更新日:2022年4月25日

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平成29年度第2回箕面市人権施策審議会議事録

日時:平成29年6月27日火曜日午後6時30分から8時まで

場所:箕面市役所 本館2階 特別会議室

出席者:山本会長、松本副会長、窪副会長、松木委員、西條委員、谷垣委員、若松委員、加藤委員、池谷委員

(1名欠席)

事務局:人権文化部:濵田部長、岡副部長

人権施策課:柴田課長、寺島参事、辻岡

傍聴者:なし

議事録

議事:(凡例…◎会長、〇委員、◇事務局)

 

案件1.子ども・子育て施策、人権教育に関する提言について

◎前回「暮らしづくりネットワーク北芝」の中村さんのお話も聞いたが、大きな柱として、

(1)萱野小学校の取組を広げること、地域とともに育てる学校という視点

(2)子育てに関して複合要因のある課題の相談を受け、就労・雇用まで含めてトータルに横断的に支援するしくみの必要性

(3)それらは、同和対策で始まった総合生活相談が原型になり、その後、生活困窮者自立支援制度につながっている

ということが挙げられたので、これを元に正副会長と事務局で資料のとおり案を作った。第1節はほぼ前回資料どおりだが、(3)の末尾3行(4ページ)だけ加筆した。これは最近、国会で教育勅語が取り上げられるなどの動きがあり、憲法の基本原則をしっかり押さえておく必要がある、という意味で強調させてもらった。第2~4節が本日初めて見ていただく部分なので、まず読み合わせをしたい。(読み合わせ、略)

〇教育と福祉の結びつきが箕面市の特色。福祉はどこまで含むのか。医療、雇用、生活保護とどう福祉が結びついているのか。具体的な施策提言につなげていきたい。

◇生活困窮者自立支援法に基づく連携が、それに該当すると思われる。

〇審議会で出た内容をかなり書いてもらったと思う。経済的貧困よりも、関係性の貧困・つながりの問題が箕面市では大事。一方、在宅ケアセンターは市に戻るなど変化がある。生活困窮者自立支援事業で動きはよくなっているものの、どう広げていくかが課題。

〇萱野小をモデルとしてよいだろうか。

〇賛成だが、もちろん完璧ではないので、違和感をもつ人もいるだろう。同和から人権への流れも書いてもらったが、今後、個別の法律でどう掘り下げるかが課題である。

〇他の校区でも実践があると思う。それはどう見られているのだろう。

◇地域事情もあるが、学校とらいとぴあ21の連携がよくできている。他の地域でらいとぴあのような資源があるかといえば、難しい面はある。

〇地域教育コミュニティづくりが大事。南小・西小・豊川南、他の校区でも青少年を守る会がしっかりされており、そのベースを押し上げたい。校区点検も含めいろいろされているので、在日外国人や障害者のことも含めて、もう少しつながり、貧困の問題にコミットしてくれるとありがたい。

〇西南小校区で青少年を守る会の活動をした経験がある。危険箇所点検もした。青少年指導員も一緒に、地域運動会やお泊り会など、活発にイベントをした。補助金もあるが、協賛金をもらってまわった。運動会には結構たくさんの人が来る。幼保小中がそろって集える。児童福祉で障害に関してだが、早期療育は教育委員会に入るのか、福祉ではないか。総合的に連携はできているか。

〇萱野から見て他の地域で注目すべきところはあるのか。

〇南小などはそういう活動にこだわって深めていると思う。西小はイベントに力を入れている。一歩踏み込んで、地域で子どもを育てるというのは萱野が一番のような気がする。

〇問題意識をもったイベントならよいと思う。

〇先生や職員にしっかり読んでもらいたいと思う。

〇活用が肝心なので、これを元に部署ごとの議論のきっかけにしてほしい。

〇人権行政推進本部会議で会長から説明してもらったらどうか。

◎社会的つながりの貧困は大事な問題で、いろいろな階層で起きている。自立の問題は、大人の教育に対する関わり方がリンクする。

〇9ページの貧困は具体的に書かれていてわかりやすい。

〇これを元に自己評価のチェックシートをつくればよい。

◎どのように地域の核をつくっていけばよいか。

〇やはりアプローチしやすいのは、教育コミュニティだと思う。

〇青少年を守る会は、年配のかたがよく頑張っておられる。

〇イベントに来るのは動機があり、孤立が背景にある。豊中市蛍池でも子育て親の会による納涼祭が開催され、何千人も集まるが、そこでの出会いがきっかけでいろいろな課題が明らかになる。

 

案件2.その他

 

◎2年にわたりご参加いただき、今日が最終回となるので、皆様の感想をいただきたい。

〇萱野小のような絨毯スペースのない学校もある。私は萱野小しか知らないため、それが当たり前だと思っていたが、そうではない学校もあると知った。ハード・ソフト両面が大切だと思う。障害児教育についても大阪市では別室授業が当たり前になってしまっている。それが当たり前と思って知らないことはよくないので、ここではいろいろ勉強させてもらった。

〇学校間交流が大切だ。私は島方式で学んだが、違いを知ることは大事だ。違いを知らないと、悪い場合は悪い状態が当たり前になってしまう。

〇私は障害福祉一筋で視野が狭いのではないかと思っていたが、ここでのお話を聞いて、通じるものは同じなのだと感じた。ところで、小学校の運動会の昼食は、子どもが家族と離れてなぜ教室に入って食べるのか。こども会ごとに集まり、他の人も入れて、一緒に食べればよいのに。地域の温かさ、地域で育てる大らかさの問題は、そういうところにも表れるのではないか、と思う。

◇長らく別々だったが、最近、萱野小も一緒に食べるようになった。こども会は組織率が10%を切る状態だが、徐々に一緒に食べるようになってきていると思う。

〇この間、差別事象が頻発するようになったのが残念。社会の疲弊の表れだと思う。いろいろなことを学校に求めるより市民に求めるべき。落書きのことも各種提案をどう発信するか、行政のみならず市民がどうするかが問題だと思う。そういう点は萱野では、若い世代が頑張り始めているのでバックアップしてほしいと思う。

〇ここでの議論にはついていけなかったけど、現場にいないものの一市民として、例えば差別落書きの勉強会にも呼ばれるし、SSWの友人もいる。その友人からは学校現場の大変さをよく聞くので、ここに呼びたかったぐらい。自立支援の関係で粟生団地にあった「あおぞら」は、場所だけは知っていた。箕面で、まだこういうことをやってみよう、という豊かさがあったんだな、と思った。みんなが豊かに楽しく暮らせるために、こんなんやってます、ともっと広げられたらよかったのに、と思う。

〇子どもを通して地域とつながれない単身者として、いろいろ考えさせられた。自分の子ども時代をふりかえると、あとから「あれは人権侵害だな」と思うことがある。子どもはそんなことはわからないし、身近な大人がそんなことするはずがないと思っている。親や学校が子どもを外の悪い人から守るというだけでなく、身近な人も子どもに悪いことをする場合があると、子どもが知っておくべきだと思う。最近は親への感謝を強制するような話も聞くが、ここでは人権侵害について学ぶことの大切さを教えてもらった。

〇私たちの小さい頃、重度障害者は就学免除され、「勉強しなくてよい」とされたが、この間、少しずつ前進していると思う。ただ、疲れている先生も多いようで、先生には健康であってほしいと思う。「地域に開かれた学校」の話は新鮮で、学校間の格差をなくし、そういう動きが大阪全体に広がればよいと思う。一市民として、これからも人権には心していきたいと思う。

〇地域の強さには歴史があり、障害者運動でいえば前任の河野さんらのやってこられたことがある。その結果、医療的ケアの必要な子どもも共に学んでいるように、箕面市は先進地である。人権のレベルを上げてきた先人に敬意を表したい。それは、市民が行政と協力して克ちとってきたものだと思う。

〇今回の提言は答申ではないのだが、まとめられた山本会長には感謝したい。最近、教育に関わる動きを見ていると、現場が息苦しくなっていると感じる。国は自治体で成り立っており、自治体は国の原点である。自治体という限りは自治志向をもってほしい。人あってこその自治で、それは自立した職員で成り立つもの。職員はできない理由を考えずに大胆に進めてほしい。そのためには個人の確立と、批判力、意見表明の力をつけてほしい。

◎「コミュニティ教育のデザインと創造」という授業を受け持っているが、学校と地域のコーディネート力が必要だと教えている。子どもの自由空間づくりの話があり、子どものつながり、大人の関わり、自立の問題の3つがキーワードになると思う。私は提言の子ども版をつくりたかったが、今回はできずに終わった。できれば次回検討いただけたら、と思う。

◇今回いただいた提言を活用できるよう職員に共有、投げかけをしたい。団体推薦などの関係で今期限りの皆様にはお礼を申し上げたい。次の任期の委員については未定だが、引き続きお願いする場合はご協力をお願いしたい。

◎それでは、提言の仕上げは私と事務局に一任いただき、完成版は郵送等で皆様にお知らせする。教育長への手交については後日調整ということで閉会としたい。皆様どうもありがとうございました。

以上

 

お問い合わせ

所属課室:人権文化部人権施策室 

箕面市稲1-14-5

電話番号:072-724-6720

ファックス番号:072-725-8360

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