心の樹 みんなで心の中にある小さな人権の芽を、箕面の地で大きな樹に育ててほしい…。 外国人市民の医療をサポート! 「みのお外国人医療サポートネット」の活動を紹介します 問い合わせ 人権施策室 電話番号724・6720ファクス725・8360 「みのお外国人医療サポートネット」は、外国人市民のかたが病院へ行く際の同行通訳などを行い、言葉や文化の壁による負担を軽減して、必要な医療を受けられるようサポートするボランティア団体です。 令和4(2022)年に創立20周年を迎え、長年にわたる活動が評価されて、翌年には大阪府知事から表彰を受けました。 今回は、同サポートネットの活動内容や、活動を始めた背景などについて紹介します。 創立背景 平成11(1999)年に、箕面市在住のインドネシア人研究者が急死する事案が発生。 事前に息苦しさを訴えて医療機関を受診したにも関わらず、「検査に異常はない」「言葉が通じない」という理由で入院を断られ、その3日後に息を引き取りました。 この事案をきっかけに、外国人支援を行っていた市民団体が各医療機関の情報を集め、市や国際交流協会と協力関係を築いて、外国人の医療相談に応じる「みのお外国人医療サポートネット」を平成14(2002)年に創立しました。 主な活動内容 ●医療機関への同行通訳、通訳ボランティアの派遣 国際交流協会が窓口となり、「病院へ行きたいけど日本語が分からない」などといった外国人市民からの相談を受け付け、必要に応じて同行通訳を行っています。 また、市の母子保健事業の健診などに通訳ボランティアを派遣しています。 ワンポイント 箕面市医師会と協力しています! 市立病院への同行通訳はもちろん、箕面市医師会と協力関係を築き、市内の個別医療機関への同行通訳も積極的に行っています。 同行通訳の利用者と、診察した医師の声 利用者(イラスト) 「一緒についてきてくれる」という絶対的な安心感があります。 医師に何を聞けば良いか相談できるし、受付や会計も手伝ってくれて助かります。 医師(イラスト) 翻訳機などを使った通訳は「言葉」をそのまま訳すだけですが、同行通訳のかたは利用者の文化的背景や習慣を考慮して訳してくれるので助かっています。 外国人市民の全ての依頼に応えるために 同サポートネット代表 中村智子さん(写真) 令和5(2023)年度は2月末時点で23カ国9言語、計190件の同行通訳を行いました。 最近では特にベトナム語の相談が増えています。 全ての依頼に応えるために、私たちの課題の一つが会員の確保です。 若い世代のかた大歓迎! 興味があるかたは、毎月の定例会にぜひ一度ご参加ください。 ●年1回の保健・医療サポートセミナーの実施 平成19(2007)年から毎年1回、市と連携して「外国人市民への保健・医療サポートセミナー」を開催しています。 今年2月に開催したセミナーのテーマは「やさしい日本語」(下記参照)でした。 「やさしい日本語」を使っていますか? 「やさしい日本語」とは、外国人にも分かりやすい簡単な日本語のことです。 阪神・淡路大震災を教訓に、外国人に災害情報を迅速かつ正確に伝えることを目的に考案されました。 現在、市では85カ国3167人の外国人市民が暮らしています。 母語はさまざまで、実は、英語よりも日本語のほうが通じるということが多くあります。 この機会に「やさしい日本語」について考えてみてください。 麻さんが教える! やさしい日本語3つのポイント 1.一つの文を短く簡潔に! 2.遠回しな表現は避けて直接的な表現で! 3.外来語(カタカナ語)は使わない! 同サポートネット会員 麻梁子さん(写真) 例えば漢字圏のかたには漢字を使った文章で伝えるなど、個々に合わせたコミュニケーションをとるのが効果的です。 (イラスト)QRコード 府ホームページでは活用の手引きを公開中! 上記のように、同サポートネットでは、外国人市民のかたが医療の不安を感じることがないよう、さまざまな活動をしています。 みなさんも、もし病院などで困っている外国人のかたを見かけたら、まずは「やさしい本語」で話しかけてみてください。 通訳が必要な場合は、同サポートネットの窓口である国際交流協会(電話番号727・6912)へお電話ください。 また、同サポートネットでは、一緒に活動をしてくれるかたを募集しています。 興味があるかたは、まずは同サポートネット(電話番号090・5060・3849)へお電話ください。