箕面の教育 全国学力・学習状況調査の結果をお知らせします 問い合わせ 学校教育室 電話番号724・6761ファクス724・6010 国では毎年4月(今年の全国学力・学習状況調査は、新型コロナウイルス感染症の影響により、5月に実施されました)に、全国の小学6年生と中学3年生を対象に、全国学力・学習状況調査を実施しています。 今回は、今年行われた全国学力・学習状況調査の結果をもとに、箕面の子どもたちの「強み」と「課題」についてお知らせします。 全国学力・学習状況調査とは 学力調査は、国語と算数・数学の2科目で行われ、3年に1度程度の周期で理科、英語(中学校のみ)が追加されます。 また、学習状況調査は、学習意欲、学校環境、生活習慣などについて、アンケート形式で児童・生徒から回答を求めるものです。 箕面の子どもたちの強み ■小・中学校ともに、全ての教科で全国及び府内平均を上回りました 小・中学校ともに、全ての教科で全国及び府内平均を上回り、特に、中学校の数学が得意なことが分かりました。 全国の平均正答率を1とした箕面市と大阪府の平均正答率(棒グラフ) 小学生 国語 箕面市1.05 大阪府0.94 小学生 算数 箕面市1.03 大阪府1.00 中学生 国語 箕面市1.05 大阪府0.96 中学生 数学 箕面市1.08 大阪府0.98 ■課題を解決するために、自分自身で考えて行動する習慣が身に付いています 「課題の解決に向けて、自分で考え、自分から取り組んでいる」と回答した子どもの割合が、小・中学生ともに全国を上回りました。 課題解決のために、どのような方法や順序で取り組むかを自分自身で考え、行動に移すことが、小学生の頃から積極的にできていることが分かりました。 「授業では、課題の解決に向けて、自分で考え、自分から取り組んでいたと思いますか」という問いに、「思う」と答えた子ども(棒グラフ) 箕面の小学生 36.2パーセント 全国の小学生 30.3パーセント 箕面の中学生 35.6パーセント 全国の中学生 33.5パーセント 学校ではタブレット端末を活用して、子どもの学習への興味を高め、思考力・判断力を育んでいます 昨年度に、全小・中学校の児童・生徒への1人1台タブレット端末の配備を完了し、4月からは小・中学校の全学年の問題が入ったタブレットドリルを導入しました。 これにより、資料の配付・回収の時間などが短縮でき、子どもたち一人ひとりの考える時間を多く確保できるほか、子どもたちは自らの課題に応じて、どの学年の問題も自由に取り組むことができます。 箕面の子どもたちの課題 ■小学生の「表現する力」に課題があります 小学校の「自分の考えが伝わるように書き表し方を工夫する」問題の正答率が、全国トップの秋田県と比べると10ポイント近く下回り、「表現する力」に課題があることが分かりました。 「目的や意図に応じて、理由を明確にしながら、自分の考えが伝わるように書き表し方を工夫する」問題の正答率(棒グラフ) 箕面の小学生 59.7パーセント 全国の小学生 56.6パーセント 秋田県の小学生 69パーセント 学校では構成メモやタブレット端末を活用し、「表現する力」を高めていきます 学習課題についての話し合いや発表の場面で、自分の考えを順序立てて伝えるための「構成メモ」や、考えたことを動画や音楽を交えて表現できる「タブレット端末」を積極的に活用していきます。 また、表現した内容について意見を交わす機会を増やし、友達の意見を取り入れながら自分の考えを深められるようにしていきます。 ■中学生の「文章を読み解く力」に課題があります 中学校の「文章に表れているものの見方や考え方を捉え、自分の考えを持つ」問題の正答率が、全国トップの石川県と比べると10ポイント近く下回り、「文章を読み解く力」に課題があることが分かりました。 「文章に表れているものの見方や考え方を捉え、自分の考えを持つ」問題の正答率(棒グラフ) 箕面の小学生 21.4パーセント 全国の小学生 15.5パーセント 石川県の小学生 31パーセント 学校では表現が異なる文章を比較して読み、「読み解く力」を育みます 各新聞社の記事など、同じ出来事について書かれた表現の異なる文章を比較して読み、感じたことや考えたことについて話し合ったり、レポートにまとめたりする学習を通して、文章を読み解く力を高め、自分の考えを明確に持てるようにしていきます。 箕面の子どもたちの課題を解決するためにご家庭でのご協力もよろしくお願いします! 親子で一緒に話をする時間を作り、子どもの考えを聞いてあげてください 親子で同じ本を読んで感想を話し合ったり、一緒にテレビを見て意見を交わしたりするなど、さまざまな話題についてお子さんと話をする機会を作ってください。 また、お子さんが興味を持った話題について、気になることを書き出して一緒に調べたり、研究ノートを作成したりすることで、子どもの関心が増して理解が高まり、自分の考えがより明確になっていきます。