更新日:2018年10月25日

ここから本文です。

第7回市民会議議事概要

「今後10年間の箕面市は何に力を入れて取り組むべきか!」

日時:平成19年10月5日(金曜日) 午後6時30分から9時10分まで

場所:職員会館 2階集会室

出席者:市民19人(欠席19人)、サポートスタッフ9人、事務局9人、コンサルタント2人

1. これまでのふりかえり

第6回の議事概要(修正案)について、出席者にご確認をいただき、後日、市のホームページに掲載することとなりました。

2.今後10年間力を入れて取り組むべきことの検討

事務局から、「今後10年間、箕面市が力を入れて取り組むべきこと」の検討方法について説明をしました。

事務局の説明を受けて、検討方法について、全体で意見交換を行いました。

(意見交換)

  • 前回の市民会議で話し合ったことと、本日の検討プログラムとは内容が異なるのではないか
    • ⇒今後10年間の重要な課題について、個人としての想いをカードに書いていただき、それを積み上げていき、分科会編成の大きな柱を見出そうという方針について、前回の市民会議で共有した
  • 今後10年間大事なことについて話し合う前に、今の箕面市の現状、問題についての共通認識がまだできていないと思う
  • 今の箕面市の現状・問題点については、まだ、十分に共有できていないかもしれないが、それができないと前に進めないとするのではなく、一度前へ進んでみて、不十分ならまた元にもどって、議論を繰り返しながら進めていけばよいのでは
  • 細かな内容の検討は分科会にまかせて、今日は大きな視点から問題点を出し合いたい
  • 事務局からの事前の案内と本日のプログラムとは進め方が異なるように感じる
    • ⇒前回の市民会議で話し合った方針に沿っている
  • 個人個人がばらばらな内容を書くと思うがそれを誰が決定するのか
    • ⇒全体で話し合いながら整理していく。

上記の意見交換の結果、事務局からの説明のあった検討方法で、4つのグループに分かれて議論をすることになりました。

また、参加者から、特区制度の提案募集についての資料が参考として配布されました。

3.検討成果の発表

各グループから検討成果についての発表がありました。詳細は模造紙のまとめを参照してください。

(発表内容)

【Aグループ】

  • 大きく3つのテーマがあった。1つは、市民による市民のための行政ということで市民参加、市民協働がテーマである。今でも形式的な市民参加はかなり進んでいるが、実質的に市民の意見はそれほど箕面市の行政に採用されているわけではない。パブリックコメントも同様であろう。総合計画についても、計画の策定段階には市民会議などの取り組みがあるが、決定される段階、実践される段階、フォローアップの段階への参加の取り組みはされていない。また、自治基本条例に取り組まないとといけない。今、行政がしていることでも、市民が引き受けてやるべきこと、行政が中心になってやるべきことの分担を、補完性の原理を踏まえて考えていきたい。もっと市民の思いが行政に直接的に反映されるような体制づくりをしたい
  • 2つ目は、行財政改革。効率的で健全な財政をめざす。財政基盤の強化が必要であり、そのための行政改革が必要。市民も痛みを分かちあわないと進まない。老朽化した公共財産への対応が必要。箱物(施設)はいらない。科学的な市政運営を進めていかないといけない
  • 3つ目は、若い人も年寄りもみんなが住みよいまちづくり。箕面市は住宅中心のまち。住んでいる人が、もっと住みやすいまちにしたいという気持ちが強い。ハード的な面では、環境、交通、災害対策、都市計画、ソフト的な面では、福祉、高齢者、医療、教育、安全、健康などたくさんのテーマがある。特に重要なテーマに絞り込んで検討する必要がある。高齢者への対応も大事であるが、若い人が増えるような、若い人がたくさん箕面に来たがるようなまちづくりが重要と考えた

【Bグループ】

  • 他のグループにないと思われる意見としては、まちに愛着をもってという美化活動、国際協力、外国人市民との共生、文化的なまちづくりなどがある
  • 箕面の宝である山を大事にしたい。また、健康ハイキングを気持ちよくできるような山道づくりや、コミュニティ施設を活用した運動・文化のクラブづくり、子ども、若者、高齢者にやさしいまちづくり、商業・農業の活性化を検討したい
  • 行財政改革に関しては、市民会議から市議会議員や助役を出すなど、市政を主役である市民の手にとりもどすための具体策を検討したい
  • 箕面の財産である自然の山を、教育の場と捉えて活用方策を検討したい。例えば、新しいかたちのキャンプ場づくりなどが考えられる

【Cグループ】

  • 今後10年間の政策課題を検討した。1つ目が地球環境問題への取り組みである。国も箕面市も取り組んでいるが、緑の活用とともに、個人個人の日々の生活の問題(ごみ、リサイクル、エネルギーなど)について検討したい。国は二酸化炭素の排出量の半減を目指しているが、箕面市でも市民共有の指標を設けて、取り組みを進めていきたい
  • 2つ目は、人口減少時代への対応である。市勢をどう維持していくか。人口増をめざすのは難しいが、これからは人を集めるようなまち、人が住みたいまちをめざしていくことが必要であろう。これは財政の問題にも影響する。子どもをもつ家族が住まえるまちになることが必要。特に子育て支援のサービスの取り組みが必要。子育て支援サービスは、受益者だけの問題でなく、市勢を保つための重要な政策であるという位置づけをし、さらに充実していくことが必要
  • 他にも、交通網、安全、地下鉄の延伸、船場の再開発などの課題があるが、この2つの政策課題が重要と考える
  • また、団塊の世代やリタイア層だけでなく、若いお父さん、お母さんも市民活動に参画できるような風土づくりを進めていかなくてはいけない。財政問題については行政改革を含めて、もう一度見直していく必要がある。また、総合計画と個別計画とが整合性をとれるような仕組みにしていく必要がある

【Dグループ】

  • 大事なこととして3点を取り上げたい。1つ目は、安心・安全なまち。箕面に住んでよかった、箕面に住みたいという安心・安全なまちづくりをしようということ。2つ目は、箕面ブランドをつくろう。全国一の箕面をめざす。3つ目は、人にやさしいまちづくり。平凡すぎるのでキーワードをねっていきたい
  • 安心・安全については、防災、子育て、医療の3つからなる。防災については自主防災に取り組むことが必要。子育てについては、地域で子どもを安心・安全に育てたい。また、介護の問題を含めて地域医療を充実したい
  • 箕面ブランドについては、自然、景観、文化の3つからなる。自然環境については、国定公園を次の世代に残していかないといけない。現在も取り組みがされているが、今後10年間も自然を死守する。景観については、まちなみが汚いが、公園を含めてブランドにしたい。自分たちがつくる景観のまちにしたい。文化については国際的なことなど。具体的な内容はこれから検討するとして。一番大事なのは子どもに夢をもってもらいたいということ。子どもが誇れるまち、子どもが夢をもてるまちにしたい
  • 人にやさしいまちづくりについては、市民参加、人権、福祉の3つからなる。市民参加については、いろんな人が協力していける、違いを認め合いながら力をあわせていける方法をこのまちの文化としてつくっていきたい。人権については、まちづくりに参加できない人、しんどい思いをしている人の声を吸い上げて解決していくシステムづくりが必要。福祉では、高齢者や障害者に対してやさしいまちづくりをしたい
  • その他に財政、公共交通、地下鉄延伸、Mバスの問題などを話し合った。また、北摂連携について考えた。防災、交通、Mバス、図書館などの生活インフラの北摂連携をダイナミックにやっていくことが必要ではないか

各テーブルからの発表の後、全体で意見交換を行いました。

(意見交換)

  • 箕面ブランドについては、単に山や国定公園がありそれを眺めている、守っていくということだけでなく、全国に発信できる誇らしいまちを10年でつくっていこうということである。例えば、和太鼓全国一になると、「僕も箕面へ行ってやりたい」ということになる。スポーツでも文化でもよい。もっと積極的な箕面ブランドをつくり、伸ばしていこう、新しいことに挑戦していこうということである
  • シンクタンクとしての市民会議を提案したい。市民会議が市長のブレーンになる。また、特区制度を活用して、箕面だけのスペシャルな施策を実現していきたい
  • 協働を進めていくためには、人材の育成・活用が必要である。広範な意味での人材の育成をどう考えるか。さらには、人材も含めて資源をどう活用していくか。財政を好転していくことにもつながる。北摂連携、広域連携も同様である。あるもの=資源である。それをキーワードの中に入れていただきたい
  • いい意味での規制が必要である。高さ制限、景観規制など。いい意味での規制を早めにして抑えていくことも必要だろう
  • 市民会議が、市民を代表していくまで地位を高めていくことが必要。宣伝をして人数を拡充していくことが必要である。今時点では、市民を代表する市民会議としては人数が足りないと思う
  • 資源・エネルギーの節約にまちぐるみで取り組んでいくことが必要では
  • 学校教育だけでなく、文化教育、生涯教育など、幅の広い教育が必要ではないか。そういうことがまちの特徴となっていくのではないか。幅広い人づくりが必要であろう
  • 人権の観点から、多様性を認める、多様性を受け入れる土壌、文化づくりを進めていくことが必要である。障害者差別やいじめとかがある。異質なことを排除する独特の風土がある。多様なものをまちのなかに取り入れていく視点から、人権を「参加」というキーワードでくくっていただけたらと思う
  • 「愛」という文字は、心を受けることという意味とのお話を聞いて感動した
  • 箕面市は山麓があるから空気がきれいだといわれる方がおられるが、山麓は荒れている。落ち葉が堆積しており空気の浄化ができていない。火災のリスクもある。そういった状況にあることを市民に伝えていくことが必要
  • 「あるものを上手に使おう」というのはなかなか難しい。戦略的に使わないとなかなか使えない。また、住民自治については、自立と責任がベースにないと、自治・協働は進んでいかないと思う。このような考え方をベースにおくことが必要
  • 各グループから出されたキーワードは全て重要だと思う。それぞれが、いろんなかたちで絡み合っている。これを一つひとつの問題として扱うのではではなく、相互に関連しているので、総合的に取り組む方向性や、こういうものを密接して施策として展開していく仕組み、方法を考えていきたい
  • あれも重要だ、これも重要だということで、総合という名前のもと、総花的になってしまいがちである。この10年間に、いろんな努力をして何を確実に実現したいのか、成し遂げたいのかというゴールイメージをもつことが必要である。10年たって、あれもこれもしたが、どれだけ変わったのかがわからないということにはしたくない。ハードは姿が見えるので成果は見えやすいが、ソフトがわかりにくい。あれもこれもと膨らましていくと、優先順位、戦略的な視点が見えにくくなってしまうと思う
    • ⇒個別ばらばらに取り組むのではなく、総合力を発揮していくような動かし方、総合計画のありようを考えていこうということだろう
  • 大切な問題はいろいろとあるだろうが、ある程度レールにのっかっている、取り組みの方向性がみえている問題については、特に取り上げなくてもよいのではないか。新たに取り組まないといけないことに注力してはどうか
  • 老朽化している公共施設への対応を計画的にしていく必要がある。補修維持でよいのか更新するのかなど。防災、安全ともかかわるテーマである。財政的な面も含めて、優先的に位置づけて検討してはどうか
  • 箕面の市内事業者に仕事がまわれば、市内の商店にもお金が回る。お金が循環すれば税収も増えるだろう。アウトソーシングをするときに、市内での優先雇用を条件などにしていくと、お金が市内で循環し、地元商店の繁栄にもつながる
  • 一般競争入札などが必要といわれているなかで、最初から市内業者ありきというのはどうか。そういう時代ではないと思う
    • ⇒市内でのビジネスチャンスを増やしていこうという方向性ならば良いのでは
  • 商業・農業の活性化については、緑の保全、健康や福祉などのまちづくりと関連してビジネスにつなげていければと思う
    • ⇒まちづくりに取り組むことで、産業の活性化にも役立つような流れをつくるということだろう
  • 観光では、点としてはいい資源がある。それをどうやって線や面にしていくかという戦略的なことが必要。ばらばらにしていては中小企業も活性化しない。また、箕面ブランドをつくるのであれば、どこかに重点的に絞らないとイメージ戦略はできない。重点施策をきちんとして予算もふくめてメリハリをつけて、市民も参画して全体を盛り上げていく。戦略的ということは、総合的とは若干ニュアンスが違う
    • ⇒重要なことを実現するために、総力をあげてやる。何か物事を成し遂げるために、もっといろんなものを組み合わせていく、それがもっともっと上手くできるような仕組みや計画を考えていくということだろう
  • まちづくりをしていくためには、単に市民の参加を得るだけでなく、目指していることについて、市民に主体的に賛同してもらうこと、こういう方向でいこうと認めてもらうことが必要である
    • ⇒市民に戦略を知ってもらって、みんなでやってみようということになって、はじめて具体的に動き出すということだろう
  • 市民会議が戦略を動かすチームとなって、いろんなところとつながりながら動いていくことができればよい。あるものを上手く活かしていく
    • ⇒全体の戦略を成功させるために、市民会議がいろんなところと交わることで、あるものが上手く使えるようになって、いろんな取り組みができて、ブランドにもなるし、市民の幸せにもなるというストーリーをイメージとして共有したうえで、分科会での検討ができればと思う
  • 市民会議で作っているものは、箕面市がめざす船だと思っている、船が浮いているのは海で、海は国である。提案内容は、帆船にとっては風となる。シンクタンクをめざすのであれば、国や府の動きにも眼を向けていくことが必要である
  • 市民参加で議論していることは、どこまで市民に伝わっているだろうか。パブリックコメントや委員公募などもされているがなかなか知られていない。ホームページで情報を発信してもなかなか見てもらえない。本当に市民の参加を得るためには何か特別なしかけが必要である。市民会議だけでなく、市の行政全体についての広報活動について幅広く検討することが必要である
  • 障害者に対する理解を深めてもらうための活動を箕面でも進めていきたい。障害者雇用がなかなか進まない。10年かけて、障害者雇用が当たり前になるように取り組みたい

上記の意見交換を通じて、「人が集まる、誇らしい、箕面としての魅力を高めていく」、「暮らしよい、住みよい」、「環境」、「市民参加」、「行財政改革」などいくつかの大きな柱が見出されました。また、箕面がめざす姿を描いた上で、それを実現していくために、市民会議がコーディネーターとして、取り組みを動かしていくようなイメージが見出されました。行政も市民も、戦略的な取り組みを、総合的に取り組めるような新しい方法を今後検討していくことが必要とされました。

今後の進め方として、全体会議で共有された大きなまちづくりの方向性を踏まえて、具体論を掘り下げていく議論の場として、分科会の編成にとりかかることとなりました。そして、全体会の場では、分科会での議論の内容をキャッチボールしながら、それぞれの検討を深めていくこととなりました。

第8回市民会議までに、進行役において、分科会編成の柱となるテーマを再整理し、それにもとづき、参加希望のアンケートをとることとなりました。希望状況を踏まえて、第8回市民会議で分科会の最終的な分け方を確定していきます。

3.今後の予定

分科会の進め方についての資料(資料5、資料6)について、進行役から説明がありました。第8回市民会議では、分科会の分け方と分科会の動かし方について検討することになりました。

運営委員会企画会議についての資料(資料7)について説明があり、運営委員としての活動を希望する人の募集がありました。企画会議では、運営委員会の役割、規約案、事業計画案、予算案などのたたき台を作成し、第8回市民会議で報告する予定です。

(今後の開催日程)

  • 第8回市民会議 10月18日(木曜日)午後1時30分から4時30分まで

市民会議参加者間での連絡のための連絡網の記入用紙を配布しました。賛同者に対しては後日名簿を配布する予定です。

最後に、「ふりかえりシート」にご記入いただき、第7回の市民会議を閉会しました。

 

市民会議のトップページへ

よくあるご質問

お問い合わせ

所属課室:総務部財政経営室 

箕面市西小路4‐6‐1

電話番号:072-724-6708

ファックス番号:072-723-2096

より良いウェブサイトにするためにみなさまのご意見をお聞かせください

質問:このページの内容は分かりやすかったですか?
質問:このページの内容は参考になりましたか?
質問:このページは見つけやすかったですか?