〜リニューアル初号特別企画〜 直木賞作家・箕面本屋大使 今村翔吾さん 掛ける 上島一彦市長 新春スペシャル対談 (写真)今村翔吾さんと上島一彦市長が対談をしているようす 今村翔吾さん 昭和59年京都府生まれ。 ダンスインストラクターなどを経て作家に。 令和4年に「塞王の楯」で第166回直木賞を受賞する。 市内の「きのしたブックセンター」のオーナーを務め、「箕面本屋大使」としても活躍中。 「読みやすさ」「読者層の拡大」を目的に、約10年ぶりのリニューアルを果たした“もみじだより”。 これを記念して、直木賞作家で「箕面本屋大使」の今村翔吾さんと上島一彦箕面市長に、多くのことを語っていただきました。 ●子どもの頃について 上島市長 まずは、今村翔吾さんのようなかたが「箕面本屋大使」として活躍され、箕面のために力を貸していただいていることに感謝を申し上げます。 私の子どもの頃といいますと、シートン動物記やイソップ物語など、同じ本を何度も母親に読んでもらったことが心に残っています。 小学生になると歴史が好きになり、織田信長や徳川家康、北里柴三郎、福沢諭吉など、伝記ものばかり読んでいました。 大学生の頃は実業家の本をよく読み、気になる一節を大学ノートの裏にいつも書き込んでいましたね。 (写真)今村翔吾さん 毎日、精一杯のことをやりたいと思って生きています 今村さん 僕は元々時代劇が好きで、3歳のときに初めて大河ドラマの「独眼竜政宗」を見て、「ましゃむね」ってずっとモノマネをしていました(笑)。 そこから本を好きになったのは小学5年生ですから、実は本よりも先に時代劇を好きになったんです。 僕は今の仕事が大好きですが、作家にならなくても後悔しなかっただろうなと思うのは、本を読むことで得られた知識や教養が、人生の中で大いに生きているなと感じているところです。 僕が大きな影響を受けた池波正太郎先生は、“いつか人には終わりがくることを忘れずに日々大切に生きていこう”と、著作の中で語っておられます。 僕も毎日、精一杯のことをやりたいと思って生きています。 ●箕面のこれからについて 今村さん 「きのしたブックセンター」の経営を引き継ぎ、箕面を何度も訪れて地域の人と関わる中で、本当にすてきな場所だなと思うようになりました。 箕面と関わり始めてからの2年で、北大阪急行電鉄が延伸されるなど、随分まちが活気づいてきたなという印象を受けています。 (写真)今村翔吾さんに語りかける上島一彦市長 上島市長 北大阪急行延伸線は、「第一次総合計画」から56年を経て、いよいよ3月23日に開業します。 船場地区には「箕面船場阪大前駅」ができますが、ここには文化芸能劇場や大阪大学箕面キャンパスがあり、文化芸能・国際交流の拠点となります。 萱野地区には「箕面萱野駅」ができ、大阪の南北の軸である御堂筋のターミナルが箕面に誕生することになります。 また、「きのしたブックセンター」の最寄り駅である阪急箕面駅は、明治43年の開業で、箕面の玄関口として利用されてきました。 昭和55年には阪急箕面線の3駅で5万人以上の乗降客がいたのですが、今では半減しています。 阪急箕面駅や沿線の活性化には、「きのしたブックセンター」があるロケーションは非常に重要です。 地域のかたや観光客にとって、わくわくするような交流拠点となるよう、これはぜひ今村さんに一肌脱いでいただきたいと思っています。 今村さん そのつもりでいます。 阪急箕面沿線も元気であり、文化的にも意味があるので、大きく出ますと、全国でも類を見ないものをやっていけたらなということを考えています。 今までどおりではなく、プラスに発展していけばいいなと思いますし、新しくできる北大阪急行延伸線の良さも交わって、箕面全体としての底上げにもなっていくと思います。 世界的に見ても、日本人は新しいものが大好きなんです。 人が交流するところに、新しい文化や歴史が生まれていくので、北大阪急行電鉄の延伸というのは、箕面に新たな文化をもたらしてくれると思います。 予期しないものも生まれて、それをプラスの方向にどんどん伸ばすことができたら、箕面はもっと良くなっていく可能性がありますね。 (写真)今村翔吾さん 箕面で、全国でも類を見ないものをやっていきたい ●新しい年を迎えて 上島市長 今年は2025大阪・関西万博が行われる前年に当たり、箕面市にとっても準備を進めていく年だと思っています。 一つは観光の話で、大いなる箕面観光を復活するために、さまざまな施策に取り組んでいきます。 併せて、子育て・教育の日本一、緑豊かで利便性の高いまち、健康寿命の延伸ということをめざして、挑戦の年としていきたいと考えています。 今村さん 僕は“世界に出られる小説家になる”ということを考えています。 時代小説家で世界に出た作家というのは、実はそんなにというか、英語に翻訳されるという意味では、ほぼ皆無と言ってよくて。 例えば、英語で時代劇を観てもらうとか、映像的にもそういうことを達成したいですし、令和6年をその元年にしたいなと思っています。 今は、海外の市場調査もしていたりするので、世界に通用する作品をばんばん出していきたいという感じです。 新年への想いを込めた四字熟語と、市民のみなさんへのメッセージ (写真)四字熟語の書かれた色紙を手に持つ上島一彦市長 上島一彦市長 「至誠通天(しせいつうてん)」 誠意を尽くして努力すれば、いつか願いは天に通じるという意味です。 今村さんとともに、素晴らしいまちづくりを進めていきますので、今年もよろしくお願いいたします。 (写真)四字熟語の書かれた色紙を手に持つ今村翔吾さん 今村翔吾さん 「乾坤一擲(けんこんいってき)」 “魂をかけた勝負に常に臨む”という意味合いの四字熟語で、僕の座右の銘でもあります。 箕面を良くしたいという思いはみなさんと同じです。 一緒に箕面を盛り上げていきましょう。 対談の全容はタッキー816のラジオとYouTubeで聴けます! 放送日時 1月1日(祝日)午前11時、午後8時 1月2日(火曜日)午後6時 1月3日(水曜日)午後1時(各1時間) ラジオで聴く ラジオの周波数をFM81.6に合わせてください パソコン・スマホで聴く (イラスト)QRコード タッキー816YouTube (イラスト)QRコード