箕面の教育 子どもたちの“意欲・関心”を高めるチャンス! 親子で楽しく夏休みを過ごそう! 問い合わせ 教育政策室 電話番号724・6762ファクス724・6010 私たち大人が、子どもの頃に経験したことでも、今の子どもは「やったことがない」というケースが増えています。 特に自然体験は、学年が低くなるほど、経験の数が少なくなるということが、国の調査で分かっています。 さらに、この調査によると、子どもの頃に経験した自然体験が多いほど、物事に対する意欲・関心(「もっと深く学びたい」「最後までやり遂げたい」など)が高くなるという結果も出ています。 また、昨年12月の「ステップアップ調査」の結果をもとに分析を行ったところ、意欲的に取り組んでいることがある子どもほど、学力が高いということが分かりました。 ■「子どもの頃の自然体験」と「物事に対する意欲・関心」との関係(棒グラフ) 子どもの頃の自然体験が多い 物事に対する意欲・関心が高い 40.0パーセント 物事に対する意欲・関心がふつう 42.8パーセント 物事に対する意欲・関心が低い  17.2パーセント 子どもの頃の自然体験が少ない 物事に対する意欲・関心が高い 18.3パーセント 物事に対する意欲・関心がふつう 41.0パーセント 物事に対する意欲・関心が低い  40.7パーセント ※独立行政法人国立青少年教育振興機構「子どもの体験活動の実態に関する調査研究」より。 ■意欲的に取り組んでいることの「ある」「なし」と、学力の関係(棒グラフ) 勉強やスポーツ、習い事、趣味など、頑張って取り組んでいることがありますか? 小学1年生 「ある」と答えた子どもの平均正答率 82パーセント       「ない」と答えた子どもの平均正答率 73.2パーセント 小学2年生 「ある」と答えた子どもの平均正答率 77.9パーセント       「ない」と答えた子どもの平均正答率 65.8パーセント 小学3年生 「ある」と答えた子どもの平均正答率 72.4パーセント       「ない」と答えた子どもの平均正答率 54.5パーセント 小学4年生 「ある」と答えた子どもの平均正答率 73.5パーセント       「ない」と答えた子どもの平均正答率 50.4パーセント 小学5年生 「ある」と答えた子どもの平均正答率 68.4パーセント       「ない」と答えた子どもの平均正答率 59.3パーセント 小学6年生 「ある」と答えた子どもの平均正答率 73.2パーセント       「ない」と答えた子どもの平均正答率 55.8パーセント 夏休み期間中は、親子で一緒に過ごす時間が増える絶好の機会です。 次の項目の中で、あなたのお子さんができること、経験したことは、いくつありますか? ぜひ、親子で楽しく夏休みを過ごして、多くのことを体験してください! お子さんが、できること、経験したことは、いくつありますか? □マッチで火をつけることができますか? □缶切りで缶詰を開けることができますか? □包丁で野菜を切ることができますか? □かなづちで杭を打つことができますか? □海や川で泳ぐことができますか? □昆虫を捕まえることができますか? □魚を間近で見たり、触ったことがありますか? □花のにおいをかいだことがありますか? □満天の星を見たことがありますか? □日の出や日の入りを見たことがありますか? 上記のようなことが、できるよになったり、経験したりすることで、子どもたちの物事に対する意欲・関心が高まり、さらに学力の向上にもつながります。 夏休みは、全ての項目を「できる!」「ある!」にできるベストチャンス! おすすめの2つの過ごし方を紹介します! (イラスト)笑顔の親子4人 おすすめの過ごし方 1.親子でキャンプに行こう! キャンプは、さまざまな体験が一度にできる絶好の過ごし方です! 親子で力を合わせてテントを張って、海や川で泳いだり、植物観察をしたり。 食事を作るときの火起こしでは、マッチで火をつける役や、うちわで風を送る役を、ぜひお子さんに与えてください。 マッチの持ち方や擦り方、ものの燃え方と空気の関係など、多くのことを学べます。 また、缶切りで缶詰を開ける、包丁で野菜を切るということも、お子さんと一緒にしてください。 缶切りや包丁の使い方だけでなく、てこの原理などについて自然と知ることができます。 みんなで夕食の後片付けをしたあとは、満天の星を眺めたり、1日の感想を話し合ったり。 頑張って早起きして、日の出を見るのもおすすめです。 どの場面も、子どもの意欲・関心を育みます。 (イラスト)親子でテント張りをしているようす おすすめの過ごし方 2.親子で自然の生き物を採集しよう! 夏になると、さまざまな生き物の活動が盛んになります。 ぜひ親子で、山や森に出かけて昆虫を捕まえたり、海や川に出かけて魚釣りをしてください。 日当たりのいい草地で暮らすバッタやチョウ、石や落ち葉の下でひっそりと暮らすダンゴムシ、夜になると活動を始めるカブトムシなど、何がいつ、どんな場所にいるのかを調べ、探し、採集することで、知ることや分かることがたくさんあります。 また、私たちがいつも食べているコーンや魚肉ソーセージなどで、魚が釣れる驚きや楽しさは、経験しないと分かりません。 夏休みの自由研究を兼ねて、採集した昆虫や魚を飼育して、観察日記をつけるのもおすすめです。 (イラスト)親子で昆虫採集をしているようす 子どもたちの“意欲・関心”を高めるために、ぜひ親子で、上記の過ごし方を実践して、充実した夏休みを過ごしてください!