更新日:2018年10月25日

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部門別計画3-1-1

第1節 計画的な土地利用

1.動向と課題

本市では、都市計画法や独自の条例に基づき、建設行為の規制・誘導、用途指定等の諸制度の運用と都市基盤施設の整備を図り、住宅地を中心とした市街地形成を行ってきました。その結果、北摂山系の豊かな緑を背景に、良好な居住環境を備えた市街地となっています。

既成市街地における課題としては、古くからの住宅地域にある幅が狭く見通しの悪い道路の、安全性や防災機能を確保するための道路整備があります。また、良好な住宅地が形成されている地域では、市民との協働により建築協定や地区計画等の制度を活用した維持・保全などが行われています。さらに、駅前の商業地がにぎわいを失っている状況をふまえ、市民に親しまれ活用されるような再整備を支援していく必要があります。

一方、中部地域の萱野中央地区では、市施行による萱野中央特定土地区画整理事業を行うとともに、地権者組織である箕面新都心まちづくり協議会をはじめ広く市民の意見等を取り入れたまちづくりの指針となる箕面新都心まちづくり基本計画を策定し、将来にわたって活気と魅力のある箕面新都心の実現に向けた取り組みを進めています。

さらに、大規模な新市街地形成としては、北部(止々呂美)、東部地域の山間・山麓部において水と緑の健康都市、彩都:国際文化公園都市の建設事業が進められています。これらは地域の過疎化対策や生活利便性の確保という長年の地域課題を解決するだけでなく、将来の北大阪地域を支える良質な都市基盤を整備し、活力の向上に寄与するという意味も大きく、それぞれ大阪府企業局、都市基盤整備公団が施行主体となり、特定土地区画整理事業が進められています。

これら新市街地の形成を通して、産業の活性化、新たな雇用機会の創出等、本市に活気と活力をもたらし、持続的な都市発展ができるよう複合的多機能なまちづくりを実現することが重要な課題となっています。

2.基本方針

  • 既成市街地では、土地利用の更新等により市街地機能の向上と改善を図るとともに、市民生活の安全性の確保を促進します。特に駅前市街地においては、にぎわいのある地域生活拠点の形成を誘導します。
  • 萱野中央地区を市の新しい玄関口とするために、まちの初動期に活気とにぎわいのある多機能型商業施設等を誘致し、周辺の商業・住宅整備の活性化を図ります。また、コムアートヒルと連携を図りながら、段階的なまちづくりを進め、まちの成熟期に北大阪急行線の延伸を実現するための取り組みを進めます。
  • 水と緑の健康都市および彩都: 国際文化公園都市では、人口の定着動向を見極め、市として整備すべき公共公益施設を財政状況をふまえながら効果的な手法を用いて整備していきます。
  • 既成市街地の無秩序な宅地開発を防ぐとともに、地権者が行う土地区画整理事業を支援します。
  • 本市における山間・山麓部および市街化調整区域等は、市民にやすらぎを与える空間として、また、観光資源として計画的な保全と活用を図っていきます。

3. 施策の体系

  • (1)既成市街地の整備
  • (2)新市街地の整備
  • (3)山間・山麓部や市街化調整区域等の保全・活用

4. 施策の内容

(1)既成市街地の整備

市街地の維持・再編

  • 情報化・高齢化の進展をふまえ、だれもが地域で暮らしやすいまちづくりを実現するため、用途地域制度等の活用と、地区計画や建築協定など市民の自主的なルールづくりへの支援を行います。また、公共施設配置構想等に基づき、都市施設の有効活用や再編を進めます。
  • 市民の協力を得ながら、交通・防災・防犯上の安全性を確保するため、幅の狭い道路の拡幅や公園・緑地など公開空地の確保を図ります。

駅前市街地の再整備

  • 阪急桜井駅など駅前市街地については、市民に親しまれるにぎわいと活力のある生活利便性の高いまちづくりをめざし、再整備に取り組む活動を支援します。

(2)新市街地の整備

箕面新都心の形成

  • まちづくりの呼び水となる施設を整備することにより、住宅の張り付きと都市機能の集積を誘導します。
  • 都市機能の集積を図りながら、北大阪急行線延伸の具体化に向けて関係機関との調整および財源確保の方策について検討を行っていきます。

新市街地における公共公益施設の整備

  • 新市街地における学校、文化施設等の公共公益施設については、市民ニーズや人口の定着動向を見極め、市全体の施設配置のバランスを図りながら、財政状況に応じた整備を進めていきます。

新市街地の計画的な形成

  • 小規模で無秩序な市街地開発を防ぎ、利便性の高い土地利用を進めるため、地権者が行う土地区画整理事業等を支援します。

(3)山間・山麓部や市街化調整区域等の保全・活用

  • 山間・山麓部は、都市生活にうるおいとやすらぎを与えるものとして、土地所有者や市民と協働しながら保全・活用を進めます。
  • 市街化調整区域等は、地域のまちづくりの方向性や周辺市街地部の土地利用状況との整合を図るとともに、土地所有者等の意向をふまえながら保全・活用を図ります。
  • 良好な都市環境を形成している生産緑地については、有効かつ適切な保全につとめます。

【関連計画】

  • 箕面市都市計画マスタープラン(進行中)
  • 箕面市まちづくり基本計画(進行中)
  • 箕面市住宅マスタープラン(進行中)

 

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所属課室:総務部財政経営室 

箕面市西小路4‐6‐1

電話番号:072-724-6708

ファックス番号:072-723-2096

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