心の樹 みんなで心の中にある小さな人権の芽を、箕面の地で大きな樹に育ててほしい…。 外国人市民のかたが、安心して暮らせるまちをめざして 問い合わせ 文化国際室 電話番号724・6769ファクス724・6010 外国人市民のかたは、災害時の困りごとが数多くあります 日本は、世界的に見ても自然災害が多い国です。 現在、箕面市では87カ国約2900人の外国人市民のかたが暮らしていますが、そもそも地震や台風がないという国もあり、災害時に何をしたらいいか分からないかたも多くいます。 その上、「災害情報が理解できない」など、言葉の壁もあり、災害時は日本人以上に不安や恐怖を感じています。 その不安や恐怖を解消し、毎日を安心して暮らせるよう、市では「外国人防災アドバイザー」を養成するなど、さまざまな取り組みを進めています。 市民のみなさんも、「やさしい日本語」(簡単な日本語)で話しかける、日頃から交流を深めるなどのご協力をお願いします。 (イラスト)男性と女性の外国人市民2人が困っているようす 電気・水道・ガスが止まってしまったが対処法が分からない 日本に詳しい親戚や友人がおらず頼れる人がいない 身を守るために何をしたらいいか分からない 日本では、どんな災害がくるのか不安 災害情報の日本語が難しくて理解できない いつ、どこに避難したらいいのか分からない 外国人市民のかたが安心して暮らせるよう、市では… ■災害についての情報発信を行う外国人防災アドバイザーを養成しています! 外国人市民のかたが自ら災害に対する知識を身に付け、外国人コミュニティの中での助け合いや正確な情報の共有に役立つことができるよう、昨年から「外国人防災アドバイザー」の養成を進めています。 そして今年2月には、市初となる5人の「外国人防災アドバイザー」が誕生しました。 この5人は、今後、防災について学べる外国人市民向けの研修やイベントを企画・開催するとともに、災害時には、それぞれのコミュニティの中で声かけなどを行っていきます。 (写真)修了証を手にした外国人防災アドバイザー5人 平成30年の大阪北部地震では 豊川南小校区の避難所に、留学生を始めとする約140人の外国人市民のかたが避難しました。 コミュニケーションがとれずに困りましたが、日本語が話せる外国人市民を募り、言語別の通訳リーダーになっていただくことで、大きな問題なく避難所生活を送ることができました。 「外国人防災アドバイザー」の誕生は、この経験が大きなきっかけとなっています。 ■英語版の市民安全メールを配信しています! 日本語に不慣れな外国人市民のかたが、災害時に正確でタイムリーな情報を受け取れるよう、昨年5月から英語版の市民安全メールを配信しています。 また、災害時には、国際交流協会と連携して市からの緊急情報を多言語に翻訳し、同協会のホームページやSNSなどで発信しています。 平成30年の大阪北部地震では 市の国際交流員が緊急情報を英訳して電話で読み上げ、タッキー816(FM81.6メガヘルツ)で繰り返し放送しました。 (写真)市の国際交流員が、英訳した災害時の緊急情報を電話で読み上げているようす 市民のみなさんのご協力をよろしくお願いします ●「やさしい日本語」で外国人のかたに話しかけてください 国の調査では、定住外国人が理解できる言語は、「日本語」62.6パーセント、「英語」44パーセントという結果が出ています。 災害時などに困っている外国人のかたを見かけたら、「英語が苦手」と声をかけずに終わるのではなく、ぜひ「やさしい日本語」で話しかけてみてください。 やさしい日本語3つのポイント! 難しい言葉を避けて簡単な言葉に置き換える 一つの文を短くして簡潔にする あいまいな表現や外来語は使わない ●外国人のかたと交流し、つながりを持ってください 阪神・淡路大震災では、救助されたかたの約8割が、消防や警察ではなく、地域のかたによって救助されました。 地域のつながりは、災害から命を守るために非常に重要です。 いざというとき、お互いに頼り合える関係を築けるよう、ぜひ日頃から、外国人市民のかたと交流してください。 国際交流協会では、外国人市民のかたと交流できるイベントを定期的に開催しています。 詳しくは、同協会のホームページ(QRコードからアクセス)をご覧ください。 (イラスト)QRコード 上記の内容について、詳しくは文化国際室(電話番号724・6769)へお電話ください。