更新日:2018年10月25日

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第11回市民会議議事概要

「意見交流会に向けて検討状況を共有しよう!」

日時:平成20年1月23日(水曜日) 午後6時30分から9時40分まで

場所:職員会館2 階集会室

出席者:市民21人(欠席22人)、サポートスタッフ11人、事務局10人、コンサルタント1人

1.これまでのふりかえり

今回の全体会議の進行は、世話人の森岡さんがされました。議題が多いため、会議の時間を30分程度延長することについて提案があり、了承されました。

アドバイザーの阿部さんからご挨拶がありました。

  • 事前に報告資料を読ませていただいたが、非常に読み応えがあった。本日の報告を期待している。意見交流会に向けて、準備を頑張っていただきたい

議事概要(案)については、特に意見がなく了承されました。

新しく市民会議に参加されたかたに自己紹介をしていただきました。

2.分科会の検討状況の共有

世話人からの基礎的事項の報告として、「箕面市を取り巻くこれからの10年」について高山さんから、「これからの箕面のまちづくりの進め方」について森岡さんから、「まちづくりの中での、次期総合計画の位置づけ・役割」について五藤さんから、それぞれ報告がありました。

報告に対して、アドバイザーの阿部さんからご助言をいただきました。

  • 報告を聞いていて「腑に落ちる」ことばかりで良い方向に向かっていると思う
  • 注意していただきたいのは、従来型の総計に比べてかなり飛びぬけたところがあるということ。「自助・共助・公助」の中で「共助」を重視していくという考えが示されたが、従来型の総計は「公助」のプランであった。従来の発想から一歩飛びぬけ、市民相互間で力を出し合って助け合ってまちを作っていきましょうという部分が強く打ち出され、良いことだと思うが、従来の計画に馴れているかたは違和感があるかもしれない。これから市民のみなさんに訴えていく時には、地域のこれからをみんなで考えていく、そういう方向でのまちづくりのプランをめざしているということを積極的に訴えていく必要がある
  • そこで、『あなたがつくる「箕面のあした」』という意見交流会のタイトルの「つくる」という言葉が重要となる。市民会議としては、総計をつくって行政にお任せするというのではなく、総計をつくった後もまちづくりにかかわっていくという発想で総計にかかわっているということを意見交流会で強調していただきたい
  • 共助に関連して「補完性」という言葉がある。「補完性の原理」や、「補完性の原則」というような言い方をする。「補完性」とは、小さな単位でできることは小さな単位でやり、できないことを大きな単位に任せるということ。「補完性」の一番小さな単位は個人で、家族、町内会、学区、市域、府、国、世界と広がる。自分でやるべきといわれても、高齢化が進む中で自分ひとりや家族でできることは限られている。したがって、「向こう三軒両どなり」といった助け合い、「共助」が重要になってくる。「共助」が上手くいけば、行政改革のなかで「公助」がスリム化していっても、何とかなっていくのではないか
  • こういったことから、暮らしにかかわる安心・安全、環境など様々な分野においても、一人一人が実践すべきこと、地域が実践すべきこと、お役所に委ねることという形に、段階的に物事を考えるということが大事になっていく
  • 「公共」という言葉についても、かつては「行政・市役所=公共」とされていたが、これからは、自治会やNPOなども公共的なものを担っていくことになる。「新たな公共」と呼ばれることもある。役所的な公共は、公共全体のごく一部に過ぎなくなってしまうだろう。こういったことについて、市民交流会で丁寧に分かりやすく説明していただきたいと思う

引き続き、発表内容についての意見交換を行いました。

  • 3人から発表があった内容は、市民会議の提言の中に入るのか、それとも、分科会での検討の参考として説明されたものか。提言に入れていくのであればもっと議論をしないといけない。創造都市など難解な内容も多い
    • ⇒3人から発表があった内容は、6つの分科会の共通基盤となる事柄として、世話人会で何度も話し合って議論をしてきた結果の到達点であり、たたき台として示されたもの。今後、分科会でもご検討いただき、意見を集約したものについて、意見交流会で出していくことになると思う

「‘元気’みのお・・・人がげんき、街がげんき、山がげんき・・・」分科会から発表があり、意見交換を行いました。

  • 箕面の魅力として「人が元気、街が元気、山が元気」と面白いあげ方をされているが、いろいろとあって「新しい魅力」が分かりにくい。もう少し焦点を絞った方が「なるほど、こんな町か」というのが市民に分かってもらえるのではないか
    • ⇒元気というものをベースに、各分科会において市民と一体となって、まちづくりの具体策を考えていただければと思っている
    • ⇒「魅力UP」や「THEみのお」というキーワードから議論を始めたが、テーマが大きすぎるので、「人・街・山が元気」とすれば、すべての分科会に関係してくるところがあるのでこういう流れで検討してきている
  • 今の箕面市の元気度はどういう状況か。どこに問題があって、何を解消していかないといけないか。また、元気付けていくための方向性やアイデアはあるか
    • ⇒分科会では検討している
  • 発表時間が10分しかないので、もう少し内容を絞ったほうが良いのではないか
  • 作成された資料については手元資料として配布し、説明についてポイントを絞ったものにしていくことが考えられる。3月までに整理していただきたい

「人と人がかかわり、人が育つ」分科会から発表があり、意見交換を行いました。

  • 発表にあったように、地域が協力して色々な体験が出来る機会を増やしていくということも大事だと思うが、学校教育そのものについても、一貫教育や少子化での学区などの問題が考えられる。私立中学への進学率が増えていることもあり、公立の学校の問題についての検討も期待している
    • ⇒まだ、そこまで検討が至っていない。今後検討していきたい
  • 「課題」と「人づくり提言」、「政策提言」のつながりが分かりにくい
    • ⇒12万人の箕面市民の中には教育に参加したい、役に立ちたいというかたもおられると思う。そうしたことから「育成、発掘、育ての」ということを一つの提言としていきたいと考えている

「人が育てる環境」分科会から発表があり、意見交換を行いました。

  • 「クリーンセンターは、800度運転ダイオキシン対策でゴミを燃やし続け、ごみ減量不向き」とあるが、平成11年頃に20億円ほどかけて行ったダイオキシン対策が十分でないということか
    • ⇒市のごみ処理計画をみると家庭ごみが30%ぐらい増えるという想定になっているが、ごみの減量化を進めていくということと、ダイオキシンの問題が関連しているようなので、検討課題としてあげさせてもらった
  • ダイオキシン対策の工事は効果がなかったということか
    • ⇒ダイオキシン対策について、どういう効果が上がっているのかについては、色々な資料を見たが、目に留まる記載はなかった
  • 大規模乱開発として、「北摂霊園」と「箕面川ダム」があげられているが、本当に乱開発だったかどうか分からない。また、今後、どのような乱開発が起ころうとしているのか
    • ⇒箕面には貴重な生態系がある。開発当時の記録をみると、自然環境保護団体などの働きかけがあって、当初の開発計画が変更され、現在のように整備されたようである。海外の事例などを参考にして、提案を書かせていただいた
  • 全体的によく調べられているが行政に対する批判が中心になっている。今後、市民がどのようにかかわっていくべきかということも提言していただければと思う
    • ⇒文部科学省のレポートによると、わが国は先進国の中でも科学的な見地に基づく思想が弱いそうである。箕面市政の10年先を考える上で、科学的な見地を共有して、そこからできること、できないことをはっきりとさせていきたいという想いからこのようなまとめ方をさせていただいた
  • 自然については詳しく書かれているが、市民生活にかかわる部分が少ないのが気になった
    • ⇒環境については範囲が広いので今後検討していきたい。例えば、箕面には大きい屋敷林があるが、最近減ってきている。イギリスではまちなかの緑地を公共が買い上げするということがされているようである。また、宅地内の緑化を進めるために、例えば建ぺい率を下げるといった規制も考えられる。まちなかの緑についても今後検討していきたい

「命の森を豊かにする。安心して暮らせるまちづくり」分科会から発表があり、意見交換を行いました。

  • 分科会の名前に「命の森」という言葉があるが、何か特別な意味があるのか
    • ⇒最初は「安心して暮らせるまちづくり」ということだけであったが、人権、人と人が集まって、かかわってできている箕面、その命の集まりを豊かにする、人が人として大事にされる、認められる、そういう意味合いを込めて、「命の森を豊かにする」という言葉にした
  • 「きょう」や「あす」といった形で整理されているが、根本的に視点を変えようということは何かあるか
    • ⇒障害者自立支援法に基づいて就労支援がされているが、このまま続けていくことは難しいということがいわれている。次期総合計画では、そういった後退が起こらないように、条例を制定して箕面市の障害者施策の裏づけをしていくことを考えている
  • 「共助」についてはどのような議論がされたか
    • ⇒もちろん議論をしたが、報告書をまとめるなかで言葉が消えたのかもしれない。「共助」は、めざすべき箕面を実現するのには欠かせない部分である
  • 箕面でも色々な団体が活動されているが、障害者だけの活動になっていないだろうか。一般市民の中に浸透していないように思われるがどうか
    • ⇒ご指摘の通りだと思う。社会の理解というのは、障害者の人たちも知ってもらう努力、健常者も知る努力が必要である。お互いに知ることによって、物事は解決していくことがあると思う

「市民主体のまちづくり」分科会から発表があり、意見交換を行いました。

  • 仮課題については、ボランティアのかたにも入っていただいて、少しずつ検証していきたいと思う。市民のみなさんに簡潔に伝えていくことが課題と考えている
  • 仮課題2「市民ボランティアが支えるげんきで健全な公共公益団体のネットワーク社会」については、福祉、医療など様々な分野があるが、行政とのかかわり方などを実態的に把握するのが難しいという感想をもっている
  • 1月26日に市民活動センターで「NPOフェスタ」が開催される。そのイベントの中でも議論を深めたいと思っている

「箕面市の経営改革-ビジョンと戦略」分科会から発表があり、意見交換を行いました。

  • 箕面市の財政が健全なのか、赤字なのかを知りたい。例えば、豊中や池田と比べてどういう状況にあるのか
    • ⇒日本の自治体の中では比較的良い方だが、非常に悪化しつつある
    • ⇒箕面市の集中改革プランをみると、市債の発行や基金の取り崩しにより、かろうじて予算をくんでいるという状況のようである。経常収支比率という数字があるが、それを100以下に減らすのに10年かかるという状況である
  • ここで議論することではないかもしれないが、財政健全化に向けて、市長と議会とが力を合わせていくことが望まれる。絵に描いたもちのようなことが言われているのであれば、セレクトしていかないといけないと思う
    • ⇒市民会議では、財政の健全化を進めていくための基準、考え方を明確化するとともに、市民参画などの仕組みを提言していきたいと考えている
    • ⇒ここでは、議会や市長のあり方を論ずるのではなく、市民の考えが反映されるような仕組みづくりを検討していきたい。言葉では簡単だが、非常に難しいことであることは確かだと思う
  • 総合計画の期間が10年とするならば、その間に市長は2回変わることになる。市長によってころころと政策が変わったらどうなるのか
    • ⇒総合計画の位置づけの所の議論とかかわってくる。どういう考え方が優先されるのかということを含めて、今後議論になると思う
  • 市民会議が市議会とコミュニケーションをしていくことによって、市民会議の提言に沿った方向で動いていくことができれば望ましい
    • ⇒想いはそうであるが、いわゆる圧力団体になることをめざしているのではない。総計をつくっていくなかで訴えていくということ。そういった認識で取り組んでいきたい

各分科会からの発表が終わったところで、代表の本多さんからコメントがありました。

  • 発表を聞いていて、今ある「箕面の良さ」をどのように次の世代に伝えていくのかということを考えたいと感じた。いわゆる世界遺産でもないし、自然公園にもならないし、文化財にもかからない。でも、次の世代にそのまま伝えていきたいということを、どこかで決めたり、市民参加で伝えていけるような仕組みをどこかが議論して、提言していただく必要があると感じた
  • 「箕面市を取り巻くこれからの10年」については、子育てや教育、文化について追加をしていただければと思う

アドバイザーの阿部さんからコメントがありました。

  • 意見交流会では10分間で想いを伝えないといけない。初めて、発表内容を聞く人でも内容が分かるように、相当工夫して発表する必要がある
  • 抽象的で分かりにくいということがあるかもしれないが、各分科会の報告を一言でまとめると「元気」なのかなと思う。10年先の箕面をどうしていきたいかというのは一言でまとめると「元気」であり、人が元気であること、街が元気であること、山が元気であることが大切だと思う
  • 障害者、高齢者、子ども、外国人などみんなが元気になることが、人が元気になるということ。これは第4分科会にかかわる。また、街が元気というのは、人と人とのかかわりがうまくいっている、機能している、活性化しているということ。子育てを地域共同でやっていく、人と人とのかかわりがしっかりしているということは、街が元気という核になってくる。これは第2分科会にかかわる。山が元気というのは第3分科会にかかわる
  • 第2・第3・第4分科会は、人が元気・街が元気・山が元気に相当すると思われる。その上で、「人・街・山が元気な箕面」を作っていくためにどうするかが第56分科会の課題となっている。提言の構成としては、相当程度上手くまとまりそうな気がする。あとは、まとめたことをいかに伝えていくかが、これからの腕の見せ所だろう
  • これからもう一つ工夫して欲しいことは、今後は行政にお任せではまちが元気にならない、市民も相応の負担、責任を負っていくことが必要ということを市民に伝えて欲しい。このようなことを市民に理解していただくのが市民交流会の大きなポイントだと思う。例えば、財政は厳しい状況にあるが、市民の間ではまだまだ「箕面は豊かなのでは」という見方が強いと思う。今後10年間は楽しいことばかりではない、ということを多くの人に理解してもらうことが重要である
  • それから、第2・3・4分科会に関連して、目標はかなりクリアに示されているが、その目標達成にむかって、行政だけでなく、市民や地域、事業者・企業の役割などをもう少し深く考えてみていただきたい。特に企業の事業のあり方は、地域にも大きな影響を与えるので、事業者に期待することについても少しずつ考えていって欲しい
  • 今日の発表を聞いていて、一市民として勇気づけられた。報告としては決して間違っていないと思うので、まとめに向かって頑張っていただきたい

3.「市民と市民会議との意見交流会」の企画について

世話人の川端さんから、意見交流会の企画(案)について各自でご覧いただきたいとの説明がありました。

4.広報活動について

世話人の森岡さんから、広報活動について説明がありました。

  • 広報ポスターができているので、掲示に協力できるかたは持って帰って欲しい
  • ホームページ、ブログについては検討しているが、作成・更新の体制が確保できないので難しい状況にある。ご協力いただけるかたがおられればお願いしたい
  • みのおエフエムについては番組を1本持たせていただく方向で検討をしている。また、みなさんにご協力をいただくことなると思うのでよろしくお願いしたい

5.全体会議の日程追加について

意見交流会の事前準備のため、3月13日(木曜日)午後6時30分から、全体会議を臨時で追加開催することについて、世話人会から提案があり、了承されました。

6.次回の日程・プログラムの確認

進行の森岡さんから、世話人会から報告のあった「基礎的事項」の内容や、「意見交流会の企画」について、各分科会でも議論していただきたいとのお願いがありました。

(今後の全体会議の開催日程)

  • 第12回市民会議2月21日(木曜日) 午後1時30分から4時30分まで

最後に、「ふりかえりシート」にご記入いただき、第11回の市民会議を閉会しました。

 

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