箕面の教育 箕面の子どもたちの力をつける! 「箕面子どもステップアップ調査」を実施しています! 問い合わせ 学校教育室 電話番号724・6761ファクス724・6010 箕面市では、全市立小・中学校の児童・生徒を対象に「箕面子どもステップアップ調査」を実施しています。 昨年度に実施した調査の結果から、箕面の子どもたちの学力の現状と、「強み」と「弱み」についてお知らせします。 学校でも調査結果をもとに、さまざまな取り組みを行っていきますので、ご家庭では学習習慣の定着や、生活の中で多くのことを学べるよう、子どもが興味を持つことを一緒に調べて、考える時間を作るなどのご協力をお願いします。 また、地域では子どもたちがさまざまな体験ができる機会を増やすなど、ご協力をよろしくお願いします。 箕面子どもステップアップ調査とは 小・中学校の9年間を通して、子どもたちの「学力・体力・豊かな心」をバランスよく育むために、全市立小・中学校の児童・生徒を対象に実施しています。 学習の到達状況を確認するだけでなく、基本的な運動能力や、学習状況・生活状況について、子どもたちを、あらゆる面から把握しようとするものです。 小・中9年間 小学1年生から中学3年生 学力調査 実施時期 12月 小学1年生 実施 2教科 小学2年生 実施 2教科 小学3年生 実施 4教科 小学4年生 実施 4教科 小学5年生 実施 5教科 小学6年生 実施 5教科 中学1年生 実施 5教科 中学2年生 実施 5教科 中学3年生 なし 体力調査(小5・中2は全国調査に参加) 実施時期 5から6月 小学1年生 実施 3種目 小学2年生 実施 3種目 小学3年生 実施 3種目 小学4年生 実施 5種目 小学5年生 実施 8種目 小学6年生 実施 8種目 中学1年生 実施 8種目 中学2年生 実施 8種目 中学3年生 実施 8種目 学習状況・生活状況調査 実施時期 6・12月 小学1年生 実施 小学2年生 実施 小学3年生 実施 小学4年生 実施 小学5年生 実施 小学6年生 実施 中学1年生 実施 中学2年生 実施 中学3年生 実施 ※小学6年生・中学3年生は年に1回「全国学力・学習状況調査」も実施。 (写真)箕面子どもステップアップ調査のようす (写真)箕面子どもステップアップ調査での体力測定のようす 箕面の子どもたちの学力の現状 ●小学校では… 4教科中3教科で全国平均を上回りました。 全国平均を下回った社会は、歴史上の人物名や、地形の名称などの基本的な知識を問う問題のほか、グラフなどの資料から情報を読み取り、活用する問題の正答率が、全国と比べて低いことが分かりました。 平均正答率 小学校 教科 国語 箕面 76.0パーセント 全国 74.3パーセント 小学校 教科 算数 箕面 73.7パーセント 全国 71.8ーセント 小学校 教科 社会 箕面 66.2パーセント 全国 67.6パーセント 小学校 教科 理科 箕面 65.1パーセント 全国 64.2パーセント ●中学校では… 全教科で全国平均を上回り、特に英語が得意なことが分かりました。 中でも英語の聞き取りと、作文の正答率は、全国と比べて約30ポイント高く、英語の「聞く力」「書く力」が身に付いていることが分かりました。 平均正答率 中学校 教科 国語 箕面 71.7パーセント 全国 69.9パーセント 中学校 教科 数学 箕面 65.7パーセント 全国 59.2パーセント 中学校 教科 社会 箕面 59.3パーセント 全国 58.1パーセント 中学校 教科 理科 箕面 55.0パーセント 全国 53.5パーセント 中学校 教科 英語 箕面 68.4パーセント 全国 55.0パーセント 箕面の子どもたちの「強み」と「弱み」 強み ■自分の考えや意見を積極的に伝えています クラスのみんなや友達と話し合いをするときは、自分の考えや意見を積極的に伝えていることが分かりました。 話し合いをするとき、自分の意見を積極的に発言しますか(棒グラフ) 箕面の子ども 60.8ポイント 全国の子ども 57.1ポイント ■落ち着いた環境の中で、集中して授業を受けています 授業中にふざけたり、おしゃべりをする子どもが少なく、子どもたちは落ち着いた環境の中で、集中して授業を受けていることが分かりました。 クラスの友達がふざけたり、おしゃべりをすることがなく、授業に集中できていますか(棒グラフ) 箕面の子ども 53.0ポイント 全国の子ども 50.1ポイント 弱み ■近所の人とあまりあいさつをしていません 小・中学校の全学年で、「おはようございます」「こんにちは」といった基本的なあいさつができていませんでした。 近所の人に会ったときは、あいさつをしていますか(棒グラフ) 箕面の子ども 50.5ポイント 全国の子ども 72.6ポイント ■学校の持ち物を前日に確かめていません 「学校の持ち物を前日に確かめている」と回答した子どもの割合が低く、全国平均を下回りました。 保護者に聞き取りを行ったところ、当日に慌てて準備するケースのほか、持ち物の準備を保護者に任せきっているケースも多いことが分かりました。 学校に持っていくものは、前の日に確かめていますか(棒グラフ) 箕面の子ども 67.6ポイント 全国の子ども 74.8ポイント ■責任感が足りない傾向があります 「クラスのみんなが、責任を持って仕事をしている」と回答した子どもは、小学3年から6年生と、中学校の全学年で全国平均を下回り、責任感が足りない傾向があることがうかがえました。 あなたのクラスでは、みんながそうじ当番や係の仕事を、責任を持ってしていますか(棒グラフ) 小学3年生 箕面の子ども 80.4パーセント       全国の子ども 80.9パーセント 小学4年生 箕面の子ども 77.7パーセント       全国の子ども 79.9パーセント 小学5年生 箕面の子ども 70.8パーセント       全国の子ども 80.1パーセント 小学6年生 箕面の子ども 71.0パーセント       全国の子ども 79.2パーセント 中学1年生 箕面の子ども 62.9パーセント       全国の子ども 80.5パーセント 中学2年生 箕面の子ども 57.7パーセント       全国の子ども 76.4パーセント 中学3年生 箕面の子ども 69.1パーセント       全国の子ども 79.6パーセント 箕面の子どもは、自主性があまりなく、物事を人任せにする傾向があります 学校での今後の取り組み ●社会への関心を高めるため、小学校低学年では、実際にまちを歩いて地域の特徴を学ぶなど、実体験をベースにした授業を進めます。 また、高学年以上では、学習したことを具体的にイメージできるよう映像資料などを積極的に活用し、さらに、学習内容をまとめたものを教室に掲示して、基本的な知識の定着をはかります。 また、調べ学習や発表の機会を増やし、グラフや写真、地図などから課題を見つけ、解決に取り組むなかで、資料を読み取り、活用する力を育みます。 ●教職員同士があいさつする姿や、子どもに笑顔であいさつする姿を見せていくことで、あいさつの大切さを子どもたちに伝えていきます。 また、遠足や運動会など、子どもたちが自ら考えて実行する学級活動や学校行事を増やすことで、自主性や責任感を育んでいきます。 ●異なる学年で班を組んで清掃を行ったり、上級生が下級生へ絵本の読み聞かせをするなど、異学年同士の交流の機会を増やすことで、子どもたちの社会性を育み、クラスや他の人のことへの責任感を高めます。 ご家庭でのご協力もよろしくお願いします! 箕面子どもステップアップ調査の結果は、きめ細やかな分析を付けて、個人別に返却しています(学年全体の調査結果は、市ホームページでご覧いただけます)。 (イラスト)箕面子どもステップアップ調査の結果 ●子どもが自ら机に向かう家庭学習の習慣をつくってください 学校で学んだことを振り返ることで、学習した内容を定着させることができます。 1日の家庭学習のめやすの時間は、小学校は学年掛ける10分、中学1年生は1時間以上、中学2年生は2時間、中学3年生は2時間以上です。 子どもたちが進んで机に向かえるよう、特に宿題や授業の復習など、今日は何に取り組むかを子どもと相談して、一緒に計画を立ててください。 学習の習慣が身に付き、問題が解け、分かるようになってくると、「やればできる」という自信が芽生え、学力の向上につながります。 ●子どもが興味を持つことを、親子で一緒に調べて、考える時間を作ってください。また、事前の「準備」をお子さんに任せてください 小学校の社会において、資料を読み取り、活用する力を高めるには、「調べて考える習慣」を身に付けることが大切です。 例えば、家族旅行のときに、地図で旅先の場所を確認して、どのようなルートで行ったらいいか考えたり、現地で手にした観光ガイドを見ながら、どこへ行こうか考えてプランを立てたりすることで、資料を読み取り、活用する力が育まれます。 まずは「一緒に調べよう」と声をかけるところから始めましょう。 また、旅行などの準備は、子ども自身に任せるようにしてください。 一から全て任せるのが難しい場合も、例えば、必要な持ち物を一緒に考えてリストを作ることで、子どもの準備もはかどるはずです。 そして、「一人で準備できたね」「すごいね」とほめてあげることで、子どもの自主性が育まれ、責任感を持つようになります。 (写真)子どもが地図とガイドブックで旅行先を確認しているようす 地域でのご協力もよろしくお願いします! ●地域で子どもたちが、さまざまな体験ができる機会を増やしてください 子どもたちは、地域でのさまざまな実体験を通して成長していきます。 例えば、萱野小校区の「かやのキッズ!」(青少年を守る会などが中心となり開催)や、西南小校区の「ホリデーキッズクラブ」(地域のかたと学校が連携して開催)では、子どもたちが工作や遊び、料理などを、地域の大人や異学年の子どもたちと一緒に体験しています。 地域のみなさんには、子どもたちが参加したくなるような体験の機会をどんどん増やしていただくようお願いします。 また、企画・運営の段階から子どもたちを参加させるなど、子どもたちの自主性や責任感を育むための工夫もしていただくよう、ぜひご協力をお願いします。 (写真)「ホリデーキッズクラブ」での、工作体験のようす (写真)「かやのキッズ!」での、もちつきのようす