令和7年度 施政方針と予算案についてご紹介します 4月から市役所の新年度がスタートします。 箕面市では、新年度の取り組みを施政方針と予算案に取りまとめ、2月の箕面市議会定例会に提案しました。 新年度当初予算は、引き続き未来への投資と財政規律の堅持を両立し、堅実な行財政運営を行うものとなっています。 今回は、その内容の一部をみなさんにお知らせします。 なお、市議会議決後の予算の詳細については、もみじだより5月号でお知らせします。 子育て・教育 世界一のまちへ ■真に使い勝手の良い子育て支援策の実現 予算額→2億8900万円 地方創生臨時交付金を活用し、中学3年生以下の子どもを対象に1人1万円の給付金を支給します。 子育て家庭の経済的支援に加え、育児不安の解消など保護者や子どもたちのSOSにいち早く気付くため、希望に応じて初回無料(2回目以降の利用も一般で利用するよりも格安で利用可能)でヘルパーを派遣する「ぴよぴよサポート事業」と、子育て経験などがある見守り配達員が毎月訪問し、おむつ2袋分に相当する支給品を配達する「見守りおむつ定期便事業」を実施します。 (写真)寝ている赤ちゃんを見つめる父親と母親 ■不妊・不育治療の支援 予算額→1400万円 不妊や不育治療に係る精神的・経済的な負担を軽減するため、不妊・不育治療を受けた夫婦を対象に、検査や治療に要する費用の一部を上限5万円で助成します。 ■箕面版スクールロイヤーの配置 予算額→700万円 弁護士資格を有する職員を新たにフルタイム職員として雇用し、箕面版スクールロイヤーとして配置することで、学校関係者への相談対応や研修の実施、いじめや問題行動などの課題に対する迅速な法的助言が可能となります。 これにより、事案の早期対応と解決をはかり、児童生徒や保護者が安心して学校生活を送れる環境を整えます。 ■英語教育の充実 予算額→3億8100万円 より多くの児童生徒が生きた英語に接し、真に使える英語力を身に付けるため、国際協力都市であるニュージーランド・ハット市に加え、新たに時差が少ないフィリピンなどの国とオンラインで交流できる環境を整えます。 ■学校水泳授業における民間活用・室内温水プールの整備 予算額→8億6000万円 先行実施していた北小学校、箕面小学校、豊川北小学校、萱野北小学校、彩都の丘小学校の5校に加え、西南小学校及びとどろみの森学園の2校でも、民間プールを活用した水泳授業を実施します。 学校水泳授業の受け皿となり、市民利用も可能な室内温水プールを第二総合運動場に隣接する西ノ池跡地に整備します。 令和8年度の供用開始に向けて、DBO方式により指定管理者と整備事業者を一体的に募集し、民間事業者の創意工夫を積極的に取り入れます。 ※DBO方式:Design-Build.Operate(設計-建設-運営・維持管理)方式。 (写真)水泳授業のようす ■「あいあい園」の機能強化(詳しくは6ページをご覧ください) 予算額→2700万円 地域全体の障害児支援の充実をはかるため、早期療育を実施する児童発達支援事業所「あいあい園」を、障害児の外来リハビリテーションを行う診療所を併設する「児童発達支援センター」として機能強化し、市役所第二別館に移転します。 緑あふれる 突き抜ける ブランド力あるまちへ ■桜の植樹・箕面市みどりの基本計画の改定 予算額→600万円 特徴ある景観を創出し、住宅都市としてのブランド価値を高めるため、芦原公園の蓮池跡地に整備した広場に15本の桜を植樹します。 都市緑地法に基づく都市の緑地の保全及び緑化の推進に関する基本計画である「箕面市みどりの基本計画」について、社会情勢の変化に対応し、望ましい将来像とその実現化方策を考慮した計画に改定します。 ■(仮称)新みのおサンプラザ1号館の整備 予算額→16億5900万円 令和9年度のオープンに向け、市が取得予定の(仮称)新みのおサンプラザ1号館の1階から3階について、市が作成するモデルプランに基づき、事業者の自由な提案を公募し、事業運営予定者を決定します。 合わせて、アーケードの改修など、阪急箕面駅前の周辺整備の設計に着手します。 ■阪急桜井駅周辺の活性化 予算額→4億円 駅南側からのアクセス向上や駅周辺の活性化のため、令和9年の南改札口の設置に向け、阪急電鉄株式会社との連携を進めます。 改札口設置に合わせ、令和7年度は桜井踏切南側の道路を歩行者が安全に通行できるよう、道路改良工事を実施します。 ■市役所屋上の一部緑化と一般開放 予算額→2600万円 市民や来庁者が箕面の魅力を感じることができる交流・憩いの場とするため、箕面の山並みが一望できる市役所本館の屋上の一部に緑を取り入れた広場を整備し、箕面市役所として初めて一般に開放します。 (写真)箕面市内の全景 ■新市立病院の移転・建て替え、指定管理者制度の導入 予算額→29億2600万円 令和7年4月から、市立病院において指定管理者(医療法人協和会)による運営を開始します。 市立病院の移転・建て替えについては、現在の建設市況を分析した結果、発注方式を「基本設計からのデザインビルド方式」から「設計施工分離方式」に見直し、基本設計に着手し、早期開院をめざします。 ■滝道の活性化 予算額→2400万円 市民が誇れる魅力的な観光エリアとするため、滝道に自然環境と調和したポケットパークを整備するとともに、サブリースによる滝道の空き店舗の有効活用を促進します。 ■アートプロジェクト 予算額→500万円 文化活動を身近に感じられるアートにあふれた空間を創出するため、公共施設でのアート作品展示、ガラス扉やチョークボードを使ったアート制作のほか、阪急箕面駅・桜井駅、箕面船場阪大前駅の野外ステージなどを活用し、音楽やダンスを楽しめる環境を整えます。 (写真)箕面船場広場で開催されたアートフェスのようす 便利で安心 歩いてどこでも行けるまちへ ■バス路線網の最適化・オレンジゆずるバスのルート再編 予算額→1億4400万円 バス路線再編後の利用状況やアンケート結果などをもとに、路線バスの社会実験結果に伴う見直しやオレンジゆずるバスのルートなどの見直しを進め、最適な運行内容を決定します。 ■新たな地域公共交通の導入 予算額→5800万円 多様化する移動ニーズに対応した新たな地域公共交通のしくみの構築をめざし、箕面・新稲及び粟生間谷・彩都の高低差の大きい地域で実証運行中のAIオンデマンド交通「のるーと箕面」や、市内外のサイクルステーションで電動アシスト自転車を自由に貸出・返却できるシェアサイクルのサイクルステーションを拡充します。 (写真)AIオンデマンド交通「のるーと箕面」の車両 ■オレンジゆずるタクシー当日予約枠の復活 予算額→3800万円 当日予約枠を廃止していたオレンジゆずるタクシーについて、4月から当日予約枠を復活させ、電話予約時間も午前8時から午後5時までに拡大させるなど運用を変更します。 ■「箕面市・豊能町の今後の消防需要に基づく消防力保全計画」による消防拠点の整備 予算額→6億3500万円 市内5カ所目の新たな消防署「(仮称)箕面中部拠点」の工事を継続するとともに、東分署の移転・建て替え先である「(仮称)箕面東A拠点」の造成工事を進め、建築工事に着手します。 両拠点とも令和8年4月の開署をめざします。 (イラスト)「(仮称)箕面中部拠点」のイメージパース ■防災力の向上 予算額→3億4700万円 既存の避難所を「完全プライベート型避難所」へと整備し、生活環境を改善するため、約5000張りのテント型パーティションなどの資機材を追加整備します。 これにより、全避難所で約1万3000人分のプライバシーに配慮した衛生的な空間を確保します。 地域防災ステーションの設置を拡充し、誰もが歩いて行ける距離に避難所または地域防災ステーションがある環境をめざします。 災害対策本部の機能強化をはかるため、災害発生場所や範囲、各対策部の対応状況などを一元管理・共有する情報共有システムや大型モニターの導入などを行います。 ■障害者自立支援センターあかつき園・いろはもみじ萱野の整備 予算額→8億5400万円 中部地域に、定員60人の市立生活介護事業所「いろはもみじ萱野」を整備し、7月に開所します。 老朽化が著しい「あかつき園」の建て替えについては、令和7年度から本格的な工事に着手し、定員を30人増やし、100人規模の市立生活介護事業所として令和9年4月の開所をめざします。 (写真)市立生活介護事業所「いろはもみじ萱野」 問い合わせ 政策推進室 電話番号724・6718ファクス724・6971、財政経営室 電話番号724・6708ファクス723・2096