更新日:2018年10月25日

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部門別計画1-1-1

第1節 健康づくりと地域医療

1.動向と課題

わが国における平均寿命の長さや乳幼児死亡率の低さは世界でもトップレベルにありますが、生活習慣病(成人病)の増加、がんや慢性疾患に対する不安などから、市民の健康に関する意識は高まりを見せ、保健・医療へのニーズは高度化・多様化しています。

このため、“自らの健康は自ら守り、つくる”を基本に、保健事業については、二次予防(健診等)を核としながら健康づくりを第一義的に図るべきという観点から、一次予防(健康増進・健康教育等)の重点化を図ることが必要とされます。

また、広範な市民の医療ニーズに応えるためには、「かかりつけ医(薬局)」制度の普及や病診連携の推進など地域における医療システムをさらに充実させることが必要となります。そのなかで、地域の中核病院である市立病院には質の高い医療サービスの提供ともに、病診連携や救急医療などにおける基幹的な役割が期待されています。

本市では、乳幼児期から高齢期まで市民のライフステージに対応した施策を展開するための拠点として、みのおライフプラザを整備し、要介護高齢者はもとより、地域生活において支援やケアを必要とする市民に対し、利用者の視点に立った保健・医療・福祉サービスを有効かつ適切に組み合わせて提供し、サービス需要に対応してきました。

今後はさらに、個人の主体性に基づく健康管理を基本に、一人ひとりの状況に応じたきめ細かで質の高いサービスが求められるため、みのおライフプラザを中心に、民間事業者、NPO等がそれぞれサービスの供給主体として、その特性を生かし、互いに補完し合える体制を整え、保健・医療・福祉サービスの総合的な推進を図ることが課題となっています。体制を整え、保健・医療・福祉サービスの総合的な推進を図ることが課題となっています。

2.基本方針

  • 市民が安心して住み慣れた地域で暮らしていくことができるよう、市民のニーズを的確に把握し、必要とされる保健・医療・福祉サービスを総合的に推進していきます。
  • 健康づくりを基本に、生涯スポーツ事業との連携による健康増進事業の推進や各種保健事業の推進など、市民のライフステージに対応した健康づくりを進めます。
  • 市立病院では、患者ニーズに応える質の高い医療を提供するとともに、地域医療機関との機能分担に基づく病診連携の推進と広域的な救急医療体制の充実に努めます。

3.施策の体系

  • (1)健康づくり・健康増進事業の充実
  • (2)保健事業の推進
  • (3)地域医療・救急医療体制等の確立
  • (4)市立病院の充実

4.施策の内容

(1)健康づくり・健康増進事業の充実

  • 市民の健康づくりを支援するため、適度な運動習慣・体力づくりの場である生涯スポーツと保健事業の連携を強化し、地域で市民が自主的に健康増進を図れる環境を整えていきます。
  • 栄養指導や生活習慣改善教室などの健康教育の充実を図ります。
  • 医療保健センター等における健診機能の強化を図るとともに、市内医療機関の協力のもと、市民の自主的な疾病予防・健康管理を積極的に支援します。

(2)保健事業の推進

  • みのおライフプラザを保健事業の拠点として、大阪府健康プラザ等関係機関との役割分担のもと、子どもたちの健やかな成長と子育て支援の観点から、妊娠・出産・育児のライフサイクルに応じたきめ細やかな母子保健事業を推進していきます。
  • 生活習慣病等に関する誕生月検診事業(基本健康診査および各種がん検診等)を本市独自の体制で継続するとともに、各種検診の受診率の向上を図りながら、地域におけるきめ細やかな各種健康教室を実施していきます。
  • 寝たきり予防教室や地域における高齢者のグループ活動等において、介護予防や自立支援を視点にした機能訓練(リハビリテーション)指導を充実していきます。

(3)地域医療・救急医療体制等の確立

  • 在宅療養者等のQOL(生活の質)を確保するため、在宅寝たきり高齢者歯科保健推進事業や訪問指導、訪問看護事業等の充実を図ります。
  • 診療所と病院との連携を強化し、市民が日常的な医療相談をはじめ適正かつ効率のよい医療サービスを受けることができるよう、「かかりつけ医」「かかりつけ歯科医」および「かかりつけ薬局」を持つことを啓発・推進していきます。
  • 救急医療においては、一次救急 ・二次救急 の機能分担に基づく地域医療機関の連携および三次救急* との連携による救急医療体制の確立を図ります。

(4)市立病院の充実

  • 患者の人格・人権の尊重を基本に、患者のニーズに応える医療を提供します。
  • 高度化する医療サービスのニーズに適切に対応するため、地域の中核病院に適した医療用機器の整備・充実を図り、質の高い医療を提供します。
  • オーダリングシステムを導入し、診療に関する院内情報の円滑な伝達や待ち時間の短縮を図るなど、患者サービスの向上に努めるとともに、効率的な病院運営をめざし、各種業務の改善に積極的に取り組みます。

【関連計画】箕面市高齢者保健福祉計画(進行中)

 

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所属課室:総務部財政経営室 

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