいとか誰が決めているんだ?男女の差別なく人としてどんな行動をとるかが重要ではないでしょうか。又、オリンピックは平和の祭典ともいわれます。戦争や紛争が起きている世界中の国々へまず、この期間は停戦し世界平和を願って争いはやめましょうと訴えています。こんなことも考えながらオリンピックを見たり、人種差別や世界全体のことも考えてたりして、テレビ観戦すると世界観が広がりますよね。

令和3年(2021年)7月 更新

会話こそ心のつながり

毎朝、八時過ぎから職員朝礼が始まる5分前の10分か15分間ですが、4月・5月は校門の東側で交通量の多い朝ですので安全を呼びかけるために「おはよう、安全確認して横断報道を渡りや。」と声をかけました。すると、生徒の皆さんは「おはようございます。」とか「はい。」(安全確認への反応)と返事をしてくれました。その言葉があんまりうれしかったので、6月は校門の前で「おはよう。元気ですか?」とか「テストの準備はどうですか?」と、もう一言付け加えて声をかけています。そうすると、「元気で~す。」「はい、元気です。」と言ってくれたり、「大丈夫です。」と答えが返ってきたりしました。中には「元気ないです。」と元気よく返答してくれています。何気ない言葉ですが、返答してくれた人の心の片隅が見えてきます。相手に話しかけるきっかけを探すのは難しいですが、相手の心と自分の心が伝わった時は本当にうれしいですね。

令和3年(2021年)7月 更新

毎朝、挨拶をしてくれて感謝しています。

五中生は毎朝挨拶をしてくれえる人が増えて感謝しています。ありがとう。でも、心配なこともあります。毎朝、校門の前に立っていると、校門の前は右図のように、ちょっと複雑な丁字路になっています。ここは西側からは長い直線で車のスピードも出ています。東側は急な下り坂で、自転車のスピードが出やすくなっています。自転車、バイク、車に気を付けながら登校をしている皆さん。これからもさらに気をつけて登校してください。心配しています。

令和3年(2021年)6月 更新

負けるな、五中

 新型コロナウイルスの変異型が心配される中、医療従事者のみなさま、飲食店経営者・従事者のみなさま、そのほかこの難局を必死に歯を食いしばって乗り切っていこうと努力されている方々、本当にありがたく感謝申しあげます。学校もこの難局に負けずに考えられる感染症対策を見つけながら、この新しい年度の変わり目に、新しいチャレンジを前向きに考えていきます。五中のスローガン「負けるな、つとめよ、支え合え」のもと前に進みます。みんなで支え合いましょう。

令和3年(2021年)5月 更新

入学、進学おめでとう!!

 第五中のみなさん保護者のみなさん。こんにちは。私は今年度から第五中の校長を務めます島本貞文と申します。

 昨年まで箕面市立第二中学校の教頭として勤務していました。左の詩は明治の文豪宮沢賢治の「雨ニモマケズ( 外部サイトへリンク )」という有名な詩です。この詩の最初のフレーズは最近ある電機メーカーのCMにも起用されているので皆さんも聞き覚えがあると思います。この詩は私が小学校5年生の時に図書室に置いてあった本を何気なく読んでいた時に発見した詩です。読んでみると、宮沢賢治が理想とする人間像が書いてあり、大人になったらこんな人になれるんだろうか?こんな人に出会えたらどんな感動が生まれるのか?様々な思いをかけめぐらしていました。以来、どんなに頑張ってもこんなパーフェクトな人になれないし、出会えない。でも、この中に出てくる一つのフレーズを自分の中で言い聞かせながら生きていくのも、心のよりどころになるかなぁと思い今日始業式の日に、2・3年生には考えてもらいました。これを機に1年生も考えてみてください。又、ご家庭でも自分たちの家庭はこのフレーズのどの部分に似ているかなど話し合ってみるのも楽しいですよ。

 五中の校長として中学生が楽しく健やかな青春時代を過ごせるよう。張り切って頑張っていきます。これからも、どうぞよろしくお願いします。

※「雨ニモマケズ( 外部サイトへリンク )」(宮沢賢治)は、電子図書館『青空文庫( 外部サイトへリンク )』からご覧いただけます。

令和3年(2021年)4月 更新

新年度に向けて

 令和2年度は、新型コロナウイルスの影響で休校のまま新年度のスタートとなりました。1年生は、入学式はおこなったものの、その後1・2・3年の保護者の方に教科書を取りに来てもらったり、課題を郵送したり、ビデオ授業を行ったりして、新しいクラスの友だちがだれだかわからないまま、クラス半分だけとか、オンライン授業などの不規則な登校もしたりしました。

 6月半ばを迎え、やっと全員登校して再開できました。しかし1学期に予定していた1年林間学舎、2年校外学習、部活動も制限されて、夏休みも短縮、2学期の文化祭も中止となりました。体育大会は雨天のため合同体育となり、1・2年生は集団競技のみとなり、3年生のダンスを全員で鑑賞しました。

 その後もマスクを着用して授業を受けるなどの感染対策を続けて今に至りました。いろいろな今までにない経験をしてきたみなさんは、当たり前だと思っていた学校生活は、当たり前でないことに気づいたのではないでしょうか。学校がある喜び、当たり前に友だちに会える喜びなどを経験したのではないかと思います。「当たり前の生活ができることが、幸せであること」、友だちがいることだけで安心できる関係となれば、学校は楽しくなります。

 いいこともあれば、いやなこともあった人もいたことでしょう。しかしコロナ禍を経験したことで、一回り大人となって人と人との関係を大事にしていける人間へと成長していった人も多いのではないでしょうか。先日卒業していった3年生も、皆さんが作ってくれた胸花や花文字、生徒会の送辞などに感謝して五中を巣立ってくれました。4月には1・2年生もそれぞれ2年・3年となり、新1年生を迎えることになります。次に会う時はまわりの人に対する優しさをもって、新しいクラスのメンバーで再会してほしいと思います。

 人は別れもあれば必ず出会いもあります。どんな1年間にするか、新しい自分になるために、この春休み中に新年度の目標を考えて、新学期を迎えてください。「負けるな つとめよ 支え合え」という五中のスローガンを忘れずに、各自成長できる新年度であってほしいと願っています。

令和2年(2021年)3月 更新

幸せに生きるとは

 3年生にとっては、2020年度最後の学校だよりとなります。この1年間は、新型コロナウイルスの影響で、異例づくめの1年間でした。そんな中、五中で大切にしてきたのが「負けるな つとめよ 支え合え」というスローガンです。あたりまえにできていた学校行事も変更が相次ぐ中、全校生徒のみなさんはよくがんばってきてくれました。日々の授業や部活動などの学校生活を明るくまじめに過ごしてくれました。とくに3年生は最後の行事となる、体育大会のダンスでも一丸となって1・2年生にその成果を発表してくれました。沖縄から変更になった長崎でも礼儀正しく行動してくれて、とても穏やかな修学旅行を経験することができました。いろいろなところで支え合ってきた結果が今の五中の姿になっているのだと思っています。

 1・2年生もそうですが特に3年生は、今の学校・クラスのメンバーと一緒に過ごすことはあとわずかです。また、この同じクラスのメンバーで共に生活することも一生ありません。残された時間を大切にして、一人一人が人に対してできること、今やるべきことを考え行動してほしいと思っています。これまでもお互いがお互いのことを考えてマスクや手洗いなどをして、感染予防に取り組んできました。幸いにも学校生活を続けていくことができています。しかし、もし感染したとしてもその人が不安にならないような対応をみんなでできるようにしていく学校、学年、クラスでいることが大切です。

 以前「なんのために自分は勉強しているのか」ということを聞かれたことがありました。その時、私は「自分が幸せに生きるため」と答えました。この1年間をみなさんと過ごしてきて、あたりまえに学校に来て勉強して友だちと話して、そんなあたりまえなことができる生活が送れることこそが、じつは「幸せに生きる」ということだと今は実感しています。

 3年生は入試を終え、思い出に残る卒業式となるように日々の生活をがんばっていきましょう。1・2年生は新しい後輩がもうすぐ入ってきます。それぞれ新しい2年・3年でがんばれるように日々の生活を送っていきましょう。1・2年生は箕面五中の中で、3年生は次の新しい場所での生活で、「負けるな つとめよ 支え合え」のスローガンをずっと胸に抱き続けて、一人一人が大切にされて穏やかに生活できる日々を送っていってほしいと思います。

令和3年(2021年)3月 更新

コロナ禍の中の2学期を終えて

 今年は新型コロナウイルスが猛威をふるい、来年もどのようになるか不安な様子が続いています。例年ならば1学期に1年林間学舎、2年校外学習。2学期には文化祭や体育大会と行事を開催していたのですが、そのほとんどができなくなってしまいました。

 そんな中、3年生は長崎への修学旅行を順調に計画通り開催できました。沖縄には行けなかったけれど、修学旅行そのものができたことにすごく喜んでくれていました。体育大会は雨で中止でしたが、予行でのクラブ対抗リレーや合同体育授業での学年競技と3年生学年演技のダンスは、おこなうことができました。3年生のダンスは、夏休み中から準備してきたので、みんなで見ることができてよかったです。

 さらに、先日1年生も2年生も感染予防をしながら球技大会をおこないました。とっても楽しい時間だったと聞いています。授業ばかりが続いた2学期でしたが、生徒のみなさんはマスクや手洗いなど感染予防を心がけながら登校してくれました。よくがんばってくれたと思います。

 3学期もまだまだ予断を許さない状況はあまり変わらないと思います。冬休み中も感染対策に心掛けながら、3年生は自分の進路に向けて努力を続け、1・2年生も早寝早起きなど一日の生活をしっかり送ってほしいと思います。「負けるな つとめよ 支え合え」の五中スローガンを道徳の時間を通じてみなさんに考えてもらっています。いまこそ、五中全員で「負けるな つとめよ 支え合い」ましょう!

令和2年(2020年)12月 更新

ものの見かたについて

 みなさんは次の話がわかりますか。

 

 父親と息子が交通事故に遭った。父親は死亡、息子は重症を負い、救急車で病院に搬送された。運び込まれた男の子を見た瞬間、外科医が思わず叫び声を上げた。「手術はできません。この子どもは私の息子なのです。」なぜ外科医は手術できないといったのか。(注)

 

 わりとよく出題されるもので知っている人もいたかもしれません。答えは医者が母親だったからです。そう聞いてもしばらく何を言っているのかとピンとこなかった人もいるかもしれません。それは「医者=男性」といった固定概念を持っている人は納得できるのに時間がかかると言われています。

 「男だから」とか「女だから」と一かた的な見かたをするのではなく、「人として」どうなのかということを考えていくことが必要です。私たちは自分の経験や見た目だけで判断してしまいがちです。そのような自分の中にある固定概念のことを「偏見」と言われますが、この「偏見」が差別を生むことがよく言われます。そのため、自分の経験や見た目だけで判断するのではなく、相手のことをしっかり考えていかなくては、知らない間に相手を傷つけてしまったりすることになります。

 今年度残りあと4か月。コロナ禍の中、この偏見で人を傷つけることなく、ともにこのような厳しい状況を乗り越えていけるように、励ましあいながら日々過ごしていけるようにしていきたいものです。

(注)この話は、イリス・ボネット(2018)『WORK DESIGN 行動経済学でジェンダー格差を克服する』NTT出版 をもとにしている。

令和2年(2020年)12月 更新

後期の学校生活に向けて

 6月の初登校から11月で6か月目となりました。今年度の新型コロナ対策の中、初めての学校行事としての体育大会が開催できると思ったのに雨天中止となってしまいました。生徒はもちろん保護者の皆さま、教職員も、たいへん残念な結果となりました。そこで今月19日の午後からの「合同体育」として午後からの2時間で学年競技と3年のダンスをやっと実施し、1・2年生に見てもらうことができました。保護者のかたには見ていただくことができませんでしたが、生徒たちは、少しでもできたことには満足してくれたようです。

 先日、後期生徒会役員選挙があり、新しい生徒会と委員会がスタートしました。3年の生徒会役員には生徒会らしい仕事をあまりしてもらえずに交代となってしまい、残念なところもありますが、次の高校などで機会があれば活躍してほしいと思います。新たにこれから後期生徒会・委員会になった2年生には、活動をつくっていってほしいと思います。しっかりいい学校をつくるためにがんばってください。よろしくお願いします。

 さらに、10月26日から3日間、3年生が長崎に修学旅行に出かけました。学校を代表して千羽鶴を原爆で亡くなった人々に捧げてくることができました。長崎に行った3年生はもちろん1・2年のみなさんも世界の平和を願う気持ちを大切にもってほしいですし、来年再来年そのような気持ちをもって修学旅行には行ってほしいと思います。

 このように少しずつですが学校行事ができるようになってきたことは、たいへんうれしいことです。しかし新型コロナの影響は依然続いており、今後も予防に気をつけながら、3年生は次の進路を目指して、1・2年生も自分を磨きながら学校生活が送れるように、がんばってください。保護者のみなさまにもご協力・ご理解いただきながら、後期の学校生活を送れるよう、ご協力をよろしくお願いいたします。

令和2年(2020年)11月 更新

「当たり前」とはなにか

 短い夏休みとなり、今日から2学期が始まりました。これまで「当たり前」と信じて疑わなかったことが、もはや「当たり前」と思えなくなっています。毎日学校に来て教室で勉強したり、友だちと遊んだりすること。体のことを心配しないで、思ったところに行ったりできること。それが「当たり前」でなくなっている現在、「当たり前」とは何かを考えてみたいと思います。

 もともとの語源は、一緒に働いた結果の一人当たりの分け前のことだったようです。働けば当然利益を得られる。「当たり前」=「当然」となっていったようです。しかし、一緒に働くにはお互い共同作業をおこなっていくことになり、そのためには相手を敬いながら働かないと良い結果が生まれません。要するに「支え合う」ことが必要なのです。そのために一人一人が責任ある行動をとることが「当たり前」の生活を送るためには必要なことになるのです。そうしてほか人への「ありがたい」という気持ちを持つことが大事になります。

 「感染の拡大防止のために、一人一人がどう行動していくのか」という気持ちをもって生活することがお互いの「安心な学校生活」につながっていくと思います。今日からの学校生活に、ぜひこの気持ちを大事にして五中での学校生活を送ってほしいと思っています。

 本来ならば学校行事として文化祭、体育大会などの大きな行事を経験してもらえる大事な2学期です。今はすでに3年生がダンスリーダーを組んで活動が始まっています。ほかの学年でも体育大会をまずは成功させていけるように各学年、クラスで今できる範囲で頑張ってみてください。きっと一生心に残る行事になっていくと思います。

せっかくオンラインでつなぐ環境ができたので、それを利用して、離れたところの人と交流したり、何か一緒に作り上げたり、発想の転換で「当たり前」でないこの2学期に新たになにかできないかなと考えたりしています。

令和2年(2020年)8月 更新

周りに関心を持つことは日々の生活を充実できる

 最近、私は毎朝五中前の交差点に出て交通整理をするようにしています。横断歩道で黄色い旗をもってサポートしているのですが、毎朝「危ない!」と思うことが何度もあります。黄色い旗を出して道路にいるのに坂道をスピードを上げて通り過ぎる自転車。とってもひやひやしながら毎日横断歩道に立っています。みなさんは、しっかり注意してわたってくれているので、五中3年目になる私ですが、幸いにも大きな事故になったことはありません。しかしいつ事故が起こるかわかりません。明日から自宅での生活が始まりますが、外に出たときは気を付けて行動してほしいし、自転車を運転するときはさらに注意してほしいと思います。

 さてここで、みなさんに質問です。横断歩道に人がいた場合、自転車やバイク、車はどうすればいいと交通ルールではなっていると思いますか。

  1. 気を付けてゆっくり通り過ぎる。
  2. 車優先のため歩行者より先に通り過ぎる。
  3. 歩行者優先のため、必ず自転車、バイク、車が止まらなければならない。

 これは国によってバラバラのようです。日本では3番が正解です。しかし7割近くの人が1番や2番だと思っている人が多いようだとあるコラムに書いてありました。たとえばニュージーランドでは止まるのが常識であり、歩行者を見たらほとんどの人は止まります。違反すれば罰金刑となるということでした。

 さて、周りに無関心で自分の感覚だけで過ごしていると、それが自分の中で「当たり前」になっていくことがあります。朝の自転車もそうなんではないでしょうか。また、知らない間に周りの人を傷つけてしまっていることもあるかもしれません。そうならないように日ごろから周りのことにもっと関心を持つようにしてほしいと思います。明日からのオンライン授業。7日からの夏季休業。しばらくの間、自分だけで過ごす時間が増えます。人と関わりの少ないときこそ家族などの身近な人への気づかいやスマホなどでの相手に対する気づかいなど自分でコントロールしなければなりません。

 6月に初めて分散登校した日に新型コロナウイルスの教材で「3つの感染症」ということを担任の先生から聞いたと思います。その時に学んだ「不安と恐れによる第2の感染」から「嫌悪、偏見、差別の第3の感染」にならないように注意することを伝えました。人と人との信頼関係や社会とのつながりを大事にしていくことは、無関心にならず周りに関心を向けてつながっていっていくこと。そうしていくことで充実した日々を過ごしてください。

令和2年(2020年)8月 更新

「一期一会」を大切にしていきたい

 今回、新型コロナウイルス対策で経験していることは、手洗いやりかたやマスクをつけて自分が感染しないことですが、もう一つ大事なことは、身近な人に感染させないという意味があります。久しぶりに会った友だちと会話を交わしたり、部活動も1時間ですができるようになってきました。友だちのありがたさ、部活動のできるありがたさ。いままで当たり前にできていたことが、実はこんなに貴重なことだったと思うことを経験できていることを一人一人が心の止めておくべき一番大切なことではないかと思います。

 本来の学校行事でいくと、1年生と2・3年生の「対面式」。新しく五中に来られた先生のあいさつ「着任式」。ほか校に代わっていかれた先生から挨拶をしてもらう「離任式」などの行事もできませんでした。今回の学校だよりでは、五中を離れていった先生かたからメッセージをいただいたものを掲載させていただきました。人の出会いと別れは必ず来ますが、その時にきちんと挨拶しておくことの大切さは五中に来て私は実感していました。紙面だけですが、少しでもその場が持つことができてよかったと思っています。

 私の先輩の先生で「一期一会(いちごいちえ)」という言葉が好きな先生がいらっしゃいます。一生でも出会うことのできる人は限られています。そんな自分と出会うことで人は成長していくことができます。そんな出会いと別れを本当に大切にしていくべきだといつもおっしゃっています。私も今回特にそう思いました。

 新しいクラスがスタートしたことはもちろん、さらに、現在1年生は部活動の仮入部期間です。いろいろな部活動を見て、新たな出会いから新しい中学校の部活動に参加していきます。そこにも新たな出会いがあります。みなさんは、一生に何度もない経験をともにした「なかま」として、この五中という場で出会ったことを大事にしてそれぞれの人間関係を紡いでいってほしいと思っています。

 しかし、新型コロナウイルスに関しては、まだワクチンが開発されたわけでもないので、今はまだ以前のように生活していくことはできません。一人一人がソーシャルディスタンスを守り、相手に対して気を遣うようにしてください。そしてお互い健康で仲良く過ごしていけるようにしていきましょう。

 また、学校行事も毎年やっていることを変えていかなければならないことになります。具体的になりしだい、みなさんにお伝えします。生徒の皆さん、保護者の皆さん、申し訳ございませんが、ご理解とご協力のほどよろしくお願いいたします。

令和2年(2020年)7月 更新

いよいよ授業が始まりました

 長い休校の期間も、非常事態宣言が解除されて、少しずつ少人数での授業が再開してきました。6月1日からは全学年でクラスの半数が登校して授業が始まります。学校での生徒たちの活動が始まります。5月の分散授業を見せてもらいました。その中で、何人かの生徒に「家と学校ではどっちがいい?」と聞くと「学校が好きなんで、うれしいです。」と元気よく答えてくれた人もいて、生徒の皆さんも学校が始まるのを心待ちにしてくれていたと、とってもうれしくなりました。

 現在3年生は、新しい取り組としてオンライン授業を5月28日からスタートさせています。ネットを利用しての授業で、対象生徒が自宅学習の半数(約80名ほど)になります。短期間になるとは思いますが、先生かたも生徒も初めての試みですので、どこまでわかりやすい授業となっていくか試行錯誤を重ねながら進めてまいります。1・2年生も第2波が起きることを考えて、時期を見ておこなっていくことを、箕面市では想定しています。

 さて、朝早くからランニングしたり、少しずつ体を動かしたりしている生徒を見かけます。先日、夏の高校野球の中止が決定されました。中学校の部活動は8月末までの公式戦は中止が決まっています。3年生の皆さんは、引退の時期のこともあり、早く復帰したいと思う生徒もたくさんいることとは思いますが、段階を追って少しずつできるようになると思います。現時点で箕面市ではそのスタート時期も未定となっています。

 逆に、深夜まで起きていて朝目覚めがしんどくなっていた生徒もいるようです。もとのような学校生活に戻すことはしばらく時間がかかりますが、段階を追いながら少しずつでも通常の学校生活に戻っていけるように、食事と睡眠をしっかりとり、一人ひとりが健康で過ごすように心掛けてほしいと思います。

 これから行事関係も明らかになっていくとは思いますが、1学期に予定していた宿泊行事などは今のところ9月以降に実施できるように調整いたしております。今後の動向を踏まえながら実施につきましては明らかになっていくものと思いますが、もうしばらくお待ちください。

 保護者の皆さまにおかれましても、子どもたちの健康に毎日心掛けていただいていることと思います。これから梅雨の時期になりますので、学校でも手洗いなどの習慣化を促していきたいと思いますので、おうちでも声をかけていただきますようよろしくお願いいたします。

令和2年(2020年)6月 更新

ハッピーホルモン 

 3月のはじめから長期の休業期間になってしまっています。これからどうなるのか外出もできずに不安になっている人もいるのではないでしょうか。1年生は、入学式は正常な授業になるまで実施は延期となっています。2年生3年生は、新たなクラスメイトと会うこともできず、また部活動もできないまま、ストレスをためてしまっていないか心配です。

 現在、学校では、先生かたでみなさんがどんな気持ちで暮らしているか電話などでお話を聞いたりしてきました。さらに家庭での学習課題を考えて届けていこうと準備を進めてきています。こんな時こそ、保護者や地域のかたと学校が信頼して子どもたちの健康や命を守ることを最優先して考えて取り組んでいくことが大事だと考えています。

 さて、現在は人と人との接触があまりできない中ですが、先日見たNHKの番組で大変興味深い内容を見たので紹介します。「ためしてガッテン」という番組で「ハッピーホルモン」という人が持つ免疫機能を高めるホルモンがあるという内容でした。人の持つ免疫機能を高めていることができれば、新型コロナウイルスに打ち勝つことができるはずです。どうすればこのハッピーホルモンが出せるかというと、それはオキシトシンというホルモンが親しい人と触れ合う時に多く出されるのだそうです。今は人との濃厚接触はできるだけ控えないといけないのですが、じつは離れていても出すかた法があります。それは電話の声でこのホルモンが上昇することがわかっているそうです。遠く離れたおじいちゃんやおばあちゃんになかなか会えませんが、ぜひ電話で話しかけてください。耳元で声を聴くことで自分の近くにいると感じてハッピーホルモンが上昇するとのことです。きっとお互い免疫機能が高められると思います。

 私たちも、来週には登校日を設けて生徒の皆さんとお会いできればと思っています。はじめは少人数からの登校となる予定ですが、登校してきた時は、お互いハッピーホルモンが高められるように明るい話題で話ができればいいなと思っています。その時はよろしくお願いいたします。

令和2年(2020年)5月 更新

入学、進学おめでとう!!

 桜の季節も終わり、穏やかな気候となってきました。しかし例年とは違った形で2020年度が始まりました。新型コロナウイルスの感染防止の対策で昨年度の終わりが中途半端になり、さらに今年度のはじめも影響を受けています。五中での今年度最初の登校は「緊急事態宣言」により、5月6日以降になりました。

 1か月以上の自宅での生活が続き、外の遊びに出るのも気を使うなど、なかなか明るい話題がないですが、はやく全員の子どもたちの顔を見てみたいと思っています。春休みや休校中、どのような生活をしていたでしょうか。通常の学校生活にはまだ時間がかかることになりますが、新しい中学校生活がスムーズに迎えられるように、規則正しくしっかりペースをつくって生活を送っていてほしいと思います。 

 1年生は入学式が延期になりました。平常の授業になり次第開催する予定となりました。生徒の皆さん、保護者のみなさまにおかれましては、申し訳なく思っておりますがご理解ご協力のほどよろしくお願いいたします。

 さて、本日は教科書をお渡しして2・3年生には新しいクラスを発表いたしました。今後、登校日などの実施ができるようになれば、1年生は小学校での復習だけでなく中学校生活なども徐々に説明していくことも考えています。2年・3年も、今まで習った教科での復習などができればと考えています。部活動はまったく目途が立っていませんが、日頃からできることを考えて室内や軽い散歩など身体を動かしながら再開に向けて少しずつでも準備をしていってほしいと思います。

 今まで普通できていたことが、このような社会的状況の中、あたりまえにできなくなるという誰も経験したことがないことを生徒の皆さんは持つことになりました。この経験を、いいほうに変えていくためにも、前向きに今できることをしっかりやってほしいと思っています。五中の教職員は、皆さんのために何ができるか今いろいろ考えています。ぜひ一緒にこの状況を健康第一に乗り切っていくようにお互い頑張りましょう。また保護者のみなさまにおかれましても、ご心配なことと存じますが、感染予防を第一に考えて学校生活を始められるように準備をしてまいりますので、ご理解とご協力をお願いいたします。 

令和2年(2020年)4月 更新