更新日:2010年10月6日
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本日、平成21年度箕面市一般会計決算が、4年ぶりに市議会本会議で賛成多数で承認されました。今回の決算では、3年ぶりに経常収支比率が100%以下(96.5%)となり、経常黒字となりました。
経常収支比率とは、通常の収入で通常の支出をどの程度まかなえているかを示す財政指標で、100%を超えると、家庭に例えると給料で家計がまかなえない状況(経常赤字)となります。
箕面市では、景気の悪化による市税の落ち込みなどにより大幅な減収となる一方、徹底的な歳出削減・歳入確保ができず、平成19年度決算で経常収支比率が100.1%となり、統計資料が残る昭和44年度以降初めて経常赤字(100%超過)におちいりました。
この危機的な状況を受け、平成20年11月に今後5年間の財政見通しを試算したところ、経常収支比率は110%前後を推移するとともに、5年間で273億円の財源が不足し、基金は2年で底をつくという極めて厳しい見通しであることが判明しました。
そこで、平成20年12月に、財源不足の解消、基金依存体質からの脱却を目標とした、「緊急プラン(素案)・ゼロ試案」を策定しました。平成21年度予算は、市民のみなさまや市議会からのご意見をふまえ、「緊急プラン(素案)・ゼロ試案」による行財政改革を反映したものです。
その結果、市民のみなさまのご協力のおかげで、平成21年度決算は、経常収支比率が3年ぶりの経常黒字(100%以下)に転じ、平成17年度決算以来4年ぶりに市議会において承認されました。
今回の収支改善により、一定危機的な財政状況からは脱却できたと考えられますが、今後も景気の低迷による市税の減収が見込まれるなど、財政を取り巻く状況は非常に厳しいことから、引き続き改革を進め一層の収支改善を図っていく必要があります。今後の収支改善を図ることにより、硬直化した財政状況からの脱却も視野に入ってきたと考えています。
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