部門別計画3-1-5

第5節 美しい景観形成

1.動向と課題

本市の景観の特徴は、緑豊かな北摂山系の山なみに抱かれた住宅中心のまちなみであるといえます。

山なみ景観については、市街地などから眺望できる重要な山麓部を山なみ景観保全地区に指定し、現状変更行為などに関し許可制の導入を進めてきました。

将来にわたってこの山麓部を保全していくためには、有形無形に恩恵を受けている市民が土地所有者とのつながりを強めながら、森林の維持管理や利活用のかた法を見出す必要があります。

まちなみ景観については、まち全体としての景観に影響を及ぼす一定規模以上の建築物などの計画にあたり、都市景観誘導マニュアルに沿った美観誘導を行ってきました。また、地域の特性を生かした個性豊かな景観を形成するために、地区住民の総意に基づく都市景観形成地区や、市民に親しまれているシンボリックな建築物などの保全に向けた都市景観形成建築物＊の指定を行ってきました。

今後も良好な景観形成に向け、指定の拡大・増加をはかる必要がありますが、指定にあたっては住民の総意や所有者同意が前提となるため、引き続き住民の自主的な活動を支援するとともに、NPOなど市民活動団体との協働により市民意識の高揚をはかる必要があります。

2.基本かた針

• 山なみの風景を生かした市街地のまちなみ景観を形成し、その基本となる山なみ景観の保全に努めます。
• 本市の歴史と文化をかもしだす良好な住宅地を形成します。

3.施策の体系

• (1)山なみ景観の保全
• (2)良好なまちなみ景観の形成

4.施策の内容

(1)山なみ景観の保全

• 山なみ景観保全地区の指定拡大を図り、指定地区内の現状変更行為などに対して許可制を運用し、山なみ景観の保全に努めていきます。
• 山なみ景観を保全するため、土地所有者・市民・行政が互いの立場を理解し、か役割を分担しながら協力して山麓部の保全をしていく体制づくりを進めます。

(2)良好なまちなみ景観の形成

• 一定規模以上の建築計画などについては、引き続き届出制度の適切な運用による山なみ景観を生かした美観誘導を進めていきます。また、都市景観形成地区および都市景観形成建築物の指定を進めることで地域の歴史や特性を生かした個性豊かなまちなみ景観の形成を図ります。

【関連計画】

• 箕面市都市計画マスタープラン（進行中）
• 箕面市都市景観基本計画（進行中）
• （仮称）山麓保全アクションプログラム（策定中）
• 箕面市快適環境づくり計画（進行中）
• 箕面市地球環境保全行動計画（進行中）

つぎへ
もどる
部門別計画の体系へ
第四次箕面市総合計画のページへ