(仮称)箕面市新改革プラン(素案)補足資料 (1ページ) 補足資料1 公立幼稚園の廃止(新改革プラン6ページ) 1 就学前幼児教育保育施設の在籍児童数の現状 公立幼稚園の在籍児童数の割合は、4,5歳児全体の5.6%と少ないです。 【表】 ●4歳児 就学前児童数1,403人 (内訳) 公立幼稚園・・・67人 私立幼稚園・・・368人 私立認定こども園・・・479人 公立保育所・・・101人 民間保育園・・・338人 認可外等・・・50人 ●5歳児 就学前児童数1,455人 (内訳) 公立幼稚園・・・94人 私立幼稚園・・・424人 私立認定こども園・・・481人 公立保育所・・・95人 民間保育園・・・298人 認可外等・・・63人 ●就学前児童数の施設別の在籍割合 公立幼稚園・・・5.6% 私立幼稚園・・・27.7% 私立認定こども園・・・33.6% 公立保育所・・・6.9% 民間保育園・・・22.3% 認可外等・・・4.0% ※令和2年5月1日現在 ※私立幼稚園・私立認定こども園には、市内・市外へ通園する園児数の合計 ※認可外等はインターナショナルスクール等 2 公立幼稚園・私立幼稚園のサービス実施内容の比較 【表】 ●公立幼稚園 ・支援教育○ ・3歳児保育× ・預かり保育× ・給食提供× ・園バス送迎× ●私立幼稚園 ・支援教育○ ・3歳児保育○ ・預かり保育○ ・給食提供○ ・園バス送迎○ ・3歳児保育や預かり保育、給食提供、園バス送迎については、私立幼稚園のみが実施しており、公立幼稚園に比べて、私立幼稚園のサービスが充実しています。 ・公立、私立幼稚園ともに、発達を支援する必要がある子どもや医療的なケアが必要な子どもの受入など、支援教育を行っています。 ・令和元年10月からの幼児教育無償化の実施により、公立・私立ともに保護者が負担する保育料はなくなりました(ただし、通園送迎費、行事費など幼稚園の生活にかかる費用は自己負担)。 (2ページ) 3 公立幼稚園の入園児数・充足率の推移 充足率とは、定員数に対して実際に通園している子どもたちの割合のことを指します。 平成28年度から令和2年度まで、公立幼稚園の園数、定員数に変更がないにも関わらず、通っている子どもの数は年々減少しています。 この結果、令和2年度の充足率は23%と、とても低い割合となっています。 【表】 ●平成28年度 定員700人に対し、入園児数255人(充足率36.4%) せいなん幼稚園・・・定員175人に対し、入園児数37人 なか幼稚園・・・定員175人に対し、入園児数69人 かやの幼稚園・・・定員175人に対し、入園児数77人 とよかわみなみ幼稚園定員・・・175人に対し、入園児数72人 ●平成29年度 定員700人に対し、入園児数219人(充足率31.3%) せいなん幼稚園・・・定員175人に対し、入園児数28人 なか幼稚園・・・定員175人に対し、入園児数59人 かやの幼稚園・・・定員175人に対し、入園児数66人 とよかわみなみ幼稚園定員・・・175人に対し、入園児数66人 ●平成30年度 定員700人に対し、入園児数214人(充足率30.6%) せいなん幼稚園・・・定員175人に対し、入園児数30人 なか幼稚園・・・定員175人に対し入園児数59人 かやの幼稚園・・・定員175人に対し、入園児数56人 とよかわみなみ幼稚園定員・・・175人に対し入園児数69人 ●令和1年度 定員700人に対し、入園児数197人(充足率28.1%) せいなん幼稚園・・・定員175人に対し入園児数36人 なか幼稚園・・・定員175人に対し入園児数46人 かやの幼稚園・・・定員175人に対し入園児数54人 とよかわみなみ幼稚園定員・・・175人に対し入園児数61人 ●令和2年度 定員700人に対し、入園児数161人(充足率23.0%) せいなん幼稚園・・・定員175人に対し入園児数41人 なか幼稚園・・・定員175人に対し入園児数41人 かやの幼稚園・・・定員175人に対し入園児数33人 とよかわみなみ幼稚園定員・・・175人に対し入園児数46人 (3ページ) 4 市内の私立幼稚園の入園児数・充足率の推移 【表】 ●平成28年度 定員1,765人に対し入園児数1,623人(充足率92.0%) A・・・入園児数286人(充足率95.3%) B・・・入園児数268人(充足率95.7%) C・・・入園児数166人(充足率97.6%) D・・・入園児数248人(充足率95.4%) E・・・入園児数300人(充足率100.0%) F・・・入園児数127人(充足率94.1%) G・・・入園児数143人(充足率71.5%) H・・・入園児数85人(充足率70.8%) ●平成29年度 定員1,765人に対し入園児数1,632人(充足率92.5%) A・・・入園児数262人(充足率87.3%) B・・・入園児数272人(充足率97.1%) C・・・入園児数152人(充足率89.4%) D・・・入園児数254人(充足率97.7%) E・・・入園児数292人(充足率97.3%) F・・・入園児数128人(充足率94.8%) G・・・入園児数167人(充足率83.5%) H・・・入園児数105人(充足率87.5%) ●平成30年度 定員1,765人に対し入園児数1595人(充足率90.4%) A・・・入園児数242人(充足率80.7%) B・・・入園児数266人(充足率95.0%) C・・・入園児数146人(充足率85.9%) D・・・入園児数249人(充足率95.8%) E・・・入園児数277人(充足率92.3%) F・・・入園児数127人(充足率94.1%) G・・・入園児数175人(充足率87.5%) H・・・入園児数113人(充足率94.2%) ●令和1年度 定員1,765人に対し入園児数1,588人(充足率90.0%) A・・・入園児数241人(充足率80.3%) B・・・入園児数267人(充足率95.4%) C・・・入園児数161人(充足率94.7%) D・・・入園児数251人(充足率96.5%) E・・・入園児数263人(充足率87.7%) F・・・入園児数118人(充足率87.4%) G・・・入園児数178人(充足率89.0%) H・・・入園児数109人(充足率90.8%) ●令和2年度 定員1,765人に対し入園児数1,532人(充足率86.8%) A・・・入園児数218人(充足率72.7%) B・・・入園児数269人(充足率96.1%) C・・・入園児数170人(充足率100.0%) D・・・入園児数241人(充足率92.7%) E・・・入園児数237人(充足率79.0%) F・・・入園児数116人(充足率85.9%) G・・・入園児数177人(充足率88.5%) H・・・入園児数104人(充足率86.7%) 私立幼稚園の充足率は高水準で推移していますが、令和2年度では、私立幼稚園の定員1,765人に対して、1,532人が通園しており、233人の空きがあるため、例えば、公立幼稚園に通園している161人の子どもたちが全員、私立幼稚園に通うことも可能です。 (4ページ) 参考に、元:ひがし幼稚園(現:認定こども園ひじりひがし幼稚園)の充足率の推移を示しています。 【表】 平成27年度(公立)30.3% 平成28年度(私立)70.8% 令和2年度(私立)86.7% ひがし幼稚園は、平成28年4月に認定こども園ひじりひがし幼稚園へ民営化しています。 公立幼稚園から民営化したことで、平成27年度から平成28年度にかけて充足率が2.3倍に上昇しました。 さらに令和2年度には、約9割の充足率となっており、民営化前と比べて約3倍に上昇しました。 5 子ども1人あたりにかかる経費(市の負担額) 【表】※1園あたりで試算 ●公立幼稚園 年間経費・・・52,834千円 園児数・・・40人 1人あたりにかかる経費・・・1,321千円 ●私立幼稚園 年間経費・・・35,236千円 園児数・・・109人 1人あたりにかかる経費・・・324千円 子ども1人あたりにかかる経費については、公立幼稚園の方が、私立幼稚園に比べて高く、その額は、約4倍となっています。 ●公立幼稚園廃止の考え方 ・公立幼稚園は、現在、配慮が必要な子どもの受入をはじめ、地域におけるセーフティネットとして重要な役割を担っていることから、公立幼稚園を廃止するにあたっては、私立幼稚園において支援教育の充実を図られるよう、併せて検討していきます。 ・すべての子どもたちが、安心して、かつ充実した幼稚園生活を送れるよう、公立幼稚園の廃止時期や手法等については、今後検討していきます。 (5ページ) 補足資料2 公立保育所民営化の拡大(新改革プラン6ページ) 1 公立保育所と民間保育園の園児数 【表】 ●平成18年度園児数(3月1日現在) 公立保育所・・・872人、民間保育園・・・459人 ●令和元年度園児数(3月1日現在) 公立保育所・・・505人、民間保育園・・・1,913人 ・保育所・保育園に入所している子どもたちの人数は、平成18年度は1,331人ですが、令和元年度には、2,418人と、約15年の間に、約1.82倍に増加しています。 ・平成18年度の公立保育所と民間保育園の園児数の割合は、7:3ですが、令和元年度には、2:8と割合が逆転しています。 ・女性就業率増加等に伴い、今後ますます保育ニーズが高まることにより、保育を必要とする子どもが増える見込みです。 2 公立保育所と民間保育園の園数 【表】 ●平成18年度 公立保育所・・・7園、民間保育園・・・5園 合計12園 ●令和元年度 公立保育所・・・4園、民間保育園・・・32園 合計36園 ・約15年の間に、市内の合計園数は、3倍に増加していますが、民間保育園の園数が、6倍と顕著に増加しています。 ・民間保育園では、園ごとに様々な特色をもっているため、保護者にとって、保育所の選択肢が広がっています。 ・民間保育園の増加とともに、定員も拡大され、令和元年4月には待機児童数がゼロになりました。 3 子ども1人当たりにかかる経費(市の負担額) 【表】※1園あたりで試算 ●公立保育所 年間経費・・・208,356千円 園児数・・・135人 1人あたりにかかる経費・・・1,544千円 ●民間保育園 年間経費・・・57,192千円 園児数・・・136人 1人あたりにかかる経費・・・421千円 子ども1人あたりにかかる経費については、公立保育所の方が、民間保育園に比べて経費が高く、その額は、約4倍となっています。 積極的な民間保育園の設置により、経費削減につながっているといえます。 (6ページ) 4 これまでの保育所に民営化について ・瀬川保育園・・・平成19年4月に市立瀬川保育所から移行 ・桜保育園・・・平成20年4月に市立桜保育所から移行 ・箕面保育園・・・平成26年4月に市立箕面保育所から移行 5 公立保育所の一覧 ・桜ヶ丘保育所 ・萱野保育所 ・稲保育所・・・令和5年度以降に民営化予定 ・東保育所 6 これまでの民営化の効果 ・定員の拡大をはじめ、一時保育、延長保育、休日保育などのサービスの充実が図られています。 ・施設も改修され、使いやすくなっています。 ・工夫を凝らしたイベントや行事を実施し、子どもたちに様々な経験ができる機会を提供しています。 ●公立保育所民営化の拡大について ・今後も、保育ニーズの高まりにより、保育を希望する子どもが増加すると見込まれることから、民間保育園の増加は、これらのニーズに応えることができる有効策の1つと考えます。 ・また、民間保育園ごとの特色によって、保護者も必要とする保育サービスや希望する保育環境を選択することができ、選択肢が広がります。 ・なお、公立保育所民営化拡大にあたっては、民営化までの期間を十分に設けるなど、子どもたちが不安なく過ごせる環境づくりに努めていきます。 (7ページ) 補足資料3 新規事業の見直し(新病院の整備・運営) (新改革プラン9ページ) 1 市立病院の経営状況(純利益) 【折れ線グラフ】 平成27年・・・−413百万円 平成28年・・・−1,059百万円 平成29年・・・−888百万円 平成30年・・・−885百万円 令和元年・・・−1,205百万円 ・平成30年度には約9億円、令和元年度には約12億円の単年度赤字となっています。 ・平成30年度から資金不足に対応するため、13億円を競艇事業会計から長期借入れています。 ・令和2年度は、新型コロナウイルス感染拡大の影響により、さらに経営状況が悪化する見通しです。 2 整備費用の想定と市の負担 ・箕面市立病院リニューアル調査検討報告書(平成29年度)において、新病院の整備費用は約234億円と試算しています。  ※新病院の整備費用(建物設計費、工事費、医療機器購入費等)は、現病院と同規模の病院を整備した場合の試算。移転用地の取得費用は含まない。 ・通常、整備費用のうち、50%は病院事業収益でまかないます。残り50%のうち、25%が市の実質的な負担額で、25%が国の交付税により措置されます。しかし、現在の経営状況のままでは、新病院が整備費用を捻出することは困難で、市の負担額が増加する可能性があります。 ●新病院の整備・運営の見直しについて、 ・新病院の整備の検討においては、船場一丁目(COM1号館跡地)への移転建替えを念頭に進めています。 ・現在の経営状況を鑑み、新病院の整備に向けては、地域医療の核として新病院が担うべき役割や機能を検討するとともに、新病院を効果的かつ効率的に整備・運営するため、移転建替えだけでなく、あらゆる手法を念頭に置き、ゼロベースで検討を進めていきます。