箕面の教育 最先端のICT授業を実施! 小学4年から6年生全員にタブレット端末を1人1台配備しています 問い合わせ 教育センター 電話番号727・5112ファクス727・4089 箕面市では、昨年9月から市立小学校の4年から6年生全員に、1人1台タブレット端末を配備し、子どもたちの思考力・判断力・表現力を育成するツールとして活用しています。 タブレット端末の配備による教育効果は高く、先行配備している市内のモデル校の小学5年生を見ると、「勉強が難しい」と感じている子どもの割合が、他の学校に比べて低いことが分かりました。 さらに、モデル校の小学4年生の学力を、タブレット端末が配備されていなかった小学3年生時と比べて見ると、算数の正答率が大きく上昇していることが分かりました。 今後は小学1年から3年生、中学校の全学年でも教育効果の検証を進め、タブレット端末の配備を拡大していきます。 (写真)タブレット端末を持って教材が映った画面を見せている女の子 例えばこんな場面でタブレット端末を活用しています! 算数の授業では… タブレット端末を活用して、その日の課題を一斉配布。 教員は、子どもたち一人ひとりが画面に書き込んだ解答を一斉に電子黒板に表示しながら、クラス全体で考え方などを共有しました。 (写真)子どもがタブレット端末に算数の答えを書き込んでいるようす (写真)教員が電子黒板に子どもたちの解答を一斉に表示しているようす 休み時間では… 興味を持ったことや、疑問に感じたことを、友だちと一緒に調べるなど、授業以外の時間でも、子どもたちが主体的にタブレット端末を活用しています。 (写真)休み時間に教室でタブレット端末を使っている子どもたち 市内のモデル校でタブレット端末を先行配備し、教育効果を検証した結果… ■「勉強が難しい」と感じる割合が低いことが判明! 昨年12月の「箕面子どもステップアップ調査」の結果から、タブレット端末を使用して2年弱になるモデル校の小学5年生は、使用したばかり(約3カ月)の他の学校に比べて、「勉強が難しい」と感じている子どもの割合が低いことが分かりました。 ●「最近、学校の勉強がむずかしくなったな、と感じることがありますか」という問いに、「ある」と答えた子ども(棒グラフ) タブレット端末を2年弱使用した小学5年生 67.9パーセント タブレット端末を使用したばかり(約3カ月)の小学5年生 74.3パーセント ■算数の正答率が大きく上昇! 直近2カ年の「箕面子どもステップアップ調査」の結果から、昨年4月にタブレット端末での学習をスタートした小学4年生について、算数の正答率が小学3年生時から大きく上昇していることが分かりました。 ●算数の正答率(棒グラフ) 小学4年生時(タブレット端末あり) 78.7パーセント 小学3年生時(タブレット端末なし) 73.1パーセント さらに箕面市では、全国に先駆けて「プログラミング教育」を実施しています! 国では、令和2年度から、「プログラミング教育」を小学校で必修化することを決定しました。 市では、これに先駆けて小学校2校をモデル校に指定し、「プログラミング教育」を進めています。 「プログラミング教育」でめざしているのは、子どもたちが目的達成のために、どのような課題に、どのような方法や順序で取り組むかを自分自身で考える力(プログラミング的思考)を身に付けることです。 このような力が身に付くことで、例えば予期せぬ出来事に直面したときも、子どもたち自身で考えて対応できるようになります。 例えば… 「防災行動カード」を使い、地震が発生したときの避難方法について考えました。 「安全に素早く避難する」ためには、どのような行動を、どのような順番で行うのがいいかを、グループごとに話し合いました。 子どもたちは最初、教室から逃げることばかり考えていましたが、「教室が揺れるとどうなる?」と教員が声をかけると、「ものが落ちてきたり、倒れてきたりするので、机の下に隠れよう」などの意見が増え、状況をイメージしながら、物事を順序立てて考えるようになりました。 (写真)教員が避難行動の描かれたカードを黒板に貼り、内容を説明しているようす (写真)子どもたちが避難行動カードを並び替えて、安全に素早く避難するための行動を考えているようす 「プログラミング的思考」は、ご家庭でも育むことができます! 「プログラミング教育」で最も大切なのは、知識や技術の習得ではなく、プログラミング的思考を身に付けることです。 そのために、ぜひご家庭で、さまざまな家事をお子さんと一緒にしてみてください。 料理では、まず何を作るか決めて、材料は何が必要で、どのようなことを、どのような手順で行うかなどを、お子さんと話し合ってください。 そして、それらを実行する各場面で、「なぜこうすると思う?」と、聞いてみてください。 例えば食材の買い出しでは、「デザートのアイスをカゴに入れるのは最後にしよう。なぜか分かる?」と聞いたり、野菜を炒めるときに「にんじんが最初で、ニラが最後なのはなぜでしょう?」と聞くことで、アイスは溶ける、野菜は火の通りにくいものがあるとしっかりと認識でき、確かな根拠のもとに、物事を順序立てて考えられるようになります。