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美しい箕面の山なみは、私たちの生活に潤いと安らぎを与えてくれます。また、動物の生息空間、雨水・地下水の涵養、洪水などの災害の防止、大気の浄化など、豊かな自然に恵まれた山の恩恵は、はかりしれないものがあります。
平成6年(1994年)に実施した『市民意識調査』によると、箕面の山麓の緑について98%の市民が「守って行くべき」と考え、そのために「条例によって開発を規制すべき」「開発される場合でもできる限り多くの緑を残すように指導する」ことを望んでいます。
しかし、現在の法律では、目的に応じて、一部で開発が許容される場合があり、景観を守るという観点も不十分なため、適切に保全できるようにはなっていません。
そこで、市では、平成9年4月「箕面市都市景観条例」を施行し「山なみ景観保全地区」指定制度を創設し、平成10年10月、市街地から眺めることのできる北摂山系の重要な区域を「山なみ景観保全地区」として指定しました。
保全地区内での開発行為などを行うときに、市街地からの景観や緑地の保全育成に十分な配慮を行っていただく制度です。
保全地区内で開発や建築を行う場合などは市長の許可が必要となり、箕面市都市景観条例で定めた許可基準を満たした土地利用を行っていただくことになります。
「山なみ景観保全地区」指定にいたるまでに、箕面市都市景観審議会では1年半あまりの慎重な審議が行われました。
審議の中では、山林所有者のみなさんにとっては「山は大切な財産であること」「山の維持管理には多大な労力や経済的負担が伴うこと」が改めて確認されました。
審議会からの答申には、「総合的な山麓保全施策の検討と市民ぐるみの山麓保全への具体的方策の展開をすること」という意見が付け加えられています。この意見をひとつのきっかけに、山林所有者・市民・行政の三者協働による山麓部の保全に向けた市民のみなさんによる取り組みが始まっています。
(※「みのお山麓保全委員会」は、山林所有者・市民・行政の三者協働による箕面の山麓部の保全・活用に向け、啓発活動や市民間の交流促進に向けた交流会の開催などを行っている市民団体です。)
(平成10年9月)
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