心の樹 みんなで心の中にある小さな人権の芽を、箕面の地で大きな樹に育ててほしい…。 「箕面市人権宣言」採択から30周年を迎えました (写真)箕面市人権宣言 全文は、市ホームページ(QRコード)からご覧いただけます。 今年は「箕面市人権宣言(右記参照)」採択から30年、「箕面市人権のまち条例」制定から20年という節目の年です。 この宣言、条例づくりや、その後の啓発活動に大きな役割を果たしてきたのが箕面市人権啓発推進協議会(以下「人権協」)です。 人権協は「人権の市民応援団」として、らいとぴあ21を拠点に、人権の各テーマについて市民主体の啓発活動を行っています。 今回は、人権協メンバーによる座談会を通して30年を振り返り、活動への想いや、次世代に伝えたいことなどを紹介します。 問い合わせ 人権施策室 電話番号724・6720ファクス725・8360 〜30周年記念企画〜 人権協メンバー座談会 (写真)座談会に参加した人権協メンバー 写真左から藤原秀子さん、須貝昭子さん、仲野公さん、丸岡和之さん、笹川実千代さん、小野啓輔さん 「多様性を尊重する世の中に」 藤原秀子さん(箕面市教職員の会会長) 昭和47年の沖縄返還以前は、本土に渡るのもパスポートが必要で、沖縄出身と声高に言えませんでした。 それは返還後も続き、私が小学校で教職に就いていた頃、運動会の演目に「エイサー」を取り入れたところ、保護者からクレームを受けました。 しかし、子どもたちが一生懸命踊る姿を見て「ごめんなさい」「感動した」という言葉をもらいました。 多様性を尊重し、マイノリティの暮らしが保障されることを願うとともに、日々自分の感性を磨くことに精進したいものです。 「若者などの視点から課題発信を」 須貝昭子さん(市民活動フォーラムみのお理事長) 市民活動をしているかたは、前向きで魅力的なかたが多く、人権を“人としての身だしなみ”と捉え、多様な生き方を認め合い、周りの幸せを考えて活動されています。 そんな想いを含め、私たちが今まで感じてきたことを次世代にどうバトンタッチしていくかが大切だと思います。 昨年の人権フォーラムで登壇した大学生が、部落差別を生む土壌について自ら調べて展示を行ったように、若者の視点から課題を発信していくこともポイントになると感じました。 「実体験を伝えていくことが大切」 仲野公さん 人権協相談役 私は、萱野文化・青少年会館(現・らいとぴあ21)で働きながら地域の人と関わる中で、部落問題を一から勉強しないといけないと思いました。 人権宣言が採択されて30年。 改めて人権についての啓発冊子などを作るとともに、人権協で続けている東日本大震災の被災地訪問のように、自分の目で見て実際に体験したことを、多くの人に伝えていくことが大切だと思います。 「いつも堂々と胸を張れば良い」 丸岡和之さん(萱野自治会長) 子どもの頃は、北芝の住所をずっと隠してきました。 今はこの地域が大好きで、その魅力や文化を子どもたちに伝えるため、和太鼓を通じた啓発活動に取り組んでいます。 子どものはっぴに書かれた「北芝解放太鼓保存会鼓吹」の意味を知り、参加を辞退する保護者もいましたが、差別に負けず、堂々と太鼓を叩く姿を見てもらおうと頑張り、全国3位になったときは本当にうれしかったです。 何があっても部落から逃げる必要はない、堂々と胸を張っていれば良いと次世代に伝えています。 「若者にも人権を感じてほしい」 小野啓輔さん 人権協事務局長 障害者の家庭に生まれたこともあり、生活のベースには常に障害福祉がありましたが、地域の人に助けていただいたり、市役所で仕事をしたりする中で、人権課題に取り組むさまざまなかたと出会い、たくさんのことを教えていただきました。 人権宣言の採択から30年。 仕事でも生活でも、人権のことを話す、語る、分かち合う機会が減っているように感じます。 市役所は人権の宝庫なので、市や人権協主催のイベントに参加するなどして、若者にもっと人権を感じてほしいです。 「多くのかたに人権宣言を知ってほしい」 笹川実千代さん 人権協会長 「箕面市人権宣言」は、子どもの心にも響く文章で、30年を経た今の人権課題にも通じる内容だと思います。 改めて、より多くのかたに人権宣言を知ってもらい、人権尊重のまちづくりの歴史や人権協の活動について、多くのかたと共有していくことが大切だと考えています。 誰もが自分らしく生活することができる地域共生社会をめざして、今後も活動を続けていきたいです。 箕面市人権宣言30周年・箕面市人権のまち条例20周年記念事業 ぜひご参加を! 第37回みのお市民人権フォーラム 問い合わせ 同フォーラム実行委員会事務局(らいとぴあ21内) 電話番号722・2470 全体会 日程…12月9日(土曜日)午後1時30分から4時30分 場所…メイプルホール 内容…記念講演「つながりあう力 豊かな社会〜村木厚子さんと考える」。冒頭で「箕面市人権宣言」をリレー形式で読み上げる動画を上映 定員…470人(申込順) 分科会 テーマ 障害者 日時 12月10日(日曜日)午後1時30分から3時 場所 らいとぴあ21 講師 桂福点さん(落語家) テーマ 教育(子ども) 日時 12月16日(土曜日)午後2時から4時 場所 西南生涯学習センター 講師 若杉逸平さん(ひらけごま。代表) テーマ 女性 日時 12月17日(日曜日)午前10時から正午 場所 らいとぴあ21 講師 雪田樹理さん(弁護士) テーマ 在日外国人 日時 12月17日(日曜日)午後1時30分から3時30分 場所 萱野小学校体育館 講師 ちゃんへん.さん(パフォーマー) テーマ 部落問題 日時 12月23日(土曜日)午前10時から正午 場所 らいとぴあ21 講師 駒井忠之さん(水平社博物館館長) 費用… 全体会プラス分科会フリーパス…1000円 分科会フリーパス…500円 ※介助者、中学生以下は無料、高校生及び大学生は各半額。 申し込み 同フォーラム実行委員会事務局(らいとぴあ21)ほかの窓口で 全体会及び一部の分科会はオンライン視聴(Zoomアプリを使用)ができます。 事前申込が必要ですので、詳しくは同フォーラムホームページ(QRコード)をご覧ください。 (イラスト)QRコード 特別分科会 シンポジウム「わたしの人権宣言」をめざして 日程…2月25日(日曜日)午後2時 場所…箕面文化・交流センター 他にも! 人権協では、研修会や講演会、コンサートなど、人権について考えるさまざまな取り組みを行っています。 詳しくは、人権協「わっと」ホームページ(QRコード)をご覧ください。 (イラスト)QRコード