更新日:2018年10月25日

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部門別計画3-1-4

第4節 上・下水道、河川(ため池)の整備と運営

1.動向と課題

(1) 上水道

本市の水道事業は、1951年(昭和26年)に給水を開始し、計画的に給水規模を拡張してきた結果、水道普及率はほぼ100%に達し、市民の暮らしに不可欠な都市基盤施設として重要な役割を果たしています。

しかし、本市の水道施設は、昭和40年代に集中的に拡張整備を行ったこともあり、約30年を経過し老朽化の進行による施設の更新が必要となってきており、また渇水や災害発生に備え、水道施設の充実と強化が必要となってきています。

水質に関しては利用者に対する安全性確保の観点から、有害化学物質や病原性微生物など新たな水質問題への対応と、将来の水質基準の動向をふまえながら、浄水処理・水道水質監視システムの強化が課題となっています。

(2) 下水道

公共下水道は、汚水処理や浸水被害の解消、水質汚濁の防止等を図る都市基盤施設です。本市においては雨水、汚水を別々に排除する分流式を採用し、1967年度(昭和42年度)より計画的に整備を行ってきた結果、汚水処理については既存建築物に対しての整備がほぼ完了しており、快適な住環境の向上と水質の保全を図ってきています。

雨水処理については、1999年度(平成11年度)末での下水道法事業認可面積1,602haに対し、整備面積は1,034haで整備率は64.5%に達していますが、都市化の進行に伴う雨水流出量の増加や下流域への到達時間の短縮等もあり、浸水被害が増加しています。

こうしたことから、下水道施設の機能を保全するための日常の維持管理と老朽化した施設の更新が必要となっています。また、自然環境の保全や浸水対策の観点からも、雨水の地下への浸透を図る必要性が増大しており、雨水排水施設の整備と併せ、地下水の涵養や河川への流出抑制等の総合的な浸水対策を図っていくとともに、環境負荷を低減するための水資源の有効活用が重要な課題となっています。

(3)河川(ため池)

本市を流れる河川は、大部分が市内の山間部に源を発する中小河川で、その流域の地形が急峻であることから降雨時には流量が集中し、しばしば流域に被害を与えてきました。

なかでも1967年(昭和42年)7月の集中豪雨では、各河川の護岸が崩壊するなど大きな被害が発生しました。

これらを教訓にその後、コンクリートを用いた河川改修やダム建設等総合的な治水対策が実施され、氾濫の危険性は少なくなりましたが、一方で、河川からは昔の面影は消え、川と人々の関わりは薄れています。

また、河川とともに貴重な水辺空間であるため池についても、堤の決壊や漏水防止の整備を行ってきましたが、農地と農家の減少により、ため池用水の利用率が低下するとともに、その維持管理が困難になっています。

こうした状況から、今後は河川・ため池の構造や周辺の土地利用状況を勘案しながら、自然環境の保全を図るとともに、親水性を高める必要があります。

2. 基本方針

(1) 上水道

  • 量的・質的にも利用者に満足され、信頼される水道供給体制を確立します。

(2) 下水道

  • 生活環境の維持・改善と水質汚濁防止を図るため、汚水管の整備を進め、汚水人口普及率100%をめざします。
  • 雨水管の整備や雨水貯留、浸透等多様な方法で、浸水被害の解消をめざすとともに、水資源の活用を図ります。

(3)河川(ため池)

  • 河川については、貴重な水辺空間として自然環境の保全を図り、人々に親しまれるものにします。
  • ため池については、ため池管理者の維持管理を促進するなどにより水辺環境を保全していきます。

3. 施策の体系

(1)上水道

  1. 安定した給水体制の確立
  2. 安全で良質な水の供給

(2)下水道

  1. 公共下水道整備の推進
  2. 公共下水道施設の適切な維持管理

(3)河川(ため池 )

  1. 河川環境の保全
  2. ため池環境の保全

4. 施策の内容

(1) 上水道

〔1〕安定した給水体制の確立

  • 安定した水道水の供給を図るため、水道施設の拡充や老朽施設の更新を進めます。また、新市街地の段階的なまちびらきに伴う施設整備を計画的に推進します。
  • 災害に強い水道施設の構築を図るため、主要施設等の耐震化、緊急遮断弁*の設置や近隣市との相互応援連絡管の整備を進めます。
  • 限りある水資源の有効活用を図るため、市民への節水意識の啓発を促進します。

〔2〕安全で良質な水の供給

  • 水源の水質保全に向けた市民意識の向上に努め、市民と協働による水質保全活動を推進します。
  • 安全な水道水の供給を図るため、水質検査体制の充実を進めるとともに、突発的な水質事故に、早急に対応できるよう監視体制の強化、充実を図ります。

(2)下水道

〔1〕公共下水道整備の推進

  • 公共下水道供用開始区域内の水洗化を促進します。
  • 雨水幹線の整備と併せ、雨水浸透桝の設置普及や水資源の有効活用など、環境保全の視点からの取り組みを強化します。

〔2〕公共下水道施設の適切な維持管理

  • テレビカメラ調査等により判明した支障のある下水管の補修・改良や侵入水の防止対策等、施設の適正な維持管理を行います。
  • 老朽化した施設については補修・改築を行い施設の更新を図ります。

(3)河川(ため池)

〔1〕河川環境の保全

  • 自然災害の防止と長期的な自然環境保全の観点から、河川の維持管理の充実を図ります。
  • 河川構造や周辺の土地利用状況を勘案しながら、人が訪れ親しめたり周辺の景観と調和した河川環境を創造します。

〔2〕ため池環境の保全

  • ため池の維持管理体制の見直しを行い、水辺環境を保全します。
  • 農業用水としての利用が低いため池の保全策を構築して、都市環境の向上を図ります。

【関連計画】

  • 箕面市都市計画マスタープラン(進行中)
  • 箕面市上水道第五次拡張事業計画(進行中)
  • 箕面市北部水道事業計画(進行中)

 

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所属課室:総務部財政経営室 

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